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番場宿から醒ヶ井宿

愛知県ウォーキング協会の平成15年7月例会は、まだ梅雨の明けぬ20日、
米原駅から醒ヶ井駅まで、中山道を通るコースで行われた。
関西から参加可能ということもあってか、いつ降りだすとも分からぬ
天気ながら、他県からの参加者が多く、予想を大幅に超える250名の人が
米原駅に集まった。出発式はコース図等足らなくなって大慌てであった。

まず米原駅近くの青岸寺に参拝する。

青岸寺は、南北朝時代近江守護職であった佐々木京極導誉が祈願所とした。
永正年間(1504〜1521)の兵火で堂宇は焼失したが、
慶安三年(1650)に
要津守三和尚が再興した曹洞宗の名刹。書院の庭は国名勝。


青岸寺山門

本  堂

  本堂前のイワヒバ

書院の庭は、豪華な回遊式
枯山水で、よく繁ったサツキ
と、その間に見え隠れする
石組みに情趣があるといわ
れるが、本堂前のイワヒバ
も立派なもので、歳月が感
じられる。


青岸寺の隣の湯谷神社にも寄り、深坂道を通って、蓮華寺に向かう。


蓮華寺は聖徳太子の建立で、南北朝時代にここで破れ
自刃した北条仲時以下432名の墓がある。

蓮華寺については「米原町番場(ここをクリック)」を参照していただきたい。


蓮華寺で早めの昼食を取り、中山道を歩きながら醒ヶ井宿に向かう。


交差点に立つ記念碑

久礼の一里塚


醒ヶ井宿にはいる前に迂回して「天神水」に立ち寄る。

平成13年に醒井とその周辺の湧水が改修され、人々が集う憩いの
場所がいくつも誕生したが、天神水もその一つである。
天神水は、枝折地域で田畑の灌漑にもつかわれていたことから灌田水とも
呼ばれていた。 枝折川の源流でもあるこの天神水は豊富な湧水に恵まれ、
池のそばの天満神社には菅原道真公が祀られ、 別名「知恵の水」とも呼ばれた。


醒ヶ井は古くから清水で有名なところで、今も賀茂神社の近くの石垣の
下からコンコンと清水がわき出し、地蔵川の清流を保っている。
(賀茂神社の狛犬が「狛犬(1)(ここをクリック)」にあります)


地蔵川畔に立つ雨森芳洲の句

梅花藻が揺れる地蔵川
      梅花藻
キンポウゲ科。水温が18度
以下の綺麗な水のある場所
に分布する。五枚ある花弁
が梅の花のように見える。


   日本武尊の像

「古事記」や「日本書紀」に、伊吹の
賊退治で熱病にかかった日本武尊
(ヤマトタケル)が山麓の居醒(イザ
メ)の泉でその熱を冷やした話しが
あり、醒ヶ井の清水がこの居醒の
泉であると古くからいわれている。
醒ヶ井の地名もこの居醒の泉から
でている。
この像は賀茂神社の近くに立つ。


途中天神水の辺りで、雷を伴う強い雨にあったが、予定より
1時間近くも早く醒ヶ井駅に着き、無事例会は終わった。



川柳&ウォーク