zu131   老人クラブ(その7)

 
  千秋町老人クラブ連合会長を平成30年4月に辞した後、令和元年度に再び地域の3クラブ長の内の一つのクラブ長を務めました。更に令和3年度のクラブ長を引き受けました。ですから平成29年度から隔年と言うことになります。このように、連合会長を辞した後にも老人クラブとの関係は続いています。
 令和元年度は取り立てて言うことはありませんでしたが、令和3年度からは、また新たな挑戦になりました。
 まず「令和3年度の活動方針」として令和3年4月に回覧した文から引用します。 

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◎会長挨拶
 総会で挨拶する機会を得ませんでしたので、この場で挨拶させて頂きます。
 私は平成24年度に第一白寿会の会長をして以来、何かと白寿会に携わってきました。そして平成29年度には千秋町老人クラブ連合会の会長も務めさせて頂きました。おかげで千秋町老人会のことはもとより多くの老人会のことを知ることができました。老人会は衰退の一途です。そして解散になる町内も出現し、その原因は会員の減少よりもひとえに会長職の引き受け手がないことです。浅野羽根も全く同じで、6クラブが3クラブになり、その3クラブも立ち行かなくなりました。2月23日に近年のクラブ長が集められ、対応策の検討会がありました。1クラブにすることまでは合意が得られましたが、肝心の会長の引き受け手は残ったままです。私は、白寿会の解散は現在活動している人の場を奪い、また町内にとって大きな損失であると考えてきました。このまま議論を続けても解散しかない雰囲気に、僭越ながら手を挙げさせて頂きました。
 これまでに培った体験や知識を活用しながら、精一杯務めさせて頂きますので、ご理解とご協力を切にお願い致します。

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 このように令和3年度は3クラブ長の内1人しか見つからず、対策の会合がもたれました。会員は190人もいるのにです。今まで3人でやっていたものを1人でするとなればより負担は大きくなります。それなりの知識と対策が必要です。もうここは自分が手を挙げるより仕方がないと思いました。そして、先ほどの挨拶文になりました。
 いろいろ考えをまとめ、人をお願いし、4月18日に初の役員会を開きました。組織はほぼ従来通りを保てました。3人のクラブ長はグループ長とし、その下の班長はそのままで、1グループに3〜5の班長となります。正副の女性部長もそのままにしました。総勢17名と、私が増えた分多くなりました。班長の役割は変わりませんが、グループ長はクラブ長と比べ、連合会の役員会等の出席は無く、書類作成も無く、ほとんど連絡役でかなりの負担軽減です。まだこれだけの組織が維持できるのに、1人のクラブ長が見つからないだけで会が無くなるのは何とももったいないことです。この理由で来年無くなる町内も聞いています。白寿会を参考に何とかならないものでしょうか。
 さてどの会でもですが、役員になると繰り越し金を減らさないように務めます。減らすのは運営が下手だと思われるとでも思うのでしょうか。その結果、繰り越し金は結構あるものです。私の属する会でもこれほど残してどうする気なのだ、と思う会もあります。特に役員が1年交替の会では、前例踏襲が主でそこまで考えて運営していないのです。明日にも潰れる老人会でも同じです。私の推測では多くのクラブでかなりの繰り越し金があるはずです。公金を使うと言うことは大変なことです。活動しなければ使えません。自然に残っていきます。そこで私は、1)千秋町老人クラブ連合会に所属するも、一宮市老人クラブ連合会からは退会する、と言う方針を出しました。一宮市からの助成金は得られなくなるが、事務等の負担が軽減されます。そして、2)白寿会には繰越金があり、また町内からも毎年助成金があるので、これらを活用しながら運営をする、としました。資源ごみ回収手伝いの補助金もあります。更に、3)白寿会の行く末を鑑み、5年後には繰越金を2割方に減らす、とも書きました。今の形は5年後には無くなると公言したようなものです。議論を起こすために書いたのですが、残念ながら今のところ誰も何も言ってきません。私の後任を担ってくれる人が現れるのを願っているのですが、現れなければ私が5年間することになるでしょう。その時私は80歳になります。
 更に書いたのは、4)運営は活動する人の増加を目指すことに主眼を置き、支援を厚くする、としました。千秋町老人クラブ連合会のクラブ活動(千秋歩こう会、グラウンドゴルフ、童謡を歌う会等)に参加している人、また白寿会会員主体のクラブに助成する。旅行参加者や町内活動参加者には従来以上に助成する。5)白寿会が従来活動してきたこと(児童の登下校見守り、資源ごみ回収、ごみ拾い等)は、可能な限り継続する。
 更に詳細も記したのですが、それは省略します。こうして令和3年度も4ヶ月近くが経ちましたが、今のところ支障無く進行しています。千秋町老人クラブ連合会のクラブ活動参加者の助成は、初の試みですが10人ほどの申請がありました。これを知って参加者が1人でも2人でも増えることが狙いです。白寿会会員主体のクラブは、おでかけ広場「サロン羽根邨」、運動クラブ「羽根る会」、手芸クラブ「むらさき会」と3つありますが、7月から再開しました。そして後の2つには初めて助成金も出しました。コロナ禍を乗り越え、再び順調に活動が始まったら更に輪を広げたく思っています。
 この4ヶ月で思いがけない成果もありました。通常の活動で最も頻度の大きいのは、児童の登下校見守りです。私の地域では各種会が曜日別に受け持ち、老人会は月曜日が当番となっています。登校時は集団登校ですので、危険箇所1カ所をグループ長が1人でにないます。下校時は下級生、上級生と別れて下校する時に、1グループ全員で児童に付き添います。いろいろな方向に分れてていきますので、5人前後では人不足です。そこで、下校時だけの付き添いの協力者を回覧で募りました。無駄な試みと思った人も多かったと思います。私も無くて元々と思っていました。それが6人あり、各グループに2人増えました。少し余裕が出ました。何でもやってみるものだと思いました。
 新型コロナウイルスが第何波、第何波と繰り返す中、活動は継続するもの、復活するものなど、従前の状態を取り戻して実施してきました。サロンなどのクラブ活動はもう休止はしませんでした。令和4年3月に報告した事業活動の一部を書き抜きます。

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事業報告 (令和3年4月1日〜令和4年2月22日まで)
 A.奉仕活動等
  ・登下校児童見守り   (登校)28回 (下校)19回
  ・資源ごみ回収手伝い  9月30日1回
  ・児童公園ペンキ塗り  10月10日1回(地蔵堂遊園地)
  ・雑巾・タオルの提供  135枚 
  ・千秋老連役員会    8回(会長出席)
 B.助成金関係
    クラブ活動参加者補助  10名
    旅行参加者補助     15名
    サロン羽根邨       8回開催
    羽根る会          8回開催
    むらさき会         9回開催
 C.その他
 令和4年度から次の事業の導入を検討しています。
 ・誕生月にサロン羽根邨に参加された会員に記念品を贈呈
       (新型コロナウイルスの終息状況を見て開始予定)
 ・老人会会員に特典を与えてもらえる事業者(喫茶店等)との連携
       (準備の整い次第開始予定)

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 私が描いていた活動はほぼ完遂でした。
 ここまで書いた文は令和3年度で、ここからは令和4年度になります。令和4年度は上記その他に記した事業も始めました。サロンの誕生日記念品贈呈は7月からは始めました。10月までに9名に贈呈しました。まだ参加者を増やすという効果が上がっているとは言えません。それでも10月のサロンでは28名の参加があり、コロナ禍以前に近づいています。老人会会員特典事業は千秋老人クラブ連合会の事業として始まりました。私も賛同し積極的に協力しています。これはこれからでしょう。不安な気持ちを抱きながらもまずは順調に推移していると言えるでしょう。
 わが白寿会が今後問題となるのは、私の体力意欲と金銭面がどうなるかです。また千秋町老人クラブ連合会も衰退の一途です。私が連合会長を務めた平成29年度は16町内39クラブがありましたが、令和4年度は10町内20クラブとなっています。どんな展開になるのか、心配と興味は尽きません。次の報告をお待ちください。              (令和4年11月) 


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