wa014  観音の里
’00 高月ふるさと祭り

・年月日  平成12年8月6日
・主 催   滋賀県ウォーキング協会
・場 所   滋賀県伊香郡高月町

(内 容)
 「観音の里」高月町では4年ほど前より、毎年
8月第1日曜日に町内21箇寺院の仏像を一般
公開している。
 滋賀県ウォーキング協会では毎年この日に8
箇寺院ほどを参拝し、3年で一通りするように例
会をくんでいる。
 今年は歩行距離約15km、9寺院を参拝す
る。

観音位置図(クリックで拡大)
高月観音堂・十一面千手観音立像(ヒノキ寄木・室町時代)
平安時代の古仏をモデルにした立像。複雑に乱れる衣文が特徴で、
戦乱の世、兵火を逃れ岩上に立たれたという「火除け観音」     
                  
理覚院・百体観音像
 西国33カ所、秩父34カ所、坂東33カ所計100カ所の札所霊場と同じ種類の
像をそろえ、各霊場の土あるいは石を運び、札所霊場を再現する「うつ
し霊場」である。これを参拝すれば、本物を参拝すると同じ功徳、利益を得る
ことができると考えられた。湖北地方で唯一、百体観音像が安置されている。

円満寺・十一面観音菩薩立像
(写真をクリック)
     寺さんのウォーク・トーク

 寺さんのもっとも楽しみにしているウォーキン
グの一つである。
 琵琶湖畔は仏像が多いところであるが、特に
湖北には多く、有名なものに渡岸寺の国宝十
一面観音像
がある。
 この地方の仏像は信長の時代に戦火に遭
、現存しているものは川や田の中に隠された
りして、大変な艱難辛苦の上に生き延びてき
た。またほとんどが無住の寺院であり、地元の
人々によって
永永と守られてきた。ここらのこ
とは、井上靖の小説「星と祭」を読んでいた
だくとよくわかる。
 特に観音様の多い高月町では、毎年8月第1
日曜日
に「ふるさとまつり」と称して、仏像を一斉
に公開している。参拝者には地元に人々によっ
て冷たいお茶のサービスがあり、ところによって
スイカやトマトのサービスもある。
 寺さんは今年で3回目の参加であり、これで
21箇寺院のすべての仏像を拝観した。この素
朴な仏像と住民によって守られてきたと言うこと
などすべてが好きで、これからも毎年出かける
つもりでいる。
この日は次の寺院の仏像も拝観する。

 浄 光 寺  十一面観音立像
雨森観音寺  千手観音立像
保延寺観音堂  千手観音立像
尾山釈迦堂  釈迦如来座像
高野大師堂  伝伝教大師座像
渡岸寺観音堂  十一面観音立像

川柳&ウォーク