“4年近く前に難病を発症しました。前日の疲労が残ったり、薬が効かなかったりすると脱力感に襲われ手足に力が入らず仕事に行けないこともあります。当初、職場の生徒と交わした相談の約束をかなえられないことが続き、退職の2文字が頭をよぎりました。あれは欠勤明けでした。同僚の先輩の先生から「病気の先生がいたっていいじゃない。自分のペースでやればいいから」と言われてハッとしました。以降、先輩の言葉がわが心の支えになっています。
最近では「闘病中の私だからこそ生徒の悩みや心の葛藤により寄り添える」と考えています。生徒一人一人の頑張りに思いをはせ可能な限り褒めるようにしています。それにしても自分が職場にいることを認めてくれる生徒や同僚にはどんなに感謝してもし尽くせません。新年もなるべく出勤して周囲の皆さんへの恩返しをしたいです。”(1月4日付け中日新聞)
名古屋市の養護教諭・松浦さん(女・49)の投稿文です。松浦さんはよい先輩に恵まれて、続けることができてよかった。半人前、サボっている、邪魔などいろいろな批判を受けることが往々でしょう。でもこうした養護の先生の場合、元気な人ばかりでは相手の気持ちが本当には分からないことがあるでしょう。病んでいるから分かることも多いでしょう。相談に来た相手も受け入れやすいことがあるでしょう。こういう人こそ適任ではないでしょうか。ボクはこういう立場になったことがないので、勝手な意見です。
人は誰もが活躍できる場があれば、欲しいものです。これからの日本はますます人口減少、人手不足になるでしょう。その人に応じた活躍する場を作ることが、重要になると思います。健常者も障害者も、高齢者も活動できる場をいかに作っていくか、重要な施策になると思っています。