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一宮友歩会・第13回例会 【河川探訪シリーズ・日光川編part2】
萩原より下流へ(勝幡まで)
平成20年4月12日の日光川編part2は、昨年10月の第10回例会の
スタート地点・萩原駅より下流に向けて勝幡駅まで歩きました。
風は少し強いながらも今回も好天に恵まれました。
萩原駅に集合、歩き始めてまもなく万葉公園によりました。もう何回もきましたが、
北から南へ通り抜けたのは初めてで、こんなに長いところとは知りませんでした。
園内には万葉集にちなんだ歌詞板が50枚程設置されており、古に浸ることができます。
万葉公園 |
園内の歌詞板を読む参加者 |
万葉公園を抜けて日光川に出ますが、少し上流地点から、
日光川から遠ざかるように放水路工事の現場を見ながら西へ向かいました。
工事が盛んにされていて、こうした現場を身近に見られたのは予期しないことでした。
日光川放水路・工事現場 |
広口池まで歩き、ここで放水路工事と横井千秋歌碑の説明をこの工事に
携わった人から聞きました。横井千秋歌碑は3月末に設置され、
まだ除幕式がこれからということで、覆いが掛けられていたのは少し残念でした。
日 光 川 放 水 路 日光川流域の開発による流出増に対応するため、洪水時に日光川及び領内川の水を木曽川に 流すための放水路。放水路延長約4km。西中野排水機場でポンプにより木曽川に排出する。 広口池より西側の祖父江放水路は平成20年2月に竣工した。 |
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放水路・横井千秋碑の説明 |
横井千秋歌碑 |
横 井 千 秋 尾張藩重臣で御用人を勤めた横井十郎左衛門平宏時。千秋はその雅号。本居宣長の尾張門下を 代表する国学者。その屋敷は広口池西一帯にあった。千秋は天明五年(1795)宣長に入門し、 『詩歌論』『天真中岡』等を著した。宣長の大著『古事記伝』出版には、高弟横井千秋の尽力が 大きかった。鷹術は横井家の家芸であり、歌碑には鷹を詠じた次の二首が記された。 矢形尾の 鷹に鈴つけ 朝狩りに 雪踏みならし 出るますらを 天霧らふ 雪に放てる 真白斑の 鷹の尾鈴の 青の寒けさ |
そして、少しの間領内川に沿って歩き、永張寺についた。
永張寺は脇菩薩として七福神の中でただ一人実在した布袋尊を安置している。
一宮友歩会では尾張七福神の他の六神についてはすでに拝観済みで、
これで七福神すべてを拝観したことになる。
永張寺 |
本堂内の見学 |
領内川に戻り、そして、日光川をめざして今度は東に歩く。
そして日光川に出ると堤防を南下する。いろいろな草花が今が満開と咲いていた。
領内川・菜の花の群生 |
日光川・タンポポの群生 |
稲沢市指定天然記念物のシイノキが群生する布智神社による。
布智神社 |
布智神社・シイノキ群生 |
昼食場所の明善寺にはちょうど12時に着いた。40分ばかり休憩して再び出発である。
ショートコースの方はここから上丸渕駅に向かってもらった。
終末の桜 |
最盛期の菜の花 |
平和町西光坊あたりで、もうなじみとなった川に詳しい方から説明を聞く。
本郷橋(木橋) |
本郷橋付近で川の変遷などの説明 |
稲沢市平和支所(旧平和町役場)の付近は桜並木の連続である。
まだまだ見られる桜が十分にあった。日光川堤防に張られた芝桜も美しい。
芝 桜 |
桜を始め花々を満喫した後は、今回の最後の史跡である勝幡城跡である。
碑は2カ所に立っており、説明者から古地図を持って説明を聞く。
勝幡城跡での説明 |
勝幡城址碑(愛知県設置) |
勝 幡 城 織田信定(信長祖父)が築いた。館形の城で二重の堀で守られていた。信長は那古野城で生まれた という説が有力であったが、現在ではこの勝幡城で誕生したというのが有力視されている。織田家は すぐ横を流れる三宅川、領内川及び日光川の水運を利用して津島の商人たちとも結び付き、勢力を 伸ばしていったと考えられる。後に信秀が那古屋城に移って廃城となった。 |
勝幡城址碑(地元設置?) |
勝幡城跡を過ぎればすぐに日光川と領内川の合流点である。
そしてここまで来れば、今回のゴールの勝幡駅はすぐである。
日光川(右)と領内川(左)の合流点
勝幡駅に着いたのはちょうど2時半であった。
想定以上に早いゴールであった。
寺さんのウォーク・トーク ◎17kmという長距離ながら、そして、3カ所もの説明もありながら 想定以上に早いゴールであった。少し原因を考えてみる。 ・皆さん歩くのに、また会の進め方に慣れられた。 ・歩くのに季候の良い時期で疲れが少なかった。 ・参加者が50人程度といつもより少し少なかった。 ・信号機が少ないコースで、無駄な時間が少なかった。 等々考えられる。スムーズな運営はありがたいものである。 ◎いつも見所の説明をして頂ける人の依頼に努めているが、今回は3人 もの方にして頂いた。特に一人の方は人数分の資料も持ってきて、 説明をして頂いた。こうした方々によっていい運営ができる。 ありがたいことである。この場を借りてお礼を申し上げます。 ◎原則は偶数月第1土曜日の例会開催であるが、4月のみは愛知県ウォー キング協会の大会開催日と重なり、それを避けて第2土曜日としている。 桜花には少し遅い日となるが、他の草花には返って多くの花が見られる。 桜もまだまだ見られた。4月の例会は特に嬉しい。 ◎一宮友歩会で初めてウォークの会に参加されたという方は多い。 この会に来て初めて10km以上歩いたという人も多い。 それでも皆さん十分歩かれてしまう。自信を持って頂けるだろう。 この自信でもって、ウォークの仲間づくりをして頂けたらと思う。 |