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五山送り火ウォーク
この文章は、七街道第9班第3号会報用に
書いたものを一部加筆修正したものです。

 七街道第9班再会ウォークが今年1月に引き続いて、8月の第10回京都五山送り火ウォークでするという話に、私には久しぶりの五山ウォークの参加となった。久しぶりというのは私は平成7年の第3回から参加を始め、ここ3年は別の形の参加になっていたからである。このウォークを始めて知られた方もあると思うので、私の思い出話をして、このウォークがどんな経緯をたどっているかその一端を知ってもらおうと思います。

 京都ウオーキング協会が五山送り火の日にウォーキング大会をすると知って、平成7年にウォーク仲間7人と初参加した。コースは一部変更になっているが、今年とほぼ同じである。大変な暑さに仁和寺あたりで同行の一人が気分が悪くなり、近くの消防署で休ませてもらった。私もかなり疲れてきており、その休憩で助かった。金閣寺あたりでは激しい雷雨に合い、ずぶ濡れになってしまった。送り火を鑑賞して、青春切符でその日のうちに一宮まで帰るには北大路橋付近で見ることが良いことを知り、ゴールで出されるビールを放棄して、ゴールまで行かないことにする。8時ちょうどに点火された右大文字を堤防上で鑑賞し、8時20分に席を立つ。そして、地下鉄に乗り、京都駅発9時ちょうどの列車に乗り一宮駅に夜11時に無事到着する。今までを振り返ってこの時が一番きつかったと思う。
 翌平成8年は友人2人と泊まりがけで出かけた。この当時は翌日にも大原コースとしてウォークが計画されていたのである。16日は25kmコースをコース通りに歩き、東山ユースホステルに泊まった。そして、送り火はホステルの屋上から鑑賞、左右の大文字と舟形がよく見えた。翌17日は京都駅より用意されたバスに乗り、三千院に向かう。そこから寂光院、二つの峠を越えて鞍馬寺、貴船神社と参拝し、貴船口駅から叡山電鉄に乗って帰路についた。
 平成9年は知人3人と16日のみの参加、25kmコースをとるが、疲れた人が出てコースを短縮する。歩き終わるとすぐに帰る。
 平成10年は友人と2人、毎年コース通り歩くのは面白くないと、最初からコースをはみ出す計画、まずあだし野念仏寺に参拝する。無縁の石仏8000体が一堂に集められている。8月下旬にその供養のための千灯供養の写真が良く紹介されている。参道も含めなかなか趣のある寺である。金閣寺にも入園する。金閣寺にはいるのは中学の修学旅行以来ではないだろうか。こうして寄り道をしながら楽しく歩いた。

 
平成11年から送り火ウォークの前日15日に火床ウォークが始まった。送り火を点火する山に登り、火床なるものを見学しようと言うのである。代わりに翌日のウォークは廃止になった。毎年16日同じコースを歩くのは飽きが来ていたので、この企画に迷うことなく参加することにした。ところが15日は朝から雨である。山科駅から直接如意ガ岳に登り、山頂に立った後右大文字の火床を見学するように計画されていたが、雨の中の登山は危険と言うことで、山裾を琵琶湖疎水に沿って歩く。南禅寺に寄り哲学の道を通り、火床に登った。大きな石が「二」形に置かれている。この上に薪を井桁に組むのであろう。その作業は16日当日の作業のようで、まだ何も準備されていない。しかし、こうして位置が固定され、薪が組みやすく、また燃えやすくしてあるのかと納得する。小降りになった雨の中で急いで昼食を取り、下山する。そして、なかなか動かない団体にしびれをきらし、一緒に来た3人で団体を離れて、街の中をいろいろ歩き回りながら、結局雨の中を京都駅まで歩いてしまった。
 
平成12年も火床ウォークのみの参加とした。この年は出町柳から歩き始め、上賀茂神社、そして、「妙法」の「法」の字に当たる松ヶ崎東山(大黒天山)に登る。宝ヶ池公園で解散となる。
      (参照ページ  「妙法」火床 )
 平成13年は北大路橋に集合、「船」形の西賀茂明見山に登り、西方寺、上賀茂神社と回り、北大路橋に戻る。火床ウォークは毎年15km前後である。
      (参照ページ  舟形火床 )
 そして、14年の火床ウォークは左大文字となるだろうから、再会ウォークに参加すると2泊3日が必要になり、少し辛いなと思っていた。ところが右大文字に戻ったと言うことで、悩むこともなく火床ウォークは止めて、16日の送り火ウォークのみの参加とした。
 Aさんの骨折りで、16日に嵯峨嵐山駅に集まった第9班のメンバーは、お盆の最中でありながら20名中16名というのには驚いた。再会の挨拶や嵯峨野の雰囲気を味わいながら歩き始める。私はホームページにまだ五山ウォークを掲載していないので、そのチャンスと写真を撮りながら歩く。ゴール後は鴨川納涼床での懇親会、送り火の鑑賞、翌日は鞍馬寺駅から鞍馬寺、貴船神社、貴船口駅と歩き帰途につく。
       (参照ページ  五山送り火 )

 
こうして書いてきたように、ここ8年連続、8月中旬の1日または2日を京都ウォーキング協会の行事に参加して、過ごさせていただいている。これも今は中止になってしまったが、大晦日の夜から元日の朝にかけての京都ナイトウォークも5回参加させていただいた。そしていつもながら京都ウォーキング協会の運営には感心する。大きな大会を企画されながら配慮も全く行き届いている。学ばせていただくことが多い。

 Aさんがまた会報を作ってくださるということで、何を書こうか思案の末、過去の五山ウォークの思い出を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。続けていれば歴史ができます。この七街道第9班再会ウォークもこうして語れる歴史ができていけば良いなあと思っています。
                             (平成14年9月9日)


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