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一宮友歩会内々話(その2)

 準備万端整えたつもりで第1回例会日の平成18年3月4日(土)を迎える。初回記念ウォークは「稲沢の古き新しき良き文化を訪ねる」として、稲沢市から美和町までの14kmである。好天である。集合場所の国府宮神社へ8時頃着く。運営委員がそろったところで、神社へ成功祈願の参拝をする。
 さて何人に集まってもらえるか、気になるところである。8時半位から参加者の顔が見えてくる。顔見知りの顔もあるが、初対面の人が多い。結局85名の参加であった。ホームページ、口コミだけのPRで、第1回からこれだけの人に集まってもらえるのは、素晴らしい出立である。9時から出発式である。挨拶、コースの説明、注意事項、そして準備運動をして出発である。稲葉宿を通り、荻須美術館を見学し、愛知県下水道科学館に来る。館長さんから説明をいただいた後、昼食、見学である。午後の出発前には会の運営方針の説明をした。そしてゴールの美和町・蓮華寺では先に行き、拍手で皆さんを迎えた。ほぼ予定通りの進行であった。帰りの一宮駅での慰労会は本当に快いものになった。

 
今年は奇数月第1土曜日を原則として計画した。第2回は5月4日、それぞれ予定の多いゴールデンウィークの最中である。参加者数が心配されたが、この日も好天に恵まれ、80名の参加者を得た。翌日は終日強い雨であった。第3回7月1日は雨の予報であり、夜中からかなり強い雨が降った。しかし、朝方にはあがり、この日も85名の参加者があった。この日は「いわくら塾」というガイドボランティア団体の人10名に、訪れる史跡ごとに説明をいただいた。9月9日の第4回から一宮市内に配布されるミニコミ紙11紙に例会案内を掲載していただけるようになった。そのおかげであろう、32名の初参加者を得て、95名が参加された。第5回は11月4日、この日は3連休の中日という参加しにくい日ながら好天に恵まれ、84名の参加者である。12kmのショートコースも設けてあったが、19kmという長距離を60名以上の人が歩かれた。

 例会は思いつきで計画するのではなく、テーマを持ってコースを設定しようということで、第2回目から「史跡巡りシリーズ」と「河川探訪シリーズ」を組んだ。ウォーキングに対する私の口癖「歴史を訪ね、自然に触れ、友と語らう」をまさに実践するコースである。第3回と4回は「史跡巡り・西尾張編」、第2回と3回は「河川探訪・木曽川編」として進めた。そして、可能な限り途中でやめられるショートコースを設けることにした。体が悪くなったり、用事があって最後まで歩けないときなど、非常に好都合である。20km以上のロングコースも取り入れたいと思っているので、このことは重視している。河川探訪シリーズでは21km、19kmと長距離であったが、ショートコースでやめられた方はいずれも参加者の4分の1程度であった。ロングコースはとても無理と思って参加されても、皆さんと一緒に歩いているとつい歩く気になり歩けてしまうのである。これも団体歩行の良さの一つである。

 
会の運営費として入会金や年会費をいただくようなしっかりした会ではないので、参加毎に300円の参加費をいただく方式をとっている。それだけに毎回の参加者数が気になるところである。雨が降ったりしたら、初心者が多いだけに参加者は激減であろう。雨が苦にならなくなるにはかなりのアル中にならねばならない。参加者が少なければ地図等用意した配布物は無駄になってしまう。収入はなく出費だけになってしまうのである。始まったばかりで財政基盤脆弱な会だけに致命傷である。ところが5回の例会すべてが好天であったのは、何という幸運であったろうか、強運を思う。1回の参加者平均が85名を越え、1回でも参加された方は200名以上に上る。これで基礎はできたと思う。

 来年から毎月開催を目指したが、話し合いの結果まだ無理ということになった。そして来年も隔月開催、偶数月第1土曜日を原則とすることにした。運営委員は10名いるが、コースリーダーを務められる人が足らないのである。現在コースリーダーを務められる人は多忙な人が多く、これ以上は無理である。第5回の時から第2回目のアンケートを始めたが、その中で毎月を希望する声も多くあった。運営委員も足らないが、特にコースリーダーを務められる人の確保が現在の最大の課題である。
 持てる力のほんの少しだけ出して協力していただける協力員を募っている。我々も助かるし、少しだけでも会運営に係わっていただくと、ただ参加するだけよりも愛着が持てるだろうという発想である。理想かもしれないが、皆で作る会にしたいのである。受付等会場での補助、コース下見の同行、会員の勧誘、いざというときの救護等をお願いしているが、こちらの方はもう33名の方の承諾を得た。

 ここまでに述べたように、1年5回の例会を終えて、順調すぎるほどである。会の特徴も出ている、マナーの良い会ともいわれている。しかし、問題や不安がないわけではない。始めたからには簡単にやめるわけにはいかない。アンケートの意見からいろいろやってみたい提案もある。焦らず、あわてず進めていきたい。                   
                           (平成18年12月26日)


川柳&ウォーク