wa075   観音の里  
’03 高月ふるさと祭り

平成15年も8月第1日曜日の3日、
梅雨明けの暑い日ながら高月ふるさと祭りに参加する。
(位置は高月観音地図を参考にしてください。)

滋賀県ウォーキング協会の参加者80名程は、高月駅より歩き始め、
すぐに駅東側の高月観音堂に参拝し、その後近くの浄光寺に参拝する。

延暦年間(782〜806)に、僧最澄(伝教大師)が建立、
本尊の十一面観世音菩薩も御自作と伝えられている。
寺院は1573年に織田軍の戦禍に遭い焼失、
その後、金堂跡に堂舎が再建された。


浄光寺参拝後は高時川を渡り、高時川沿いに上流に向けて歩く。
50分ほどで己高山満願寺(高野大師堂)である。


薬師如来坐像(薬師堂安置)
行基作と伝えられる。

伝・伝教大師坐像(大師堂安置)
伝教大師坐像として、明治34年に国
指定重要文化財とされるが、実際は
「叡山中興の祖」とも称される慈恵大
師良源の肖像と見られる。


会旗を先頭に田園の中をゆっくり歩く。
強い陽ざしながら時折快い風も吹く。



30分ほどで尾山(安楽寺)釈迦堂である。


収蔵庫(昭和56年竣工)

(左)木造大日如来坐像(町指定文化財) (右)木造釈迦如来坐像(国重要文化財)


尾山釈迦堂から南に向けて歩くと、
田園の中に復元された古代住居が目にはいる。

大海道遺跡
弥生から平安時代の東西約400m、南北約300mの集落遺跡


保延寺観音堂を参拝した後、雨森観音寺に到着、ここで昼食となる。
1時間ばかり休憩した後、井口円満寺、井口理覚院を参拝し、
柏原阿弥陀堂に到着する。


柏原阿弥陀堂は八幡神社の神宮寺として建てられ、
正しくは「柏寿山来光寺」と称する。中央の厨子には
「阿弥陀如来立像」(右写真)が、左側の厨子には
「薬師如来立像(町指定文化財)」を安置する。


そして、渡岸寺観音堂に到着して今回の参拝を終える。


736年に都に疱瘡が流行し、
聖武天皇に命ぜられた
僧泰澄が十一面観音を刻み、
寺を建立し、その憂いを
絶ったのが始まりという。
観音像は高さ1.95m、
日本全国に7体ある
国宝十一面観音の中でも
最も美しいとされる。


今年から門前市イベント会場は渡岸寺本堂前から、
隣の「観音の里歴史民俗資料館」の付近に移されいた。



寺さんのウォーク・トーク

◎高月観音まつりには6年連続の参加で、ちょうど二周りしたことになろうか。
 いつも暑い日ながら、地域の人のもてなしに心温まる良いウォークである。
◎今年から柏原阿弥陀堂が参加し、参拝寺社は22となった。
そのうち今回は10寺社を回った。
◎門前市イベント会場が渡岸寺境内から隣に移ったのは、境内が
 ゆったりできるようになってよかった。いろいろ工夫がなされている。
◎このページには過去に紹介していない観音様を中心に紹介したので、
 次に示す過去のページも併せてご覧いただきたい。

  '02観音の高月  ’01観音の高月  ’00観音の高月

川柳&ウォーク