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一宮友歩会外々話’17

 平成29年の一宮友歩会例会状況を一宮友歩会ホームページのトップページに掲載したあいさつ文を活用して紹介します。 


◎第66回例会(平成29年2月4日)
 平成29年最初の例会は2月4日(土)、第66回例会「史跡巡りシリーズ・西尾張編part15」として旧木曽川町、旧尾西市の史跡巡りです。名鉄本線木曽川駅近くの木曽川資料館で出発式です。資料館は9時開館ですが、出発式前に集まった人が見学できるように8時過ぎに開けてもらいました。朝から全く快晴、穏やかな1日になる予報です。お陰で参加者は50名を越えました。
 歩き始めてすぐに外割田第三児童遊園です。公園には何の表示もありませんが、ここは割田城址です。城愛好家のM氏から早速に説明です。そして、東海北陸自動車道の側道を南下するとまもなく、西上免遺跡です。高速道路の高架下に整備されています。ここで地元の有識者N氏に迎えて頂きました。そして資料を配付してこの遺跡の説明を受けました。ここから少しの間西へ一緒に歩きます。次は開明小学校です。この校内に野府城址の碑が立っています。ここでもN氏の説明を受けます。そして小原の千体地蔵です。背丈15cmほどの瓦製の地蔵が無数に並んでいます。市指定有形民俗文化財です。狭い堂内を並んで順に拝観してもらいました。その後N氏から説明を受けました。ここでN氏と別れました。人を介してN氏に来てもらったのですが、嬉しい配慮です。ここからゴールまではほぼ南下です。尾西運動場で休憩をした後、お歯守さんへ行きます。歯痛に効果があると言うことで今でも多くの参拝があるそうです。昼食場所の尾西公園には12時前に到着です。昼食後集合写真を撮り、3名の初参加の人に自己紹介をしてもらいました。そして午後の出発です。まず三条神社です。この境内には一宮市に唯一残る奉安殿があります。毎年6月にあじさい祭が行われる御裳神社を経て法信寺です。ここには戦時中の供出を免れた厄除けの鐘が吊り下げられています。天神の渡し跡の後、孝子佐吾平の碑を経て市川房枝生家跡です。そして萩原宿へ入ります。正端寺に寄りました。ここには戦時中に寄進された石の鐘が設置されています。その後予定コースを外れて、舟木一夫の生まれ育った跡地に回りました。そして2時過ぎにゴールの萩原駅に着きました。
 数日前までの寒さに比べ、2月上旬と思えない暖かい好天に恵まれました。そして翌日は朝から雨です。この幸運には感謝するのみです。また、N氏始め多くの方の協力を得ました。これにも感謝するのみです。ありがとうございました。


◎第67回例会(平成29年4月1日)
 第67回例会は平成29年4月1日(土)「史跡巡りシリーズ・岐阜編part10」としてJR穂積駅から名鉄竹鼻線南宿駅までの約13kmの史跡巡りです。
 穂積駅で出発式です。朝方まで雨が残っていましたが、出発式の時には上がっていました。しかし、寒い日です。参加者は42名です。歩き始めてすぐに別府観音です。毎月第一土曜日の午前中がご開帳です。まさにこの時に当たりました。本堂にあげて頂いて説明の後、県指定重要文化財の十一面観音像を間近で見させていただきました。長良川に沿いながら南に下って行きます。秋葉神社の大イチョウを見ると、まもなく観音院です。大提灯が境内に吊され、千日参りで有名な寺です。ちょうど住職さんに出会い、急ながら話をお願いしたところ快く引き受けてもらえました。話が終わって、一人の参加者が前に出てきて住職さんに挨拶をするのです。何十年ぶりの偶然の出会いというのです。この出会いに皆で拍手です。野口公園で休憩し、朝日大学の脇を通り、中川の堤防を歩きます。桜並木ですが、残念ながら桜はまだつぼみです。この堤防はレンギョウも植えてあり、こちらの方は十分に咲いていてホッとしました。そして犀川に出ます。桜祭りの屋台がたくさん出ていますが、残念ながらこちらもまだつぼみです。墨俣一夜城で昼食です。午後の出発の前に、城愛好家のM氏と河川協会会員のY氏から詳しい資料を以て説明を受けました。そして初参加者3名の自己紹介と集合写真を撮って午後の出発です。墨俣宿の脇本陣や本性寺を見て、長良川を渡ります。今度は大江川の桜ですが、ここもまだつぼみです。そして、境川の高桑桜です。ありがたいことにこちらはかなり咲いていました。やっと巡り合えた感じです。境川の沈下橋を渡ります。美濃路一里塚碑や親鸞聖人旧跡碑を見ながら西方寺です。ここでは事前に話をお願いしており、話が終わった後、本堂に上がって茶器を見せてもらうことになりました。これもまた思いがけないことです。ここで解散式です。その後南宿駅まで歩き、2時50分の電車で帰りました。
 桜桜の連続のコースでしたが、今年は開花が遅れ少し残念な例会になりました。それでも雨は上がり、別府観音の開帳日に当たり、説明も多く、偶然の出合いもあり、楽しい例会になりました。


◎第68回例会(平成29年6月3日)
 第68回例会は平成29年6月3日(土)、「史跡巡りシリーズ・西尾張編part16」として近鉄弥富駅集合で行いました。49名の参加でした。好天です。
 出発式を終えて歩き始めると、何と近くに控えておられた「弥富ふるさとガイド」の方が先頭を歩かれる。そしてコース外のふたつやの渡に行かれる。事前打ち合わせと全く違う。少しあわてるがそのまま従うことにする。そして歴史民俗資料館に寄る。ここで再度打ち合わせをして、予定コースに入る。次の蓮如堂でガイドの方5名を紹介する。5名も来てもらったのだ。金魚卸売市場、おみよし松を通り、ひので公園で休憩である。黒宮重佳記念碑を経て海南こどもの国である。ここはゆっくりしたいところであるが、少し遅れ気味でトイレ休憩のみで通り抜ける。そして弥勒寺、孝女そよ宅跡を見て、三つ又池公園で昼食である。芝桜の名所である。下見にきたときは芝桜が満開であった。広い公園で気持ちのよい昼食である。ガイドの方も一緒に昼食を取られる。烏の池を経て二つお宮の松である。ガイドの方にはここまで随所で熱心に説明して頂いた。ガイドの方にこんなに長時間付き合って頂いたのは初めてである。感謝の言葉を述べて別れた。今度は日光大橋でY氏の説明である。樋門があった頃の写真を見ての説明である。次は吉川英治句碑である。平成20年10月4日(土)の「河川探訪シリーズ・日光川編part4」で来ているが、位置も変わり立派に立て替えられていた。鹿島神社文学苑を経た後、Y氏の誘導で少しコースを変える。蟹江川にあった樋門跡を見るためである。コンクリートが一部残っていた。説明を受けて始めて理解できることである。親鸞聖人腰掛け石の前で解散式である。最初から最後まで全く説明づくしで、ゴールに何時に着くかと一時は心配したが、3時半に着けた。その上歩きやすいさわやかな日で、いい例会になった。


◎第69回例会(平成29年7月1日)
 第69回例会は平成29年7月1日(土)、「史跡巡りシリーズ・名古屋編part9」として名鉄栄生駅集合で行いました。梅雨最中、前日から雨、朝方になっても降っています。予報も終日雨です。雨の例会を覚悟して家を出ました。
 ところが集合場所の栄生公園で出発式を待っている間に晴れ間が見えてきました。参加者は37名と少なめですが、この天気にしてはよく参加して貰ったと思います。出発式を終え、町中を通りながら、白山神社へ来ました。今日が祭礼と言うことで、準備がされていました。まもなく日比津公園で、ここで最初の休憩です。次の大円寺は日比津城主の菩提寺で城主の宝篋印塔と五輪塔があります。ここで城愛好家のM氏から説明を受けました。そして中村公園に10時40分をめざして歩きます。そして予定通り着き、「中村まち歩きマイスターの会」の方、4名の出迎えを受けました。まず中村公園内を説明を聞きながらゆっくり歩きます。今年5月に除幕式を終えたばかりの初代中村勘三郎の像も見ました。そして加藤清正像のある妙行寺、最後は豊臣秀吉像のある常泉寺です。お願いした通りちょうど1時間の案内でした。お礼を言って別れた後、中村公園内で昼食です。
 3名の初参加の方に自己紹介をしてもらって午後の出発です。庄内用水の中井筋を歩きます。今は遊歩道として整備されています。ここで日本河川協会のY氏から説明を受けました。押木田公園で休憩し、秀吉の母の大政所が日参したと言われている日之宮に来ます。次は願成寺薬師堂ですが、ちょうど大相撲の友綱部屋の宿舎になっていて、拝観はできませんでした。最後は禅養寺で、ここも秀吉に縁がある寺です。そして才ノ神公園で解散式です。雨どころか、解散式の挨拶で「今日の天気は嘘ですね」と思わず言ってしまうほどの好天の例会になりました。たくさんの説明もあり、ただ感謝です。近鉄烏森駅から帰宅の途につきました。

◎第70回例会(平成29年10月7日)
 第70回例会は平成29年10月7日(土)、「河川探訪シリーズ・新川編part2」として名鉄上小田井駅集合で行いました。前日からの雨も家を出る頃には止んでいました。10月例会は毎年参加者が少ない例会の上雨もありましたが、それでも33名の参加がありました。
 出発してすぐに新川の堤防に上がり、上流に向けて歩きます。名師橋を渡り北名古屋市内に入ります。まず稲葉篤紀ふるさと広場へ寄りました。今日の説明資料に2017年の侍ジャパンの監督を務める稲葉篤紀氏のことを書きましたので、皆さん不思議がってみえました。ここに来て始めて分かったようです。そして二子中央公園、万渓寺を覗いて再び新川へ出ます。以前も来たことがある水埜士惇君治水碑です。車が通らない場所でY氏からこの辺りの地形変遷の話を聞きました。地図を見ながら説明はいつもながら分かりやすいものです。そしてここからは大山川です。名古屋市中央卸売市場北部市場を横目で見ながらひたすら上流に歩き、名古屋空港横の神明公園です。ここで昼食です。この休憩時間中に航空機に関する資料館「航空館boon(ブーン)」を見学してもらいました。午後はまずこの神明公園の小高い場所に上がってもらいました。ここからは飛行場内を地下で横断してきた大山川の出口が見えます。ここでもY氏の説明を受けました。ほとんどの方がこんな大きな川が飛行場内の地下を横断していることを知って驚かれたようです。そして飛行場の西側を北へ向かって歩くと、この近くに住む知人が迎えてくれました。そして尾張神社へ案内してもらい、知人からこの地域の説明を受けました。尾張神社は尾張の名称発源の地です。実はこのウォーク計画を知った知人が、尾張神社へ寄ることを勧めてくれたのです。この勧めがなかったら尾張神社は知らずにいるところでした。親切な知人がいてよりいい例会になりました。次は小針公園・エアフロントオアシスです。真上を飛行機が飛びます。少し待つと真上を飛んでいきました。満足して次へ向かいます。知人とはここで別れました。名鉄間内駅の横を通り再び大山川です。少しだけ春日井市に入ります。天神社です。ここには木曽御嶽開山先達覚明行者の像が立っていました。大山川から外堀川へと歩きます。妙林寺です。ここには日本一の大きさを誇るという「鐘つき大黒天」が祀られていました。そして3時近くにゴールの小牧駅に着きました。新川から大山川、外堀川と歩き、名古屋市、北名古屋市、豊山町、小牧市、春日井市と経由しました。今年最長の16km程度あったと思います。少し蒸し暑い日になりましたが、皆さん元気にゴールまで歩かれました。 


◎第71回例会(平成29年12月2日)
 平成29年最後の例会は第71回例会として12月2日(土)、「史跡巡りシリーズ・名古屋編part10」としてJR中央線大曽根駅集合で行いました。この時期にしては珍しい位の好天です。49名の参加です。
 まず矢田川左岸にある木ヶ崎公園、長母寺です。長母寺はこの後訪れる大永寺や長慶寺と関連があります。それは鎌倉時代前期の御家人・山田重忠が母のために建てたのが長母寺、父のために、今は大永寺となっている長父寺を、兄のために、今は長慶寺となっている長兄寺を建てたと言われているのです。そして矢田川河川敷に下りて、Y氏からここから見える地勢について説明を受けました。矢田川橋を渡って右岸に出ます。宝勝寺です。ここではM氏から守山城に係わる守山崩れなどの歴史話を聞きました。そして守山城址の碑が立つ小山に登ります。1ヶ月半前の下見時にはこの小山への登り坂は笹で覆われていましたが、今日はそれらも刈られて登りやすく、また木々も枝打ちされ見晴らしもよくききます。何か我々のためにして頂いたという気分さえしました。白山神社、守山市役所跡、更に陸上自衛隊守山駐屯地と歩きます。すいどう道緑道を経て瓢箪山古墳です。昭和60年に名古屋市史跡に指定された全長63mに及ぶ大きな古墳です。ここからはアップダウンが繰り返されます。急な坂を登って小幡城址です。ここでもM氏の説明を受けました。崖の真上です。そして今度は急な階段を下ります。山下公園で小休憩し、先に説明した大永寺です。樹齢500年のラカンマキと樹齢400年のイヌマキがあります。そして昼食場所の川田公園にはちょうど12時に到着しました。穏やかな陽気に気持ち良く昼食を取り、午後の出発の前に、集合写真、初参加の人の自己紹介です。今回は2名の初参加がありました。次は川島神社です。ここで急ながら今日の参加者の一人に説明をお願いしました。昼食時にその人が今日の訪問地を調べてきたメモを見たのです。こんな熱心な人があることにびっくりしました。その成果を披露してもらったのです。皆さんも感嘆されたのではないでしょうか。そして小幡緑地公園でもゆっくり休憩です。その後生玉神社、そして山田重忠が兄のために長慶寺です。こうして山田重忠関連の3寺を訪れたのです。ゴールの小幡駅にはちょうど2時という早い到着です。これも好天の中で快適に歩けたからでしょう。

 こうして今年6回の例会も事故もなく終わりました。また、出発式の前まで雨が降っていた ことはありましたが、例会中は雨に一度も降られないという幸運な結果にもなりました。いろいろな人の協力で実施し、多くの人に参加してもらい、こうした催しを主催できる喜びを感じています。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

                                     (平成29年12月25日) 

川柳&ウォーク