例年のごとく2023年の一宮友歩会例会状況を一宮友歩会ホームページのトップページに掲載したあいさつ文を活用して紹介します。例年のごとしと言っても2020年は3回、2021年は2回、2022年は5回、そして2023年は4年ぶりに年6回の例会を開くことができました。
(文中のM氏:城愛好家・友歩会役員、Y氏:工学博士・友歩会役員)
◎第94回(令和5年2月4日)
令和5年最初の例会となった第94回例会「史跡巡りシリーズ・西尾張編partR3」は、令和4年2月に計画したもので、コロナ禍で中止となり1年後に開催となりました。また平成19年8月例会のリメイク版です。令和5年2月4日(土)、名鉄江南駅近くの「筆まつり」で有名な北野天神社に集合、出発式をしました。朝方は冷え、霜で真っ白でした。しかし好天です。44人が集まりました。久しぶりの40人越えです。
出発してすぐに江南市歴史民族資料館に寄りました。懐かしい昔の道具類に関心が集まりました。またこれから行く久昌寺の建物が写っている写真を見て貰いました。しばらく歩いて宮後城址です。下見時では遺跡発掘作業中でしたが、今は終わり整地作業に入っていました。M氏から説明です。そして近くの宮後八幡社です。総代さん始め4名の方の出迎えを受け、資料を頂いて説明を受けました。1624年再建の県重要文化財です。そして、五丁堀砦、前野天満宮、前野屋敷、若宮八幡宮と回ります。ここから数人が帰られました。五条川に出ます。整備された遊歩道を下流に向けて歩きます。堀尾跡公園で昼食です。午後の出発前に、裁断橋前で集合写真を撮りました。そして橋のたもとに七言絶句5首「裁断橋行」の詩碑が建っています。この碑の前で先日甲賀氏から頂いた資料に基づきこの詩の説明をしました。甲賀氏は1月27日に中日新聞に載った一宮友歩会例会案内を見て電話を頂きました。そしてこの資料を頂いたのです。甲賀氏には以前にもお世話になったことがあり、嬉しい気遣いです。五条川と昭和用水が交わるところではY氏の説明です。富士塚、小折城址、久昌寺と見ていきます。久昌寺は昨年取り壊されました。歴史民俗資料館で見た写真を思い出していただきました。龍神社、お釜地蔵と見てゴールの布袋駅です。着いたのは2時過ぎでした。多くの方はここで帰られましたが、希望者は広間家の門、布袋大仏まで足を伸ばしました。布袋大仏はサングラス大仏として写真スポットなっている大仏です。皆さん記念になる写真を撮りました。その後布袋駅に戻る人、江南駅に行く人と別れてこの日の例会を終えました。
この時期とは思えない穏やかな暖かい好天もよかったのですが、私には「裁断橋行」の碑の前で、甲賀氏との関わりや3つの例会の関連付けの話しができ、人生の機微を皆さん、静粛に聞いていただいたことが何よりよかった思いです。そして予定外の金助母子像を見たことや広間家の門、布袋大仏を見ることができたことも思い出に残る例会になりました。協力していただいた皆さん、有り難うございました。
◎第95回(令和5年4月1日)
第95回例会「史跡巡りシリ−ズ・知多編part6」は東海市北部の史跡を巡ります。令和5年4月1日(土)名鉄名和駅に集合です。開催1週間前の天気予報では雨でした。ところがその後変わり、25度越えの夏日になりました。開花が早かった桜はもう望めないかと思っていましたが、まだ満開状態です。名和駅南公園の出発式ではこんな幸運の話しもしました。36名の参加です。
まず薬師寺です。これから行く長光寺、カブト山との関連を説明をしました。そして、長光寺です。出会えた住職さんに寺院の説明をお願いしました。突然の申し出にもかかわらず、水野家や早川家の関連等を分かりやすく話していただきました。嬉しい対応です。次は船津神社です。一宮友歩会役員のM氏とY氏がこの地域の歴史や地形について得意の分野で説明です。県会議員早川三郎顕彰碑を見て、コンビニに寄ります。地方に行くとコンビニがなかなか見つからなく、コースづくりで苦労する一つです。今回も下見で道を間違え偶然見つけたコンビニです。坂を上りカブト山古墳です。大きなマンションの前に説明板のみがあります。地図にはカブト山史跡公園とありますが、まだ全くの雑木林です。次は名和古墳群です。細い道を少し上がってみれば「火上姉子神社付属地名和古墳群」と書いた碑が立っています。次に向かったのは廻間公園、緑陽公園です。池を中心にした大きな公園です。まだ整備されたばかりの新しい公園です。桜の木もまだ小さめです。ここで休憩を取りました。青空の下、広々としたところの休憩は快いものです。そして、平野池を経て、昼食場所の氷上姉子神社です。11時45分の到着です。30分ばかりの昼食時間で、次は道路を挟んだ反対側の本宮に登って行きます。ここでもM氏の説明です。祀られているヤマトタケルとミヤスヒメの話しです。再び氷上姉子神社に戻り鳥居の前で集合写真です。初参加の2人の方には自己紹介をしてもらいました。寝覚めの里碑です。ヤマトタケルとミヤスヒメの故事にまつわる碑です。その後少し長く歩いて、込高新田堤防です。新田のための堤防がまだよく残っています。その堤防に数多く植えられた桜が満開です。そして名和駅前の近くの替地公園で解散式です。
本当に暑いくらいの好天気、満開の桜の木もたくさん見られました。皆さんにもいい1日を過ごしてもらい喜んでいただけたでしょう。更に私は名和駅に着いた後、6人で出発式をした名和駅南公園へ行き、ビールで乾杯しました。1回でも多く例会を開催したいものだと改めて思いました。
◎ 第96回(令和5年6月4日)
第96回例会「史跡巡りシリ−ズ・三重編part4」は台風2号の影響、そして天気予報は雨、どんな例会になるかと心配でしたが、朝起きたら好天です。長島駅に29名が集まりました。会長挨拶で、この会がどんなに天気に恵まれているかを話しました。
そして出発です。コンビニにより、豊受大神社により、北へ向けて歩きます。至る所に水位標が立っており、現在の海面水位や伊勢湾台風時の水位が示されています。驚く高さです。楠神社です。神主さんに説明を願いしました。靴のまま拝殿に上がり椅子に座って話を聞きました。御朱印を全員に頂き、またお見送りを受けての出発です。この地域で一番高いという水屋を見ていきます。少し時間が遅れ気味で、輪中の郷や輪中ドームは素通りです。船頭平閘門に急ぎます。予定より少し遅れましたが11時40分頃につきました。「NPO法人木曽川文化協会」の4人の方の出迎えを受け、4班に分かれて説明を受けます。説明の途中、水門扉が開き、水の出入りを見ました。ここには何度も来ていますが、初めて見ました。そして、展示されている水門扉を見ました。その大きさにビックリです。デレーケ像の前でガイドの方にも入ってもらって集合写真を撮って別れました。その後昼食です。1時、午後の出発です。出発の前にY氏から、資料を以て木曽川長良川などの説明です。午後は長良川左岸堤防をひたすら南下です。仁了寺に寄ります。ここで今度はM氏から、長島一向一揆についての説明を受けました。この仁了寺もその時消失しています。最後は阿弥陀寺、源盛寺により、八幡社で解散式をしました。多くの人は長島駅3時28分発名古屋行きの関西線で帰りました。
台風を心配しての例会が、暑くなるくらいの好天、爽やかな風、至る所でのおもてなし、思い出に残る例会になりました。
◎ 第97回(令和5年7月1日)
第97回例会「史跡巡りシリ−ズ・名古屋編part15」は令和5年7月1日(土)です。この例会コースのほとんどは、昨年7月例会で歩く予定でした。ところが急激に暑くなって、熱中症などの危険を避けるためにコースを途中で打ち切り、約半分としたのです。ですから昨年予定の後半と言うことになります。集合駅と出発式は昨年と同様、名鉄山王駅と広見憩いの杜としました。ところがこの日の天気です。1週間前から雨予報、それも強く降るかも知れないという。前回第96回例会の会長挨拶で、この会がどんなに天気に恵まれているかを話しました。それを悔いました。余分なことを話した、自慢話は運を逃がすと。
当日朝も雨が降っています。天気は完全に諦めましたが、ところが家を出る頃には止みました。山王駅でも降っていませんでしたが、まだ雨を予期して受付は駅の屋根のあるところで行いました。集まった人から広見憩いの杜へ向かいます。この広場は9時にしか開扉されないので、それまでの時間は道路を挟んだ反対側で行われていた八角部屋の朝稽古を見ていました。昨年も見て貰いました。知らずに来た人は思いがけないプレゼントになったと思います。そして、開扉を待って広場内に入ります。集まった人は22名です。この雨予報、朝方の状況では仕方がないところです。出発式の頃には日が差し出し始めました。そして、松重閘門に向かいます。ここでY氏から説明です。運河の水浄化の話が主でした。そして鹽竈神社です。以前来たことがある神社です。そして六反公園へ向かいました。ここからが昨年の予定コースです。まず八角堂です。八角堂は毎月第一土曜日が開扉されます。運がいいことに今日がその日です。M氏から説明です。白龍社の前を通り、広小路から錦通りまでは堀川端を歩きます。そして神明社です。この神社の前に乃木希典像が立っています。光明院でトイレをお借りしました。浅間神社へ行きます。ちょうど茅の輪くぐりが行われていました。数人が体験していました。五条橋へも寄りました。円頓寺通りは催事も行われ賑わっていました。もう12時近くです。その後の一部を省略して桂芳院へ向かいました。愚痴聞き地蔵があります。ここで解散式としました。
何が信じられないと言って、今日の天気も信じられません。最近の天気予報はよく当たります。どのくらいの雨の強さになるか、そればかりが気になっていました。それが雨どころか、日が差し上天気です。それ程の暑さもなく、歩きやすい天気でした。何に感謝していいでしょうか。これでまた22回連続雨に降られない例会になりました。
◎ 第98回(令和5年10月7日)
第98回例会「史跡巡りシリ−ズ・岐阜編part15」は 令和5年10月7日(土)、JR垂井駅9:00集合で行いました。電車は1時間に2本しかなく役員は8:17着で、参加者のほとんどの方は8:42着の電車で来られました。35名の参加です。出発式での挨拶は、雨に降られない例会が76回から今回まで23回続いていることを話しました。。1回から22回まで雨に降られなかったのを更新したことになります。こうした運のいい会は来年も続けていきますと言いながら、令和6年の例会計画を配布しました。
駅から南東方向に歩き、まず勝神社です。本殿の位置には勝宮古墳があります。続いて薬師寺です。住職さんにお話をお願いし、この地方の位置づけについて20分ばかりの話をして頂きました。寺院の前には在原業平との関連の説明板が立っています。 阿弥陀寺に寄り「千句の里」の碑を見ていきます。続いて中川という川に立派な常夜灯が見えます。舟運がここまであったと言うことでしょう。表佐(おさ)祖先同胞碑という立派な碑が目に入ります。この碑の説明をしました。ハリヨの里に来ました。説明をお願いしていた方の姿が見えません。少し待っていると来て頂けました。「ハリヨ・ほたるを育てる会」の代表の方から、この会の活動を紹介してもらいました。そして湯つぼです。湧き水とハリヨを見ます。しばらく歩きます。所々にまだ彼岸花が綺麗に咲いていました。そして大領神社です。ここでM氏から自作の詳しい資料を以ての説明です。話は関ヶ原の合戦まで及びました。そして、南宮大社です。11時45分くらいに着きました。ここで昼食です。12時半、午後の出発の前に集合写真です。そして初参加の方の自己紹介です。ここから南宮山の登山道へ一部の方は向かいました。稲荷神社と安国寺恵瓊陣跡を見るためです。この往復に30分ほどかかりました。南宮大社で10人ほどの方が垂井駅に向かわれました。そして25名ばかりで真禅寺へ向かいます。かなりの上り坂です。そして階段です。この寺院の見学の後、朝倉公園の前を通りながら春王安王の墓に向かいます。ここは池田輝政の陣跡でもあります。そして金蓮寺です。この寺院で春王安王は斬首されました。そして垂井駅に戻ったのは2時過ぎでした。
垂井駅の南側はなかなか来る機会の少ないところです。しかし見所は沢山ありました。新たな知識を得られた人も多かったと思います。ショートコースを利用された方もありました。全くの秋晴れ、爽やかな日に恵まれ良い例会となりました。
◎ 第99回(令和5年12月2日)
第99回例会「河川探訪シリ−ズ・木曽川編partR1」は、令和5年12月2日(土)、名鉄尾西線萩原駅9:00集合で行いました。好天です。参加者は37名です。
出発してすぐに萩原町郷土資料館です。駅の北側です。郷土資料館というもののほとんどが舟木一夫の資料です。本来は第4日曜日開館ですが、今日は特別に開けて頂きました。中は狭いので10名くらいずつ入りました。すぐ近くに舟木一夫生家跡です。この説明板を見ながら次に進みます。萩原宿を右左に見ながら通り抜け、市川房枝生家跡に来ます。生家の土地が寄付され、広い公園に整備されていました。まだ今年3月に整備されたばかりです。ここでこの付近の地形についてY氏の説明を受けました。コンビニによって、次は吉藤城址です。今度はM氏の説明です。更に役員の1人から古文書を元に講談調の説明です。多良街道を歩きます。朝日東小学校内に朝日村道路元標が立っています。道路からそれを見ました。朝日公民館で休憩です。昼食場所の朝日西小学校には11時半の到着です。地元市議会議員と校長先生の出迎えを受けました。今回は好天だけではいけません。西中野渡船に乗ることが大きな目的ですので、強い風が出ていては船は出ません。出発式の挨拶でも、風が出ないことを祈っていてください、と言いました。そして問い合わせると「船は出します」と言う返事に安堵です。いつものように集合写真を撮り、初参加の人3名に自己紹介をしてもらいました。
そして午後の出発です。途中小塚直持墓碑を見て、西中野渡船場に着いたのは12時20分です。船頭さんと打ち合わせをして、4便に分けて乗ることにしました。第1便は12時30分です。第4便が帰ってくるまでに約1時間かかりました。この後は木曽川を上流に向けて歩きます。尾西文化広場で休憩です。冷えた体には心地よい場所でした。冨田山公園を通り抜け、新幹線の鉄橋を下をくぐり、次は織田信長と斎藤道三が顔を合わせた聖徳寺です。尾西歴史民俗資料館に着いたのはもう3時近くでした。隣の旧林家の紅葉は素晴らしいものです。すぐに解散式です。良い例会で今年も終えられたことに感謝の言葉です。解散式後ここでゆっくりする人も多く、そしてほとんどの人は起バス停から帰られました。
令和5年5月11日にはFMいちのみやに出演し、一宮友歩会について説明する機会を与えられました。また6月にはOB会総会でも説明をしました。一宮友歩会は人にも天候にも本当に恵まれた会です。参加者も一定数を保っています。恵まれた会は続けていかねばなりません。令和6年2月例会は第100回となります。どこまで続けられるか、私自身も興味津々です。
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