so277
(せんりゅうつれづれそう)

第277号(R7年1月)
柾 木 (マサキ) の 章

(科目)ニシキギ科 (花言葉)厚遇、円満、 |
北海道南部から九州まで日本全国に分布する常緑樹。葉は長さ3~7センチ、幅3~4センチの楕円形。開花は6~7月で、新枝にある葉の付け根から伸びた花序に、直径5ミリほどの花が多数集まって咲く。花の後にできる果実は直径7~8ミリほどの球形。10月~1月になると淡い紅紫色に熟して3~4つに裂け、鮮やかな朱色の仮種皮に包まれる。
世情は不安定ながら新しい年が始まりました。それぞれの人生をしっかり見つめ歩みたいものです。そして明るく楽しい日々をつかみたいものです。 (★印は英人推奨句)
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課 題 「 苦 労 」
苦労にも程度があって中くらい ペ天使
★苦労して掴んだ夢が苦を癒す ペ天使兄
苦労だがのちの笑える時を待つ ペ天使妹
苦労して成し遂げるから面白い 靖坊
苦労した甲斐ありおせち皆笑顔 奈っ葉
苦労あり楽しみありで人生だ 瑞希
版画彫り苦労重ねた鳥の羽根 くまちゃん
★あの人を苦労知らずと思ってた 橘
山登り苦労を照らす御来光 さくら
苦労した分だけ老後明るくて 桃華
思い出す苦労のし甲斐あったこと 英人
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「 祖 母 」 ぺ天使妹
この歳になれば分ると言った祖母
出来ぬことあれこれ出てきて祖母思う
日溜りにパッチワークの祖母の背な
★何思う黙して針を使う祖母
淡々と過ごせし祖母の余生かな
「 寒 中 」 菜っ葉
夜明け前池の水面は銀世界
霜柱バリバリ踏んで遊ぶ孫
★満月が足元照らす夜明け前
散歩から帰って拝む日の出かな
「お正月〜2025年〜」 さくら
初日の出テレビの前で拝む富士
★初詣感謝と巳年の願い事
スマホにて友から届く年賀状
獅子舞に老いも若きも頭出す
お雑煮の餅少なめで美を誓う
(随想) 「年の始まり」 さくら
新しい年の始まりに、寺さんの長年の歩みや功績、近況、今年の抱負などを拝見して、私も新年から気が引き締まりました。
2025年、世の中の流れには期待と不安が入り混じりますが、今年もその時の出来事や自分の気持ちを川柳にのせて楽しい一年を過ごしたいと思いますので、宜しくお願い致します。
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「 寝正月 」 靖坊
一日中寝ては食べての繰り返し
体重は気にせず食べる飲む眠る
一番の贅沢ダラダラ過ごすこと
★穏やかに流れる時の有難さ
本年もたくさん笑えますように
「 物 価 高 」 ぺ天使兄
物価高誰を恨めばいいんだろ
500円以内のランチもはや夢
1000円のキャベツに罪のあるでなし
賃上げの恩恵は無し高齢者
★値上がりにカンフル注射は無いのかな
「年の始まり」 瑞希
★年明けた歳を道ずれ初日の出
普通な日今年もこれを祈ります
乗り鉄の夢を運ぶよ時刻表
初歩き元気な足に喜びを
皆帰る一人鍋だよ今夜から
「 相 談 」 ペ天使
★相談があると言うから身構える
子の相談塾に行こうか休もうか
ヒソヒソと園児の相談鬼は誰?
・・・英人の句抄・・・「2025年課題 」
苦労して登った山から下りていく |
幸せを呼び寄せる手で人招く |
読むほどに迷路にはまる宗教書 |
好奇心いつも懐に町へ行く |
失望も笑顔一つで消えていく |
期待する何かがあって人は来る |
雨上がるまもなく夢の花が咲く |
ライン来る思いを寄せる人遠し |
失望の日はただ黙って肩を抱く |
老いてなおうわさ話に不安持つ |
父母に背中を向けた青年期 |
明日は明日今を悔いなく生きるのみ |
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「 睦 月 」 橘
苦労した分だけ力になるはずで
苦労などしてない顔ができるまで
失敗を恐れて成長できぬまま
★強くなるチャンスと思え大寒波
達成はできないままに去年今年
「おみくじ」 くまちゃん
★新年におみくじを引く緊張感
「年明けて」 桃華
年明けて昨日と変わらぬ風が吹く
★小石蹴る明日が明るくなるように
雪山が誘ってくれる遊歩道
万歩計数値が増えぬ年明けは
元気だとにっこり笑うふくらはぎ
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎橘
この半月で、夜中にお腹を下すことが二度ありました。感染症に罹ったかとひやりとしましたが、よく思い出してみると牛肉を食べた晩ということに気づきました。またインフルエンザが猛威をふるっているようです、どうぞご用心を。
◎ペ天使兄
良い天気が続き、新年が穏やかに過ぎております。特にここ二三日、朝の出掛けに丸い月が綺麗です。「月が西にて日は東」の景色です。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・この歳になれば分ると言った祖母(ペ天使妹) 桃華
私も義母からこのコトバを言われていました。確かに年齢が高くなるとできぬことが多くなり、失敗も増えました。「すべてみな通り道」なのですね。心して慎重に頑張って生きていこうと思います。
・初歩き元気な足に喜びを(瑞希) 桃華
年末、風邪を引き長いこと閉じこもっていた私。体力がないことに気づき、年明けに歩いてみたら、なんとすぐに疲れてしまい歩けない。情けないことと思いつつも歩けることの喜びも味わいました。一歩一歩増やしていけば、自ずと体力もついてくる。頑張ろうとする心が湧いてくる。今年もいい年にしよう~と!!
・苦労して成し遂げるから面白い(靖坊) 英人
苦労が面白いと思えるのは若いからでしょう。少なくとも気持ちが若くないと思えないでしょう。苦労して事を成し遂げ、その面白さ、満足感は何物にも代えがたいと思います。その気持ちでどこまでも進みましょう。
・山登り苦労を照らす御来光(さくら) 英人
山登りは誰にも苦労でしょう。でも苦労しても登りたい。それは達成感が欲しいからでしょうか。そしてその苦労を照らすご来光、その喜びがますます高まります。苦労から逃げては喜びも少ないでしょう。
・強くなるチャンスと思え大寒波(橘) 英人
大寒波も苦手なもの、苦労の種です。作者はそれを強くなるチャンスと捉える。苦労に立ち向かってこそ強くなれる、事実でしょう。人生苦労はつきもの、強くなって立ち向かいたいものです。
・相談があると言うから身構える(ペ天使) 英人
「相談がある」と言われることは頼りにされているからです。信頼されているのです。身構える気持ちも分かりますが、そこは自然体でいいのではないでしょうか?私も先日ありましたが、淡々と自分の考えを伝えました。お金の無心は困りますが。
・散歩から帰って拝む日の出かな(奈っ葉) 英人
暗いうちからの早い散歩ですね。快い疲れの後で拝む日の出、ますます美しく、晴れやかな気持ちになるでしょう。無理しないでいつまでも続けてください。、
・新年におみくじを引く緊張感(くまちゃん) 英人
おみくじも引くからに緊張感が走りますね。特に新年です、1年を占う気持ちがあるでしょう。何が出ましたか?自分の都合のいい方に解釈し、張り切って進んでください。
・苦労して登った山から下りていく(英人) 靖坊
せっかく登ってもいつかは下りなくてはならないのが登山。登った苦労を無に帰すような気がして、下山時にはなんとも言えぬ寂寥感があります。それでも下りるからこそまた登ることができるのだと考えれば元気が湧いてきますよね。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2025年「課題」
(1月)苦労 (2月)幸せ (3月)読む (4月)いつも
(5月)笑顔 (6月)来る (7月)雨 (8月)寄せる
(9月)肩 (10月)うわさ (11月)背中 (12月)明日
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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