◎第54回例会(平成27年2月7日)
平成27年最初の例会は平成27年2月7日(土)、名鉄本線新木曽川駅集合で「史跡巡りシリーズ・西尾張編part12」として開催しました。新木曽川駅より一宮市内の鎌倉街道と思われるルートに沿って史跡を訪ねながら歩きます。久しぶりの一宮市内のコースです。
出発式は新木曽川駅近くの木曽川資料館で行いました。資料館を早めに開けてもらいましたので、出発式前に見学された方も多数ありました。初参加の方が多そうでしたので、出発式では歩行上の注意を話しました。また、3月21日(土)予定の協力員ウォークも紹介しました。
歩き始めてまもなく黒田城址です。そして黒田城主親子の墓が立つ法連寺です。本堂裏の狭いところに立つ墓の前で城愛好家のM氏から説明をしてもらいました。籠守勝手神社から白山神社と回ります。白山神社では北西角に立つ馬取りの池碑や南端に立つ夜泣き石を見て行きます。そして伊冨利部神社です。この辺りでは下水道工事中でどうなるかと思いましたが、通行の配慮をしてもらい予定通り歩けました。石刀神社に寄ります。ちょうど神主さんに出会い、お話をお願いしたところ快く引き受けて頂きました。話の内容も興味深く話し方も上手で20分以上話してもらいました。もっと聞きたいところでしたが、止めてもらって先を急ぎました。日光川右岸を歩き、九品寺公園で休憩です。昼食場所の平島公園に着いたときは12時半近くになっていました。集合写真後、今回から初参加の人に自己紹介をしてもらいました。終えてすぐ近くの一宮市消防署本部へ向かいます。ここの3階で1時半から救命講習を受けました。胸骨圧迫とAEDの扱いが主な内容でした。皆さん熱心で予定時間を20分も超えました。解散式の真清田神社へは3時過ぎの到着になりました。
何かすべて想定以上にうまくいった1日でした。まずこの時期にしては珍しい位の穏やか好天になりました。前日までの寒くて強い風や翌日の雨天を思うと幸運に感謝せずにはおられません。そして参加者の増加を図って今回から初参加の人及び誘った人の参加費を半額にしました。そして9名もの初参加の人がありました。新聞掲載を見てと言う人もありました。いろいろな効果が出ている気がします。救命講習も初の試みですが、あれだけ皆さん真剣に取り組まれると大成功と言えるでしょう。また機会を作りたくなります。
◎第55回例会(平成27年4月4日)
「史跡巡りシリーズ・岐阜編part8」としてJR大垣駅集合で行いました。前日までの雨も上がり、出発式の9時頃には青空、快晴です。41名の参加です。コース説明や準備運動をした後、今回は2班に分かれて出発です。各班にボランティアガイドの「ふるさと大垣案内の会」の方に付き添って頂き、説明を受けながらのウォークです。駅から東に歩き、水門川に出ました。川沿いに立てられた句碑等の説明から始まります。掘抜井戸発祥の地、大垣城東総門跡を経た後、少し水門川から離れます。大垣宿脇本陣跡、問屋場跡などを見て真新しい本陣跡に入館しました。飯沼慾斎邸跡、俵町薬木広場を経た後、また水門川に出ます。水門川はどこを歩いても桜が満開です。特に貝殻橋から京橋の間は両岸の桜が水面を覆っています。またこの日は遊覧船も出ています。この風景に思わず感嘆の声が上がります。住吉燈台を見て、奥の細道むすびの地記念館で休憩です。ここから水門川を上流に歩きます。四季の広場、円通寺を経て八幡神社です。ここで多くの方が湧水を飲まれました。東門から大垣城に入ります。ちょうど昼となりました。ガイドのお二方も入って頂き、大垣城をバックに参加者全員の写真を撮りました。そして初参加の人6名から自己紹介をしてもらいました。ガイドさんとはここで別れ、その後昼食です。午後は西公園、芭蕉・木因遺跡を見て杭瀬川に行きます。杭瀬川の塩田橋下流では大規模な河川改修工事が行われています。工事現場の一角を借りて、日本河川協会会員の方からこの杭瀬川改修工事等の話をしてもらいました。この後、杭瀬川左岸堤防を北上します。ここも桜並木です。東海道本線をくぐってから杭瀬川と離れ、北大垣駅まで養老鉄道に沿って笠縫の堤を歩きます。この堤は両側に桜が植えられ桜のトンネルです。笠縫の里碑を見て、大垣駅に着いたのはちょうど3時でした。
史跡一杯の美しい街をガイドさんの案内で歩き、そして桜満喫の1日でした。午前は暑いくらいに晴れ上がった空も午後からは曇ってきて、翌日の日曜日はまた雨でした。幸運な例会となりました。
◎第56回例会(平成27年6月6日)
6月6日(土)開催の第56回例会は「史跡巡りシリーズ・名古屋編part5」として名古屋市南区の史跡を見て歩きました。この地は桶狭間の戦の前哨戦の地で砦がいくつもありました。名鉄本線鳴海駅集合で行いました。前日からの雨も夜中には上がり、朝からさわやかな風が吹いています。42名の参加でした。
鳴海駅より東海道を少し歩き、まず城跡公園です。ここは鳴海城址です。城愛好家のM氏が詳しい資料を作って配布し説明です。これでこの後行く砦などの理解も深まります。この熱意に全く感謝です。次はすぐ近くの誓願寺です。芭蕉最古の供養塔があります。そして、今は自動車学校として使われている鳴海球場跡です。スタンドが残っています。砦公園と呼ばれる公園は善照寺砦跡です。ここには鳴海絞り開祖の三浦玄忠の碑もあります。瑞泉寺に寄り扇川と手越川の合流点へ出ます。ここでは日本河川協会のY氏からの説明です。中島砦を経て常夜灯です。この常夜灯は鳴海宿の東入り口に立てられたものです。そして大高緑地公園へ着きます。ここで昼食です。参加のある方から全員に枇杷が配られました。何とも嬉しい心遣いです。集合写真を撮り、初参加の方4名を紹介しました。そして午後の出発です。すぐに丸根砦です。かなり急な坂を登ります。無理な方はカットして先に行って待ってもらいました。少しくねくね歩いて春江院に寄り万蔵醸造の立派な倉を見て大高城址公園です。また登ります。今でも見晴らしがよく、ここから見下ろせば戦の状況もよく見えたことでしょう。トイレ休憩に長寿寺に寄り、次は鷲津砦公園です。薄暗い木立の中を登って行きます。午後には暑さも感じ、木立の中が心地よく感じられました。「愛知の保育此処に始まる」の碑が立つ明忠院に寄ります。保育園が併設されています。最後は鳴海八幡社に寄り鳴海駅に戻りました。上り下りの多い約13kmのコースでしたが、午後2時過ぎのゴールでした。さわやか風に足取りも軽かったのでしょうか、良い例会になりました。
◎第57回例会(平成27年7月4日)
「史跡巡りシリーズ・東尾張編part6」として、下小田井駅から清須市内の史跡を見ながら歩きました。梅雨のさなかです。毎日ぐずついた天気が続いています。幸い例会日は終日曇り空の予報で、上新公園の出発式には何の心配もなく、参加者も久しぶりに50名を超えました。
上新公園から花咲公園へ行きます。ここには枇杷のモニュメントがあります。この枇杷に係わりの史跡として第27回で清音寺を、第42回で師長公謫居跡を訪ねています。そして、庄内川右岸に出ます。少し下流に歩き、名鉄線を越えると「にしび夢だいこん」のひょうきんなモニュメントが目に入ります。美濃路に入り、問屋記念館で休憩です。美濃路は狭く、団体歩行では迷惑がかかると言うことで、飴茶庵まで約1kmを自由歩行としました。途中の松原神社では茅の輪作りが行われており、興味深く見学しました。罪人を弔った瑞正寺を見学し、新川を渡るとたもとに新川開削公徳碑が立っています。ここで日本河川協会会員のY氏から説明を受けました。この頃から小粒ながら雨が降り出しました。長谷院に寄るため少しの間、美濃路から離れました。美濃路に戻った後、正覚寺を訪ねました。今川塚が立っています。一里塚の碑など見ながら「清洲ふるさとのやかた」に急ぎました。ちょうど12時の到着です。やかたの中で昼食を取ることができ、本当に助かりました。そして、柴田勝家に扮する人にも入ってもらい、清洲城をバックに橋の上で集合写真です。記念になりました。午後は貝殻山貝塚資料館です。学芸員の方から丁寧な説明を受けました。ここで40分くらい時間を取り、先へ進みます。新川地域文化広場へ着きます。ここの温室に入ると誰もいないことを幸いに、この中で解散式としました。整理体操をし、初参加の方3人に自己紹介をしてもらいました。そして、目の前のキリンビール名古屋工場へ向かいます。2時40分から工場見学となりました。40分ばかりの見学の後、案内嬢の人の乾杯でビールの試飲開始です。20分で3種類3杯のビールは非常に心地よいものがありました。その後はJR枇杷島駅へ向かう人、名鉄丸ノ内駅へ向かう人と別れ帰途につきました。途中から傘を出したりしまったりの天気となりましたが、小降りの雨に、暑い天気より歩きやすい例会となったと思います。参加者も多く、見所も説明も多く、ビールもありで良い例会になりました。
◎第58回例会(平成27年10月3日)
10月3日(土)開催の第58回例会は「河川探訪シリーズ・境川編part3」として、名鉄豊田線三好ヶ丘駅集合で行いました。10月は、運動会や祭り等他の行事も多く、毎年ながら参加者の少ない例会です。今年も32名と少ない例会になりました。今年最長の距離と言うことや尾張から少し遠いと言うこともあった気がします。但し天気は全くのウォーク日和、朝からさわやかな風が吹いています。
駅前で出発式の後、すぐに駅前の高架に上がります。ここで日本河川協会のY氏から資料を以て目の前の地勢について説明を受けました。堰堤が埋まっているという話にはびっくりです。更に三好ヶ丘緑地へ上がっていきます。街が一望です。緑地を南へ通り抜け、境川へ向かいます。堤防の草が綺麗に刈ってあり、右岸側を下流へ歩いて行きます。福谷(うきがい)城址を見学するため一時境川から外れます。福谷城址では城愛好家のM氏から詳しい資料を以て説明を受けました。再び境川に戻り、今度は左岸を下流へ歩きます。三好池へ寄るためまた境川を離れます。今回は立ち寄り箇所が少なく、緑地や田園の中をひたすら歩きます。三好池の堰堤からの眺めもまたいいものがあります。そして、みよし市役所までは緑道ができています。気持ち良く歩きました。そして石川家住宅で昼食です。12時少し過ぎに着きました。庭内に入る前に説明を受けました。 昨年秋にオープンしたばかりの市指定有形文化財です。庭内で昼食を取り、見学し、集合写真を撮り、午後1時の出発となりました。その後はトイレ休憩を取りながらひたすらゴールを目指します。再び境川に出ます。今度は左岸を上流に向けて歩きます。境川緑地公園、観音寺で休憩を取り、境川から離れ前川を上流に歩いて行きます。そして愛知池に上がりました。今回は三好池、愛知池と愛知用水に関わる大きな池を二つ見ることになりました。ゴールの米野木駅へはちょうど3時に、皆さん揃って元気に到着となりました。案内は16kmとしましたが、実質は18kmほどあったと思います。4時頃のゴールを想定していましたが、皆さん快い風と自然の風景に足取りも軽かったのでしょう。
◎第59回例会(平成27年12月5日)
今年最後の例会となる第59回例会は平成27年12月5日(土)「史跡巡りシリーズ・名古屋編part6」として、中川区の史跡を巡りました。前日の終日強風からこの日は打って変わっての穏やかな好天となりました。近鉄戸田駅では広い場所がなく受け付けだけを行いました。そして10分程歩いた直会公園で出発式を行いました。浄栄寺を経て鈴宮社です。この後天満宮、白山社を見て行きますが、これらの神社には名古屋市文化財の戸田祭りの山車格納庫が建っています。戸田川西脇にある旧海部郡富田町役場跡に来ます。ここには「中川まちなか博物館」と称した説明板が立っていました。伊勢湾台風時の状況が写真等を使って説明がされていました。訪問者には嬉しいはからいです。又ここで城愛好家のM氏から詳しい資料を持ってこの地域の説明がありました。そして戸田川を渡り新川を渡り、前田城址である速念寺に来ます。この寺の前で、またM氏から前田氏等の歴史的説明を受けました。日本河川協会会員のY氏からも説明を受けました。この日の参加者は42名ですが、もっと沢山の人に聞いてもらいたい内容ばかりです。そして境内に入り、前田城主の墓等を見学しました。この間に本堂の扉が開けられ、副住職さんが立っておられました。突然思いつきで話をお願いしたところ、快く引き受けて頂き、15分ばかり本堂の前でこの寺に関わる話を聞くことができました。本当に嬉しい対応です。次はすぐ近くの土之宮神社です。ここには「福留将監古城跡」の碑が立っています。かなり時間を食いました。庄内川を渡り、寄る予定であった龍潭寺や雨宮社は遠くから見て、昼食場所の梓ノ木公園へ急ぎました。公園へ着いたときは12時を越えました。午後の出発前に集合写真を撮りました。そして、久しぶりに参加された全盲のWさんを紹介し、話をしてもらいました。白杖を頭上にあげSOSの文字を書いたイラストの紹介です。「頭上にあげた白杖はあなたの助けを待っています」とあります。日盲連では車の初心者マークと同じように全国に広げられるようです。午後は宝珠院を経て天満天神宮 へ行きました。ここは荒子城址であり、前田利家誕生地の碑が立っています。そして荒子観音です。荒子公園、八幡社を通り抜け、都市景観賞を受けた篠原橋郵便局を見て行きます。そして、西生寺の保存樹・イブキを見てゴールの近鉄烏森駅へ2時半頃の到着となりました。嬉しい出来事を交えながら全く穏やかな天候の中で、今年最後の例会を終えることができました。解散式で「10年間、傷害保険のお世話になることもなく無事終えることができました」と挨拶をしました。ここまで協力して頂いた多くの方に感謝申し上げます。
このように平成27年も6回の例会を事故もなく、盛会に実施することができました。新たな施策により参加者も徐々に増えてきています。これからも頑張って続けて行きたいものです。
(平成28年2月25日) |
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