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私の I T 挑戦
平成13年4月に、某日刊業界紙の依頼でコラム欄に
書いた私のITに関する短文3編を一部修正の上掲載。
(平成13年10月20日記)
(その1) インターネット所感 (平成13年4月2日掲載) 世の中IT、ITとかまびすしい。しかし、ITの代表的なインターネットについて、私の回りの中高年の方を見ていると「この年齢で今更・・」とか「自分には必要ないこと」と思っておられる方もかなり多い。私も仕事上はパソコンを特に必要としていないので、その知識はあまり深まらない。このため、インターネットの接続もおっくうで躊躇していた。ところが、1昨年11月に娘婿の「躊躇しているような時代ではない」の一言で、一転して接続することにした。 そして1年半、少しずつ体験しながら門戸を開いてきた。情報の多さ、それを得ることの容易さはすでに皆さんも十分承知だと思うが、大きな図書館を持ったようなものである。自筆の手紙にこだわって電子メールに目を向けない方もあろうと思う。もちろん肉筆の良さは認めるが、残念ながら電子メールの多様な使い方や便利さとではもう比較にならない。更に商店やゲームセンター、テレビなどさまざまな機能を包含している。 インターネットは何も難しいことではない。難しいことがあるとすれば、それは接続までのこと、今は少し費用を出せば接続までやってくれる。 もちろんインターネットも一つの道具であるから、使い方を誤れば魔物となりうる。手軽に多量な情報が得られることによって、考える能力が劣化するという意見もある。そういう人でもインターネット社会の発展を否定する人を私は知らない。 インターネットの世界に少し入り込んで、私の感覚は自分でも驚くほど違ってきた。感覚は自分である程度やってみないと分からない。パソコン素人の私の場合の話をして、いまだ躊躇されている中高年の方の背中を押すことになればと思う。 (その2) ホームページ (平成13年4月12日掲載) インターネットに接続して2ヶ月ばかりたった頃、ある人からホームページを作ることをそそのかされた。「今はホームページを作るのに非常によいソフトがあって簡単にできるよ」と言うのである。「パソコンもインターネットもろくに分かっていない自分に、ホームページができるとはとても思えないし、それに万人にさらして意味のあるものが自分に発信できるとも思えない」とまともに取り合わなかった。しかし、ぼんやり考えていて何となく構想が浮かんできた。 昨年2月中旬、テキストと首っ引きでホームページの作成に取りかかった。仕事から帰って夜遅くまで、また気になって朝早くから、試行錯誤を繰り返しながら無我夢中で挑戦した。そして10日後、曲がりなりにも初公開したのである。インターネットを通して自分の作成したものを見る、何か信じられない一大事業を成し遂げた気分であった。 掲げた内容は場末の映画館よろしく、3本立てになっている。タイトルは「寺さんの川柳&ウォーク」として、私が長年愛好してきた川柳とウォーキング活動の紹介をメインに、後は種々雑多のものを付録として掲載している。 ホームページは一度作ればそれですむものではなく、次から次へと内容を更新していかねばならない。これが大変であるが、幸い私が掲げた内容は更新のネタに事欠くことはなく、今のところ相乗効果で川柳やウォーキングがより楽しく有意義なものになっている。 次にアドレスを書いておきますので、暇なときにでもご覧ください。 http://isweb20.infoseek.co.jp/sports/terasan/ ずぶの素人でもこんな程度のことはできるのです。 (その3) メーリングリスト (平成13年4月24日 掲載) こわごわと始めたインターネットも慣れてくるといろいろ試してみたくなるものである。その中で少し熱心になっているメーリングリスト(略してML)なるものを紹介してみよう。 「インターネットの世界を若者だけのものにせず、中高年も楽しめる場にしよう」という呼びかけをしているMLに登録した。 MLとはあるテーマについてメールを通じて話をするひとつのサークルのことで、ある特定のメールアドレスにメールを送るとそのML参加者全員に同じメールが届く仕組みになっている。この仕組みは多数に継続的にメールが届くことで、健全性が保たれていると私は思っている。 私の登録したMLの参加者は70名ほどであるが、九州から北海道まで、外国駐在の人もと広範囲に渡っている。半月ごとにテーマを設けて意見交換をしたり、日々の出来事の報告や困りごとの相談なども送られてくる。短歌や俳句も盛んに書き込まれ、1日に20から30通届く。 しかし、見知らぬ人と見知らぬままにいろいろ話し合うなんて今までの自分には考えられない世界である。一挙に間口が広がった思いである。こうして繋がった縁がどうなっていくのか興味津々である。 私の職場は先進の情報が次々と入ってくる。このITの活用でここ数年に仕事の仕方もかなり変わってくるだろう。また家庭においてもITを活用するかしないかで大きな違いがでてくるだろう。まだの方は少しでも早く挑戦され、適正な判断に役立てていただきたいと思う。 |