so284
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第284号(R7年8月)
ノウゼンカズラの章


 (科目)ノウゼンカズラ科   (花言葉)名声、名誉、

 中国を原産地とする蔓性植物。花期は6~8月で、枝先から伸びた20~40センチの花序が房状に垂れ下がる。花の直径と長さは5~6センチほどで、基部は筒型、上部はラッパ状で先端は少し歪んで五つに裂ける。花は朝開いて夕方に閉じる一日花だが、全体としての花期は長い。蔓の節から気根を発生して壁面や他の樹木に絡みつく性質を持つ。

 少し前まではいくら暑いと言ってもお盆を過ぎれば涼しさを感じたものです。今年は一向にその気配が無い。でもまだ夏には夏の楽しみがある。花火大会に高校野球・・・などなど。楽しめる時に楽しみましょう。(★印は英人推奨句) 




課 題   「 寄せる 」

寄り合って生きれば情としがらみと    橘
晴れた空波打ち寄せる夏の海    くまちゃん
テーブルにごちそう届き視線寄せ   ペ天使
押し寄せる幸も不幸も受け止める    ★靖坊
片思い寄せる思いが届かない    瑞希
犬を胸に抱き寄せ眠る朝    奈っ葉
この松に心を寄せて30年   ペ天使兄
あの人に寄せた思いは半世紀   ペ天使妹
寄せ書きのことばに夢が輝いて     ★さくら
押し寄せる痛みに耐えている仕草    桃華

想いを寄せて願いを引き寄せる    英人



   「酷暑の日々」    瑞希

立秋の言葉だけでもありがたく
  猛暑ですせめて部屋だけ秋にする
    暑い夜鍋焼きうどんで抵抗だ
 ★稲の穂が揺れると嬉しい散歩道
   インターハイ孫の成長嬉しくて


 「 月 」   ぺ天使妹

暮れ残る空に三日月今日終える
気が付けばはや満月に近き月
★透きとおる月にひと日を感謝する



「 夏本番 」   さくら

すいか割り笑顔が集う夏休み
蝉しぐれ猛暑おさまる気配なく
友見つけ照れて外したサングラス
海上と空で花火がにらめっこ
★夏惜しむ花火のあとの星月夜



(随想)   「花火大会」   さくら

 夏の楽しみは沢山ありますが、私は夏の風物詩である花火大会を楽しみにしています。毎年、新しい花火がお目見えしたり、魅せ方が変化するので、とても感動します。
 近年は嬉しい事に、リアルタイムで配信があり、全国の花火大会を自宅で鑑賞できるようになりましたが、映像を観ているとそれぞれの花火大会に様々な特色があり、やはり現地で観たい気分になりますね。
 多くの方々のご協力により、日本の大切な文化が守られている事に感謝したいと思います。




   「立秋の雨」   靖坊

  待ちわびた雨に心も潤され
 ありがたいお湿りほどの雨ならば
汗に濡れ雨にも濡れて庭仕事
 ★まだ汗をかける体に感謝する
   名ばかりの立秋夏はまだ続く

 


「パラダイス」   くまちゃん

★帰宅してクーラーつけてパラダイス



「 葉 月 」    橘

疲れたといったところで変わらない
老猫と背中合わせに午睡中
罪悪感抱かせることがうまい人
夕方のアイスのためにがんばるぞ
★パソコンのトラブル解決した私


 

 
・・英人の20句抄・・「気まま書」

 己書の講座見つけて参加する
  折々に書き続けて三年半
   己書は自由と言っても流儀あり
    己書と言うには気が引ける文字
      気が引けて英人書と言ってみたものの
       個人名つけて不遜な気持ち持つ
    気ままに書いていること自認する
   気まま書という言葉が湧き上がる
  絵手紙でも己書でもない気まま書
         書き続け百三十作並べてみる
         稚拙でもわが魂の現れで
         ただ書いて持っていても妙味なし
    広報の文芸募集が目に入る
     文芸と言う範疇には遠いけど
       老人の呆け防止なら許されよう
         出品をするとなれば工夫いる
           工夫する楽しさ見つけ悦に入る
      老いの身に外聞もなし恥もなし
      挑戦する気持ちをまず優先し
      八十路はあそび心で生きていく

 



  「 夏 休 み 」    奈 っ 葉

★ワクワクは幾つになっても変わらない
  お盆過ぎうら寂しさや蝉の声



「 電 話 」   ペ天使

  誰も彼も携帯しながら歩いてる
留守電に明日行くからと孫の声
★セールスの電話に無言で聞き流す



「 スマートフォン 」   ぺ天使兄

★万能のスマフォに頼る老いの日々
ものぐさが何でもスマフォに聞いている
また今日も自分のスマフォに電話する
振り向けば歩き電話の茶髪女子
電池切れ心細かり旅の空


「 忘れ物 」   桃華

来た道は長く忘れ物多し
あれそれと言いたくないがつい使い
★忘れないコトバにしよう「ありがとう」
夕焼けがみんなを染める交差点
旅に出るいつか忘れるあの土地へ


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 立秋の雨で猛暑も一服といったところでしょうか。それでも真夏日はまだまだ続きそうですね。


◎橘
 今は家族葬が主流で、帰省もホテル泊にしたり、夫婦それぞれの実家に帰るといいます。この先も大鍋、大皿の出番はなさそうです。


◎ペ天使兄
 「異常な暑さ」が耳に馴染んできました。今しばらく、耐えねばならないようです。

 




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
押し寄せる幸も不幸も受け止める(靖坊)   桃華
  うん十年も生きているといろいろな波がくり返し押し寄せてくる。泣いたり笑ったりそれが人生というものか?どうにか上手く受け止め、今の生活があるのだと思う。これからもまたいろいろな波が来るだろうけど、できれば幸せの波であってほしい。

すいか割り笑顔が集う夏休み(さくら)   桃華
  孫が幼い頃はみんなよく集まって、わいわいガヤガヤ、賑やかな風景があったが、成長するとなかなか会えない。私たちも歳を取り、みんなを迎える元気がなくなったのも一因ではあるが・・・。スイカ割り、楽しかったでしょうね。その風景が浮かびます。それにしてもスイカ高かったでしょう。物価高には買い物に行くたびに驚かされています。

忘れないコトバにしよう「ありがとう」(桃華)   靖坊
  自分の口癖になっているのが感謝を伝えるときの「すみません」という言葉。「わざわざすみません」みたいな使い方をしてしまうんですよね。でも「させてしまってすみません」より「してくれてありがとう」のほうが言われた人も嬉しいですよね。これからは「ありがとう」を意識して使っていこうと思います。

稲の穂が揺れると嬉しい散歩道(瑞希)   英人
  米は日本人の主食、その稲穂の揺れる嬉しさ、これはいつの時代でもそうですね。そんな中を散歩する、満ち足りた気分になるでしょう。でも素人の外見では出来具合は分かりません。今年のこの暑さ、水不足、そして米騒動、どうなるのでしょうか。

パソコンのトラブル解決した私(橘)   英人
  パソコンは全く便利ですが、それだけにトラブルと大慌てです。使うだけでその仕組みはよく分からない。だから解決するのは難しい。それを解決した私、自慢したくなりますよね。私も分からない妻に向かって時折します。

万能のスマフォに頼る老いの日々(ペ天使兄)   英人
  本当にスマホは便利です。そして世の中、何でもスマホに取り込んでしまう。老いた身でも使い始めると虜になってしまう。でもものはほどほどと言うこともあります。気をつけたいものです。


投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2025年「課題」
    (1月)苦労 (2月)幸せ (3月)読む (4月)いつも
    (5月)笑顔 (6月)来る (7月)雨 (8月)寄せる
    (9月)肩 (10月)うわさ (11月)背中 (12月)明日

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

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