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ニュースポーツフェスティバル2005inあいち
境川を越えて刈谷から東浦へ

愛知県ウォーキング協会の平成17年9月例会は、愛・地球博パートナーシップ事業
「ニュースポーツフェスティバル2005inあいち」の一種目して、9月4日に行われた。

コースは昨年のニュースポーツフェスティバル・プレ大会と同じで、
刈谷駅から境川を渡り、東浦町の健康の森までの11kmである。


刈谷駅をスタートすると、まもなくアイリス通りにはいる。

アイリス通り
明治用水の上部を利用して、平成9年3月に完成した花と緑を生かした散策道。

刈谷市駅から於大(おだい)通りを通り、亀城公園(刈谷城跡)を目指す。
途中に札の辻跡、文禮館跡、郷土資料館などを横目で見ていく。

郷 土 資 料 館
昭和初期の建築様式をとどめる亀城小学校旧本館の建物を保存活用して、昭和55年に開館した。
常設展示室には、原始、古代〜中世、近世〜近代に分類された刈谷の文化遺産や考古、歴史、
民俗資料を展示している。また、建物が平成11年2月17日に国の登録文化財になった。
敷地内に刈谷城三の丸跡碑が立っている。


亀城(きじょう)公園で小休止である。

亀城公園(刈谷城跡)
亀城公園は旧刈谷城の本丸と二の丸の一部にあたる。刈谷城は天文2年(1533)水野忠政の築城で
亀城とも呼ばれ、徳川家康の生母、於大の方の育った城である。城主は水野家のあと、水野(分家)、
松平(深溝)、松平(久松)、稲垣、安部、本多、三浦と続き、土井家が2万3千石で廃藩まで在城した。
昭和44年に、当時愛知教育大学教授であった大野元三氏の構想により高台一帯を日本庭園に
造成し、その後も度重なる整備により、現在の亀城公園となった。現在は桜の名所として知られ、
四季折々の花も美しく、小鳥のさえずりも聞こえる由緒ある公園である。 (現地案内板抜粋)
豊田佐吉胸像
豊田佐吉は1867年現静岡県湖西市に生まれ、昭和
5年64歳の生涯を終えるまで、織機の改良考案に没
頭した。大正12年(1923)に豊田 紡織株式会社を
刈谷に設立、大正15年(1926)には、豊田自動織機
製作所を設立、 刈谷の工業化の基礎を築いた。
この胸像は、刈谷城跡碑のすぐ隣に立つ。
松本奎堂歌碑
松本奎堂は、1831年に刈谷藩の家老を務める印南
家に生まれた。昌平黌に学び一時刈谷藩の藩政にも
携わった。1863年に天誅組を組織してその総裁とし
て叛乱を指揮したが、33歳、東吉野で戦死した。
亀城公園の一角に奎堂の辞世の歌碑がある。
君がため命死にきと世の人に 語りつきてよ峯の松風


亀城公園を出て、刈谷球場の隣を通り、平成大橋に向かう。
平成大橋は刈谷から東浦へ、三河から尾張に渡る橋である。


平 成 大 橋
五ヶ村川、境川、逢妻川の3河川に架けられた橋で、
竣工は平成8年2月、橋長は307mである。

平成大橋の下流にみえる境川浄化センター

橋を渡ると大型スーパー・イオンがある


東浦町に入って、明徳寺川左岸を上流に向かって歩く。於大のみちである。

於 大 の み ち
明徳寺川の両岸、豆搗橋から山手大橋まで約2kmを整備したものである。
八重桜500本が植えられ、於大の方の生い立ち、各種のモニュメントが作られている。

昨年歩いたときの於大の道もご覧ください。


於大のみちから乾坤院(けんこんいん)を通りぬけ、隣接する於大公園に入る。

宇 宙 山 乾 坤 院
曹洞宗の中本山別格地として、かつては尾張、三河を主に五百余りの門木を擁したと伝えられている。
室町末期の1475年、初代緒川城主水野貞守が創建した水野家の菩提寺。本尊は大道智勝仏で、
八寸八分の体内仏があるという。水野家四代目忠政の娘が家康の生母於代の方である。山門をくぐると
広い境内に出、庭の正面に改築された本堂があり、中には異風の羅漢さんなどが安置されている。
寺宝も多く、県指定文化財の正法眼蔵写本15冊本、絹本着色弁財天などがある。


於  大  公  園
愛知県知多郡東浦町の総合公園で、宇宙山乾坤院の東隣に位置する12.1haの都市公園。
芝生広場・アスレチック・薬草園・プール、オニバス池などがある。
緑に関する相談、花・木などの展示を行う”このはな館”は中心施設。

芝生広場

このはな館

オニバス池


この後は岡田川を渡り、東浦のぶどう畑を見ながらゴールのあいち健康の森である。


東浦の巨峰ぶどうは
栽培面積41ha、
収穫量は410トン。
観光ぶどう園が
40園ほどある。
あいち健康の森
愛知県の長寿社会の拠点となる、保健・医療・福祉・生きがいなどの総合拠点施設。
大府市と知多郡東浦町にまたがる約100haの地域に、運動ゾーン、研究ゾーン、健康ゾーン、
生きがいゾーン、福祉ゾーンの5つのゾーンが整備されている。
運動ゾーンと健康ゾーンの約52haは
都市公園「あいち健康の森公園」として整備されている。平成13年3月オープン。
あいち健康プラザは、あいち健康の森のほぼ中央部に位置し、1998年オープンした。270億円を投じた建物は、
メイン施設である「健康開発館」の他、「健康情報館」「健康宿泊館」「健康科学館」から構成されている。

あいち健康プラザ(正面)

あいち健康プラザ(西面)


あいち健康の森公園がスポーツフェスティバルの主会場であり、ウォーキングはここがゴールである。


大芝生広場での競技風景

ゴールでは飲み物のサービス

キッコロも参加


少し蒸し暑い中、180名程の参加者が約3時間のウォーキングを楽しく終える。


ニュースポーツフェスティバル

東海・北陸7県が持ち回りで、1999年大会から「ニュースポーツフェスティバル」
として開催。愛知県では平成10年の岡崎大会以来。今回は、日本および愛知県
レクリエーション協会が主催。いつでも、どこでも、誰もが楽しむことができる
スポーツとして、県民に広く浸透することを目的とする。また、ニュースポーツ愛好者、
レクリエーション愛好者の個々のスキルアップや相乗効果を目指す。
「種目別交流大会」として、ドッジビ、ウォークラリー、ペタンク、3B体操、ウォーキング、
グラウンド・ゴルフ、インディアカ、カローリング、ランタッチ・ゴルフ、バウンドテニス、
スポーツチャンバラ、ティーボール、「ニュースポーツ体験コーナー」として、
ユニバーサル・ホッケー、スカイクロス、タスポニー、ペタボードなどが行われた。

 

川柳&ウォーク