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一宮友歩会・第8回例会  【河川探訪シリーズ・木曽川編part4】
長島駅より天王川公園

 平成19年6月2日(土)、一宮友歩会の例会は「河川探訪シリーズ・木曽川編part4」として、近鉄長島駅より名鉄津島駅まで約17kmで行った。

 今回も好天気である。一宮友歩会はウォーク例会が始まって以来天気に恵まれている。

 いつもの通り、会長挨拶、担当者紹介、コース説明、準備運動をして9時20分の出発となった。


(写真には3月11日実施の下見時のものを含みます)



木曽川右岸堤を上流に向けて歩く(前方は東名阪自動車道木曽川橋)


出発して40分ばかりで輪中の郷である。

輪  中  の  郷
「輪中」をテーマに郷土の歴史・文化・産業を紹介する複合施設として平成5年に開設。
歴史民俗資料館「アミュージアムエリア」と産業体験館「アクティブエリア」からなり、
海苔すき体験や隣接する農園で季節野菜の収穫を体験することもできる。


更に上流に向けて歩き、重要文化財・船頭平閘門である。

船 頭 平 閘 門
明治32年に着工、明治35年に完成した。構造は、中央の閘室と呼ばれる水槽を鋼製の扉ではさんだもので、
前後の扉を交互に開閉することによって、水位を上下させて船を通す。全長は約56m、閘室は幅4.9m、
長さ24mの水槽となっている。 船頭平閘門が完成した明治末期は、年間、筏が2500枚、船が約二万隻が
この閘門を利用したが、尾張大橋、伊勢大橋ができて陸上輸送の時代となり、その数は激減、
現在は漁船やレジャーボートがわずかながらに利用しているにすぎない。


長良川大橋を渡って、木曽三川公園センターである。ここで早い昼食となる。

木曽三川公園センター
高さ65mの展望タワー、治水事業の歴史や木曽三川に生息する魚や鳥、昆虫、植物等を
紹介する「水と緑の館」、 輪中特有の「水屋(みずや)」と呼ばれる建物を持つ輪中の農家、
シーズン毎に花が咲く大花壇、 広大な芝生広場等の施設がある。

木曽三川公園センターと長良川大橋

展望タワー

開園20周年の歓迎アーチ

公園内の輪中農家


午後は再び長良川大橋を渡り、続いて立田大橋を渡る。


立田大橋より木曽川上流を見る


立田大橋から木曽川左岸堤に下りる。ここで愛知県河川課の職員から
この付近の地形の特徴、木曽川・長良川の歴史などの話を聞く。
ショートコースはここから名鉄佐屋駅に向かうが、行かれたのは4名であった。


説明に聞き入るウォーカー

熱心に説明する河川課職員

のんびり堤防上を歩く

小家渡船の跡碑


トイレをお願いしておいた安泉寺へは1時半到着である。冷たいお茶が用意されていた。
そして、88歳の住職より「大成庄遺跡」などの話を聞く。


安泉寺境内に立つ「大成庄遺跡」碑

(裏面碑文)京都・東寺の「百合文書」に
「大成庄」という庄園があったことが伝えられ、
この地を示す村名がある。(要約)


安泉寺からは木曽川を離れ、天王川公園をめざす。


レンコン畑を見て歩く

天王川公園(ここで解散式)


解散式後、津島駅までの間も所々で史跡の説明は続き、ウォーカーは熱心に聞き入っていた。


5月のようなさわやかな風、広大な見晴らし、上手な地形や史跡の説明に素晴らしい例会となった。
特に河川課職員の方の話には皆さん興味を持ち、老住職の話にも皆さんにこにこして聞き入っていた。
歩くばかりでなく、知識欲旺盛な皆さんに感心するばかりである。
しかしこの日は他の会の例会や大会に重なり、参加者がやや少なかったのは残念な気がしてくる。



川柳&ウォーク