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'02 おこしやす
京都ツーデーマーチ


 3連休のうちの2日間ということで、平成14年9月21・22日の京都ツーデーマーチに
参加することにする。久しぶりのツーデーである。インターネットで列車の時刻を調べると、
当日朝一番の列車に乗ると、20kmコースに間に合うことが分かり、21日は20km
コース、22日は40kmコース
の参加を申し込む。今回のツーデーマーチは
「スポーツ&レジャーフェスティバルin京都」の行事の一つとして計画された。


 そして、9月21日、JR在来線や地下鉄を4回乗り継ぎ、スタート会場の西京極総合
運動公園
にインターネットで調べた時刻どおり、8時半に着く。受付を済ました後、
総合開会式に臨む。20kmコースの参加者は500人くらいであろうか。


 桂川堤を行くウォーカー(前方は愛宕山)


 9時30分、スタートする。私は七街道ウォークで知り合った福知山市のA氏と行動を
共にすることにする。桂川の右岸堤を上流に向けて進む。渡月橋を渡り天竜寺へ来ると、
もうここからは8月の五山送り火ウォークとほぼ同じコースである。
 大覚寺に来ると、この日の夜の観月会の案内がでている。大沢池及びその周辺で
開催され、普通は無料で入れる場所もこの時間は有料になるようである。
この観月会は9世紀初め嵯峨天皇が大沢池に船を浮かべて遊ばれたことが始まりで、
大陸風の龍頭船・鷁首船4隻を浮かべ、池の畔にお茶席が設けられ、琴が奏でられ、
優雅なひとときが繰り広げられるようである。我々が行ったときにはそのための準備が
されており、池畔には芸術大学の学生による野外オブジェが展示されていた。


     観月用の龍頭船

  池畔に繰り広げられる野外オブジェ


 今回も昼食は広沢池の前の茶店でとることになる。九月下旬と言っても
まだまだ強い日ざしが照りつけている。かき氷がおいしい。
 仁和寺のチェックポイントでは飲み物が支給される。そして、
本殿に向かう僧侶の行列に出会う。整然とした行列に思わず見とれる。


 その後はひたすら南下、ゴールの西京極運動公園をめざし、1時45分の到着となる。

 まだ時間が早いので阪急電鉄の烏丸駅から歩いて、京都御所西隣の
護王神社
に向かう。目的は「神の使い」の写真を撮ることである。
期待したとおり、猪の神の使いが鎮座されていた。


 翌22日は御所近くのホテルを朝6時に出る。そして、7時10分、昨日と同じ
西京極運動公園をスタートする。40kmコースの参加者は230名ほどである。
 今日はまず桂川左岸堤を下り、桂大橋を渡る。三ノ宮神社を経て旧山陰街道を
西に向けて歩き、花の寺・勝持寺をめざす。花の寺にはなつかしい思い出があり、
参拝できればと思っていたが、まだ拝観時間前の到着で通り過ぎることにする。
すぐに大原野神社である。鹿の神の使いがあるではないか・・・・
嬉しい出会いである。神主さんに聞いてみると奈良春日神社の系統だと言われて納得する。


     (猪の護王神社、鹿の大原野神社については付録の「神の使い」をご覧下さい)

 その後、西山のみごとな竹林の中を延々と進む。風情があり心も安らぐ。
長岡天満宮
ではお宮参りの多数の家族を見かける。また、天満宮の神の使いは牛である。


  長岡天満宮(牛の神の使い)

 羽束師小学校もチェックポイントになっていて、入っていくと区民体育祭の
真っ最中である。今日はどこのチェックポイントでもペットボトルの飲み物が
用意されている。また、この小学校では今日のウォーカーにプレゼントとして、
小学生手作りの肩たたきが渡された。何という嬉しい心使いだろう、感謝である。
 小学校を過ぎるとまもなくまた桂川に出る。今度は左岸を上流に向かって歩く。
ちょうど12時になるが、前後にほとんど人を見かけなくなってしまった。自分も
かなり速いスピードで歩いていると思うが、もっと早い人はとっくにいってしまっている。
そして、後ろからはまだ来ない。しかし、矢印の表示が良くされていてコースを
間違えることはない。今日は昨日に比べ曇りがちで、風もあり、全く歩きやすい日である。
しかし、久しぶりの40kmのウォークである。30km近くまでほとんど大きな休みもなく
歩いているので、どっと疲れを感じる。堤防に腰を下ろし、しばしスポーツをしている
人々を眺め、再び元気を回復して歩き始める。
 そして今日は特定の人と歩いていないので、時折見知らぬ人に声をかけながら、
声をかけられながら歩く。竹林ではタケノコの育て方を京都の人から聞く。
これもウォークの一つの魅力である。
 西寺跡や東寺、梅小路公園によって、ゴールは2時10分、
ちょうど7時間のウォークであった。



東寺境内でブラスバンドの練習をする学生


 今回も京都府ウォーキング協会の行き届いた配慮に感心すると共に、
楽しいウォークをさせていただいた、感謝、感謝である。
                         (平成14年9月25日)

川柳&ウォーク