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あおなみ線ウォーク

一宮歩こう会の平成17年2月例会は、2月26日(土)、昨年10月に
開業した「あおなみ線」(西名古屋港線)を利用し、その沿線を歩いた。


    (道草情報)  あおなみ線(西名古屋港線)

  西名古屋港線は、昭和25年に貨物鉄道として当時の笹島駅(現ささしま
 ライブ駅)から西名古屋港駅の営業が開始された路線である。
  平成4年1月に運輸政策審議会の答申」において、西名古屋港線(名古屋
 ・金城ふ頭間)は、貨物線を旅客線化するとともに、第三セクター方式を活用
 し地方公共団体等の支援の下に整備を行うことが答申された。
  平成9年に名古屋市、愛知県等の出資により名古屋臨海高速鉄道株式
 会社が設立され、平成12年2月に工事が開始された。
  そして、平成16年10月6日、名古屋駅から金城ふ頭駅間、11駅、
 15.2kmの営業が始まった。


名古屋駅から乗り、集合場所の荒子駅で降りる。
もちろん私があおなみ線に乗るのは初めてである。きれいな列車、駅、
特にプラットホームのドアー開閉場所の扉が目を引く。


荒子駅から南へ500mも歩けば荒子観音である。

荒 子 観 音
笠寺(南区)、竜泉寺(守山)、甚目寺と並び称される「尾張四観音」の一つ。
開祖は信仰の山・白山を開いた泰澄で、729年の創建と伝えられる。荒子城主であった
利家が越前に移るときに本堂を大改修し、前田家の菩薩寺として栄えた。
境内の多宝塔は1536年に再建された、名古屋市内最古の建造物(重要文化財)。
山門の中に納められた三メートルを超す二体の仁王像は円空の作。
昭和50年、住職が多宝塔内を清掃中、ほこりの積もった木箱の中に1020体もの
円空仏を発見した。円空仏は毎月第二土曜日に公開される
本堂は1994年に火事で焼失、3年後に再建されている。


仁  王  門

再建された本堂

多宝塔(重要文化財)


荒子観音から今度は西へ500mも行けば荒子城跡(富士権現社)である。

荒 子 城 跡
荒子城は利家の父利昌によって天文年間に築城され、堀に囲まれたおよそ
東西68メートル南北50メートルの小規模な城で、利家も妻まつもここで幼年期を
過ごしている。利家は永禄12年(1569)荒子城主となり、城に冨士権現を勧請した。

荒子城跡(富士権現社)

前田利家公誕生地の碑


その後はあおなみ線にそって南下、正保公園で休憩、
更に荒子川の堤を歩きながら荒子川公園に来る。


荒子川公園

港区を流れる荒子川の両岸に整備
された都市緑化植物園。ラベンダー
園、街路樹・公園樹見本園、冒険
わんぱく広場、ボート遊びのできる
池、バーベキューの楽しめるレクリ
エーション広場などがある。センター
施設は「荒子川ガーデンプラザ」。
4種5000株が咲くラベンダー園の
見頃は6月中旬〜下旬。



                    荒子川公園内から見たあおなみ線


荒子川公園を南下し、荒子川緑道を歩く。


荒 子 川 緑 道
荒子川公園の一部であり、水と緑と花に親しめるウオ−キング向きの緑道。
特に桜並木と写真中央のフェニックスランドの眺めは素晴らしい。


荒子川から離れ、金城ふ頭をめざす。稲永東公園で休憩する


稲永東公園


稲永公園内の名古屋市野鳥観察館に寄る。

名古屋市野鳥観察館
庄内川河口の藤前干潟に集まる野鳥を観察する為に建てられた施設。
広大な干潟やアシ原には年間100種以上の野鳥が集まる。
建物は二階建てで野鳥を観察する為の望遠鏡が備え付けられている。
分かりやすいパネルや剥製の展示もある。

ラムサール条約登録の碑
平成14年11月登録。国設鳥獣保護区特別保護地区。
面積323ha。ラムサール条約は「水鳥の生息地として
国際的に重要な湿地の保全を目的にした条約」。


野鳥観察館を過ぎると、伊勢湾岸自動車道・名港西大橋が見える。
そして、この大橋をくぐればゴールのあおなみ線金城ふ頭駅である。


都心部に近いながら鉄道の恩恵に乏しい名古屋市
港区西部は未だ市街地化の熟度が低い地域である。
私も今までほとんど行ったことがなく、藤前干潟は名前だけだったし、
荒子川公園がこんなに素晴らしいとは知らなかった。
あおなみ線の開通により、私もすぐに行く機会ができたことは
嬉しいことである。今後の飛躍的な発展が期待される


川柳&ウォーク