wa056   観音の里       
’02 高月ふるさと祭り

滋賀県ウォーキング協会の例会に組み入れられている、
高月ふるさと祭りに今年も参加する。今年は8月4日に開催され、
琵琶湖に近い山本山山麓を中心に9寺社を回る。
(位置は高月観音地図を参考にしてください。)

まず高月駅に近い、宇根野ヶ原の冷水寺に参詣する。

   冷水寺・十一面観音座像
 行基がこの地で自ら観音像を刻んだと言わ
れる。1583年賤ヶ岳合戦の際、この観音堂
も火に包まれ、像も焼け傷んだ。村人は小堂
を建て、像を安置した。
  鞘仏と胎内仏を説明する人
1702年、京都で鞘仏の十一面観音
像を作り、傷んだ本尊を台座内に納め
た。鞘仏と胎内仏の合成写真を作り、
参拝者に説明をされていた。


そして、山本山を正面に見据えて歩く。


山本山のすぐ東に位置する竹蓮寺に参拝する。


  竹蓮寺・聖観音座像
竹蓮寺は「江州伊香三十三所・第九
番札所」である。仏像は平安中期の
作と言われ、比較的角張った顔に古
像の風格がある。毎年お守り役が決
められ、長く大切に守り継がれてきた。


片山隧道を通り抜けて、琵琶湖畔に出る。


  片山観音堂・十一面観音立像
 高月町内で唯一琵琶湖に面し、長い
石段を登った中腹に観音堂を建て、湖
上の安全を願う十一面観音様が安置
されている。


片山観音堂を拝観した後、再び片山隧道を戻り、
西野水道で昼食となる。

       西野水道
三方を山に囲まれた西野の村は、大雨の
度に余呉川の氾濫に苦しんでいた。江戸
時代の後期、充満寺の住職西野恵荘に
励まされた村人は、約6年間の歳月をか
け、山の岩盤にノミと金槌で立ち向かい、
琵琶湖に通じる排水路を掘り抜いた。こ
れが江州の「青の洞門」と言われる西野
水道である。

    初代(史跡)西野水道

   二代西野水道

    三代西野水道(向こうは琵琶湖)


今は使われていない二代西野水道を通り抜けると琵琶湖畔に出る。


西野水道から見た琵琶湖(左・竹生島 右・葛籠尾崎)

昼食後は西野薬師観音堂(充満寺)、正妙寺、松尾寺、普門寺と回り、
国宝十一面観音立像を擁する渡岸寺に到着する。ここがゴールである。


     渡岸寺(向源寺)・十一面観音立像


         寺さんのウォーク・トーク

       ・このウォークは最も気に入っているウォークの一つである。
        今年も参加できて5年連続となった。
       ・しかし、例会の参加者は年々減っている気がするし、無料のシャトルバスが
        出ているが、それほどの乗客があるようにも見えない。こんな良い催しが
        なぜだろう、暑い時期だからか、毎年で飽きられてきたのか・・・   
       ・このHPで紹介するのも3回目となり、3回で一回りとなるので、一通り紹介
        したことになる。写真撮影禁止の仏像も多く、十分な紹介になっていないが、
        昨年、一昨年のページも見ていただきたい。

              ’01観音の高月  ’00観音の高月

川柳&ウォーク