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一宮友歩会・第24回例会 
 【河川探訪シリーズ・庄内川編part1】


東枇杷島から荒子川公園


平成22年の最初の例会は2月6日(土)、名鉄本線の東枇杷島駅から
庄内川を下流に歩くコースを計画した。庄内川編入りである。
寒い時期である。毎年ながら2月例会は特に天気が気になる。
そして、前日の予報は曇り又は雪、気温は最高5度である。
心配が当たってしまった。どうなるだろうか。



出発を待つ参加者
当日朝起きてみたら雪で地面が白い。
そして、まだ降っている。
不安な気持ちで家を出る。

しかし、東枇杷島駅へ着いてみると
寒いが雪は意外に少ない。
出発式の頃になると晴れ間も見え出す。
参加者も40名位になった。
予定通り行うことにする。
出発式は駅近くの(株)シントーという
会社の駐車所を使わせてもらった。


(以下の写真には昨年7月12日、12月
23日の下見時のものを含みます)


名城高校の横を通り、横断歩道橋を渡って庄内川左岸に出る。
雪景色を見ながら、河川敷内に作られた遊歩道を下流に歩く。
雪が舞ったり、晴れたりと落ち着かない天気である。


今回は庄内川を管理する国土交通省の庄内川河川事務所の方に参加して頂いた。
そして、枇杷島緑地の萱津の渡しの箇所でこの地域の説明を受けた。


河川敷にはグラウンドが整備され、日頃はにぎわっているが
今日は我々以外誰もいない。うっすらと雪に覆われて良い景色である。


大正橋緑地


大正橋緑地から堤内に入り町中を歩く。そして、七所社である。
尾張三大奇祭のひとつ「きねこさ祭り」で有名な神社である。他の見所も多い。


日本武尊腰掛岩

古  塚

弁天(厳島神社)


遍慶寺に寄る。ここは岩塚城跡である。ここで城愛好家の方の説明を受ける。


当初予定のなかった近くの薬師寺にも寄る。


名古屋布袋・薬師寺
名古屋市中村区八社。曹洞宗。
大はら布袋尊は身長180cm、クスノキの
寄せ木造り。昭和49年の奉納され、
布袋堂は平成13年に完成している。


そして、12時近くに昼食場所の横井山緑地に着く。
清一少年顕彰碑を見学した後、暖かい所を探して昼食となる。


水路に蓋掛けをした緑道を通り抜けて、庄内川に架かる大当郎橋に出る。
その後はまた左岸堤防下の遊歩道を下之一色大橋まで歩く。


後方は大当郎橋


下之一色大橋の上流には松並木がある。松蔭公園である。
ここでまた庄内川河川事務所の方から説明を受けた。

松蔭公園・松並木
この黒松並木は「明治時代には水泳場として利用されており、水泳客の日よけと砂防のために
植えられた」、「大正初期に付近を通っていた電車の砂よけに植えられた」などと言われている。
現在約60本残っており、高さ約15m、幹の直径60〜80cm、推定樹齢100〜200年である。
平成12年9月の東海豪雨後の堤防かさ上げ対策で、堤防(道路)の中央寄りにコンクリートの壁を
立て、黒松への影響を極力少なくなるように配慮された。これによって道路は2車線から1車線となった。


一色大橋は現在新橋の建設中である。仮橋を渡って下之一色の町に入る。
古い街並みを歩いて、下之一色魚市場に来る。この辺りの両岸は新川の
拡幅計画が進められている。右岸ではほぼ護岸工事が完成し、
左岸ではかなりの住宅が移転している。いずれ、魚市場も移転されるだろう。
そんな話を魚市場の場所を借りて、日本河川協会会員の方から説明を受けた。


新川左岸・住宅が移転して空き地になっている。

下之一色魚市場

説明を受ける参加者

右岸(対岸)では堤防工事が完成している


人道橋の正徳橋を渡って再び左岸側に出る。後はゴールの荒子川公園をめざすのみである。


正  徳  橋


ゴールの荒子川公園に着いたのはちょうど3時であった。
いつものように整理体操をし、次回の案内をして解散とした。


荒子川公園(奧はあおなみ線)

荒子川公園・ガーデンプラザ


こうして雪の舞う例会となったが、20km近いウォークを無事終えられた。
ガーデンプラザ内の喫茶店でしばし休んだ後、
あおなみ線荒子川公園駅に向かった。記憶に残る例会となった。



寺さんのウォーク・トーク

◎2月例会は特に天候が気にかかるが、今までは比較的暖かい日に恵まれてきた。それが、今回は数日前から真冬がぶり返し、当日は雪も降る予報になっていた。
◎当日朝起きてみたら、外は雪がうっすらかぶり、まだ雪も舞っている。問い合わせの電話もかかるが、判断は行ってみてからである。いろいろな案を想定し出かける。
◎東枇杷島駅に来てみたらほとんど雪はない。また話を聞いてみると、雪が多かったのは尾張北西部のようであった。
◎当然ながら一宮方面からの参加者は少ない。それでも出発式時に集まった人は結局42名になっていた。過去最少ではあるが、この雪、この寒さの中でよくこれだけの人に集まってもらったと思う。


◎出発式は駅横の(株)シントーの駐車場を使わせてもらって行った。そして、計画通りの予定で出発である。
◎庄内川の堤防は冷える。風も吹き、雪も舞う。でも時折晴れ間が覗くとその景色は素晴らしい。雪景色もまた良しである。

◎今回は庄内川の管理者である庄内川河川事務所の副所長に参加してもらった。2カ所ばかりで説明がお願いできた。例会の中身が濃くなり、ありがたいことである。
◎岩塚城跡や下之一色魚市場ではいつもの方に説明をしてもらった。特に魚市場での説明は自分で配付資料を用意してもらっての説明である。これも全くありがたい。
◎一部地図と違った道を歩いたし、予定していなかった寺院にも寄った。これは地図ができた後、今回のコースリーダーが一人で歩いてより良いコースに変更されたからである。探求心旺盛である。こういう人たちによって会は支えられているのである。
◎また出発式の場を借りた(株)シントーやトイレをわざわざ開けてもらった下之一色魚市場にも協力して頂いた。この場を借りて御礼申し上げます。


◎寒い日の例会となったが、寒さは歩くには余り抵抗はない。歩けば暖かくなるのである。また、それを苦にしない人が集まってきているのである。雪は結局昼過ぎまで時折舞っており、前回の雨と言い、一宮友歩会も少し天気に見放された感じはあるが、こういう天気は返って思い出に残るのである。ほとんどの方が20km近い荒子川公園まで歩き、思い出をまたひとつ増やしてもらえたと思う。


川柳&ウォーク