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神の使い(かみのつかい)とは、神社に祀られている祭神の
使者と考えられている特定の鳥獣のこと。神意を伝えたり
吉凶を告げることがあると信じられている。伊勢のニワトリ、
日吉のサル、春日のシカなどが古来からよく知られている。

神社で狛犬に気をつけるようになって「神の使い」も
気になるようになってきた。これからは神の使いも拾い
上げていきたい。ウォーキングのまたまた副産物である

                             

 種 類   神 社 名   場   所  
 蛙 二見興玉神社  三重県伊勢市 
月山中之宮 山形県鶴岡市
三尾神社 滋賀県大津市
兎と牛 三室戸寺 京都府宇治市
烏天狗 可睡斎・秋葉社 静岡県袋井市
真名井稲荷神社 京都府宮津市
伊奴神社 名古屋市西区
ライオン 神明社 名古屋市昭和区
蝦蟇(がま) 日吉神社 岐阜県各務原市
泉浄院 犬山市楽田
朝護孫子寺 奈良県平群町
不乗森神社 愛知県安城市
龍泉寺 名古屋市守山区
種  類 神 社 名 場  所
羊神社 名古屋市北区
最上稲荷
豊川稲荷
岡山県岡山市
愛知県豊川市
寶寿院 愛知県津島市
烏森天神社 名古屋市中村区
青根天満宮 滋賀県近江八幡市
(白須賀)庚申堂 静岡県湖西町
日枝神社 東京都千代田区
猿・鶏 下野庚申堂 岐阜県福岡町
護王神社 京都市上京区
鹿 春日神社 静岡県浜松市
大原野神社 京都市西京区
聖鳥 願王寺 名古屋市西区


   
 1)撮影 平成24年1月11日  2)場所 二見興玉神社(三重県伊勢市)  3)種類 蛙  4)説明 当神社の
御祭神猿田彦大神は天孫降臨の際、道案内をされたので(古事記、日本書紀)古来、交通安全、善導の
守護神として広く信仰されております。蛙は大神の御使いと信じられ、境内の置物は、無事かえる、
貸した物がかえる、若がえる等の縁起により御利益をうけられた方々の献納であります。(パンフレットより)


1)撮影  平成23年1月22日   2)三尾神社(滋賀県大津市)  3)兎
4)説明  三尾明神が太古、卯の年、卯の月、卯の日、卯の刻、卯の方より出現されたと
     いう言い伝えにより、昔から兎が神様のお使とされている。卯年生まれのの守護神。
1)撮影  平成23年1月22日
2)場所  三室戸寺(京都府宇治市)
3)種類  兎と牛

4)説明  西国観音霊場十番の札所で、本山修験宗の別格本山。5000坪の大庭園は枯山水・池泉・広庭からなり、五月のツツジ・六月のアジサイ・七月のハス・秋の紅葉など四季を通じて美しい花模様を楽しめる。菟道稚郎子が宇治に来た際、兎が道案内したとの伝承があり、兎と縁がある。牛が兎と対面して設置され、牛の口の中に手をいれ玉を触りながら祈ると、祈りが成就するという。


1)撮影 平成22年2月7日  2)場所 信貴山・朝護孫子寺(奈良県平群町)  3)種類 寅 
4)説明  伝承では、寅の年、寅の日、寅の刻に四天王の一である毘沙門天が聖徳太子の
前に現れ、その加護によって物部氏に勝利したことから、594年に毘沙門天を祀る
寺院を創建、その逸話により寺のいたる所に寅の像が置かれている。  (100207)


1)撮影  平成22年1月11日  2)場所  烏森天神社(名古屋市中村区) 3)種類  牛
  4)説明  菅原道真を祀っているので、牛であるが、その牛が拝殿を向いているものと
逆を向いているものがあったのが面白い。またともに口を閉じている。


1)撮影 平成21年12月31日
2)場所 熊野那智大社
    (和歌山県那智勝浦町)
3)種類 八咫烏(やたがらす)

4)説明 日本神話で神武東征の際、タカミムスビによって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる3本足の鳥。



1)撮影 平成21年10月4日
2)場所 月山中之宮(山形県鶴岡市)
3)種類 兎
4)説明 うさぎ年に開山。



1)撮影 平成18年11月26日
2)場所 可睡斎・秋葉社(袋井市)
3)種類 烏天狗
4)説明 烏の顔を持ち小天狗とも言う。強力な神通力を
  持ち、自信過剰の持ち主で、無知な人間を見ると黙
  っておられない。ルーツはヒンドゥーのガルーダと言わ
  れる。(ガルーダはこのページの最後に載っている・
  思いがけないところで結びついた)



・撮影 平成18年4月16日
・場所 真名井稲荷神社
       (宮津市)
・種類 龍
・説明 稲荷神社なのになぜ龍なのか。神主に聞く、真名井の御神 水により龍が神の使いと言われる。


平成18年は戌年、名古屋に伊奴(いぬ)神社があるのを知り、早速行って参りました。
・撮影 平成17年12月29日  ・場所 伊奴神社(名古屋市西区) ・種類 犬 
          
      犬石像の由来

 昔、庄内川がよく氾濫して困った村人が、旅の山伏を
もてなし訳を話したところ、御幣を立ててお祈りをしてく
れました。するとその年は洪水がありませんでした。
不思議に思った村人が、開けてはいけないと言われて
いた御幣を開いてみると“一匹の犬”の絵と、“犬の王”
という文字が書いてありました。
 次の年はまた大洪水になりました。再び山伏が来たの
で深くお詫びしたところ、「御幣を埋め社を建てて祀りな
さい」と教えられました。それ以後は大洪水もなく、村
人は安心して暮らすことができるようになりました。
 これが伊奴神社の始まりと伝えられ、以後災難除け
の神様として、広く崇敬されて参りました。
 ご祭神の“伊奴姫神様”は、安産子育の神様として崇
敬され、犬は安産する
ところから、有志の方々の寄付
により、平成4年犬石像が拝殿前に奉献されました。
       (伊奴神社発行「稲 生さん」第17号より)



・撮影 平成17年3月12日
・場所 神明社
     (名古屋市昭和区)
・種類 ライオン

・説明 山崎川檀渓橋の
    近く。戦後の寄贈ら
    しい。
    



・撮影  平成17年1月2日
・場所  日吉神社岐阜県各務原市)
・種類  蝦蟇(がま)
・説明  (境内説明書より)
  当社は滋賀県大津市の山王総本
 宮日吉大社からの分社と言われ
 る。昭和47年頃までは境内に瓢箪
 池があり、多数の蝦蟇が生息し、
 4月の例祭は「がえろ祭り」と通称
 され、親しまれている。
  


・撮影 平成16年4月24日  ・場所 泉浄院(犬山市楽田倉曽洞) ・種類 虎
・正式には信貴山泉浄院と言い、奈良信貴山に聖徳太子が討伐祈願した折、
毘沙門天王が虎を供に従えて出現したという故事により、虎を神の使いとする。 


 猿は4例目であるが、
平成16年は申年であり、
初歩きにつき特別掲載
・撮影 平成16年1月10日
・場所 不乗森神社
       (のらずのもり)
      愛知県安城市
・種類 猿(石製)

同神社境内


・撮影 平成15年6月1日  ・場所 龍泉寺(名古屋市守山区吉根) 
・種類 馬  ・龍泉寺は尾張四観音のひとつ。次のページを参照 龍泉寺

修復中の重文・仁王門の前に立つ馬


・撮影  平成15年1月4日
・場所  羊神社 (名古屋市北区辻町)
・種類    羊
・説明  「延喜式神名帳」には山田郡羊神社、
  「本国帳」には従三位羊天神とある。祭神は
  本来、火よけの神様。太平洋戦争末期の空
  襲で辻町一帯は奇跡的に焼け残り、氏神様
  のおかげと感謝された。「辻(つじ)町」の町
  名は「ひつじ」から「ひ」をよけて付けられたと
  いう。今年三が日の人出は約3万2千人と例
  年の5倍という発表。警備員が何名も立ち、
  「押さないでください」という張り紙が何枚も
  掲示されていた。
     
     中日新聞記事(羊太夫)

      羊の手水舎

       透かし塀にも羊



             最上稲荷・本堂
・撮影  平成15年2月1日
・場所  最上稲荷
       (岡山県岡山市)
・種類  キツネ

・最上(さいじょう)稲荷は伏見・
豊川稲荷と並び日本三大稲荷
といわれる。この写真は、インド
風山門の裏側の塔(上記写真
左側)に金網に囲まれて設置
されている。


・撮影  平成14年2月10日  ・場所  豊川稲荷(愛知県豊川市)  ・種類  キツネ
・日本の代表的な稲荷神社。稲荷のキツネも古来有名であり、数も多いと思われる。右・吽、左・阿。


・撮影  平成14年2月17日  ・場所  寶寿院(愛知県津島市・津島神社境内)  
・種類  ゾウ  ・愛知ウォー協の例会で津島神社に行ったおり、神社の奥で見つける。
 “ゾウもある”という驚きに「神の使い」というページを作ろうと思い立つ。右・阿、左・吽。  


・場所 青根天満宮
  (滋賀県近江八幡市)

・撮影 平成14年3月16日
・天満宮は牛と聞いていたので、
八幡山の麓で天満宮を見つけて
参拝してみれば、狛犬の前に
まさしく牛が鎮座してみえた。

・撮影 平成14年6月23日  ・場所 岩津天満宮(愛知県岡崎市)  ・種類 牛
菅原道真公と牛のいわれについては、公が北山に茸狩りに行かれたおり、飼い主のない白牛が
公を慕ってくるのを哀れに思われ、「天の賜うところであろう、長く愛用せん」と、公の乗輿車を引く
専任の牛として使用された。公が亡くなると公の霊柩をこの牛に引かせ、現在の太宰府天満宮に
来ると、牛が足を折って進まなくなり、神の暗示として公をこの地に葬った、と言われる。(040606)


・撮影 平成15年11月9日
・場所 庚申堂
     (静岡県湖西町)
・種類 猿(陶製)
・東海道の白須賀宿にある庚申
 堂。1841年に再築されたもの
 で、 この地方最大の庚申堂。


・撮影 平成14年3月31日
・場所 下野庚申堂
       (岐阜県福岡町)
・種類 猿と鶏
・庚申堂というので、猿でもいない
だろうかと覗いてみれば、右に鶏
が3羽、左に「見ざる、言わざる、
聞かざる」の猿が3匹いるのであ
る。これも神の使いというのか?
 庚申信仰とは、60日又は60年
ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)
の日に営まれる、夜籠もりを中心
にする信仰行事。庚申さまといって
も、猿と結びついたのは後のこと。
 下野庚申堂は日本三大庚申の
ひとつに数えられる。

       本堂 (左端に猿、右端に鶏が見える)

  門前の満開のしだれ桜


・撮影 平成14年5月21日
・場所 日枝神社
    (東京都千代田区永田町)
・種類  猿
日枝神社は江戸城の鎮守として徳川家の崇敬は特に篤く、国家に
ことあるときは必ず祈祷が為された。当神社の神使いは古くから猿
と言われ、夫婦円満、殖産繁栄の神としてたたえられ、特に、女猿
は子供をいただいているところから安産・子育に霊験があると言わ
れている。

      神門の夫婦猿
     (左右の柵の中に存置)

      拝殿前の夫婦猿
   (女猿は子供を抱いている)



・撮影  平成14年9月21日  ・場所  護王神社(京都市上京区) 
・種類  猪

   御祭神和気清麻呂公が京より宇佐八幡宮へ向かわれた際、災難に遭
   われたのを、どこからともなく現れた300頭もの猪が道中を無事に案内
   し、清麻呂公が悩んでおられた足萎えも不思議に直ったという。この故
   事にちなんで足腰の健康保持に御利益があると言われる。

    願かけ猪(護王神社内)

     猪の手洗舎(護王神社内)



・撮影 平成15年11月9日   ・春日神社(静岡県浜松市)   ・種類 鹿



・撮影 平成14年9月22日  ・場所  大原野神社(京都市西京区)
・種類  鹿

   大原野神社の南春日町付近は、山城地方で最も古くから開けた所。
   桓武天皇がこの地に遊んだ折り、藤原氏も多く参加し、氏神である
   奈良春日大社の分霊をうつし祀った。鹿は春日大社の神の使い。
 



・撮影 平成14年10月4日  ・種類 巨鳥
・場所 願王寺(名古屋市西区)

    善光寺如来を本尊としていることから善光寺
   別院と呼ばれる。天台宗。開基は829年。
   境内にある「へちま薬師」は咳・喘息に効能が
   あるとして有名。

     願王寺本堂
 昭和49年、篤信の浄財により、老朽
化著しい本堂を、屋根を除きスッポリ覆
う形で五角形総ガラス張りの本堂に生
まれ変わった。日本建築学会賞受賞。
建築設計家の訪問が絶えない。
   カルダ(迦樓羅)
 インド神話上の巨鳥。身体は
人間、頭・嘴・翼・爪は鷲の姿
を持つ聖鳥。ウィシュヌ神の乗
り物。ジャカルタ産。カルダの
奥は韓国済洲島の守護神「ト
ルハルバン」(日本の道祖神
のこと)
 これを神の使いというのは
難しいが、一対となった鳥で
あり、非常に珍しいので掲載
する。前住職が海外で収集し
たものを設置したと言われる。


川柳&ウォーク