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磨 崖 仏 (滋賀県野洲町)

近江富士と言われる三上山に登山後、その裏手にある
妙光寺山磨崖仏及び福林寺跡磨崖仏を訪れる。
静かな山の中に歴史を感じるお姿があった。
両磨崖仏は約1km離れている。
また、野洲駅より歩いて30分くらいである。

・・・・妙光寺山磨崖仏・・・・

崖に露出する岩に畳1畳ほどの長方形の切り込みを作り、その中に高さ160cm、
厚さ10cmの地蔵立像を彫出したもので、書き込み地蔵と呼ばれる。
鎌倉時代のもので宝珠、錫杖を持ち、線刻の蓮華座の上に立つ。
元享四年(1324年)七月十日の造立、大願主経貞の刻銘がある。
尊象の足に沓を履いているのも大変珍しい。



・・・・福林寺跡磨崖仏・・・・

 この辺りは「堂山」と言われ
小磨崖仏群が点在している。

 一番みごとな磨崖仏は室町
時代初期の作品で、如来2体と
観音立像1体が刻まれて
いるもの(右写真)である。

 仏像の大半は大阪方面の
富豪に庭園の置物に持ち
去られたと言われる。

     高さ45cm、13体の岩に平堀された地蔵立像


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