wa090 ’04 第13回
若狭・三方五湖ツーデーマーチ
やっと念願の三方五湖ツーデーマーチに参加することができた。
平成16年5月15・16日の両日開かれた第13回大会に仲間7人と出かける。
第1日目 5月15日(土) 40km(青色コース) 三方町役場 ↓ 佐久間記念館 ↓ 円成寺 ↓ マリンパーク ↓ 縄文ロマンパーク ↓ 三方町役場 第2日目 5月16日(日) 20km(茶色コース) 三方町役場 ↓ 浦見川 ↓ かやぶき船小屋 ↓ 縄文ロマンパーク ↓ 三方町役場 |
【第1日目 40kmコース】
5月15日は朝から上天気である。40kmコースを歩くことにする。
町挙げてのマーチングリーグだけに出発式も盛大である。
三方町役場を7時20分に出発する。まず佐久間記念館である。
佐久間勉は日本で始めての潜水艇沈没事故の艇長。明治43年4月15日、 最後まで艇員と共にその任務を遂行し、「沈勇の人」として、尊敬された。 明治12年、三方町・前川神社の宮司の二男として生まれる。 |
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佐久間記念館 |
殉難80周年記念碑(前川神社内) |
六号神社 |
北陸街道、旧丹後街道、三十三街道などの古い道を通り、円成寺に着く。
(円成寺の見返り松については七街道・第3(ここをクリック) をご覧ください)
梅街道の若狭トンネルに来る。この大会で驚いたことに交通誘導を
している人が警察官やガードマンであることもそのひとつである。
こんなところに町挙げての大会と言うことを如実に感じる。
若狭トンネルを抜けと、海士坂から若狭基幹林道を3kmばかり、ひたすら
登るのである。登り切ると昼食会場であるが、疲れてご飯がのどを通らない。
しかし、三方五湖が一望に目に入り、素晴らしい景色である。
(左手奥)水月湖 (手前)三方湖 (右手奥)菅湖
下りきって若狭三方マリンパークに来る。
マリンパークで小休憩したのち、Uターンし海岸線を歩く。
昭和47年に完成した全長1.3km、道幅2mの「なぎさ遊歩道」である。
潮の香りを感じながら、岩場や砂浜を歩くのはなかなか無いコースである。
世久見トンネルを抜け、梅の里会館に寄る。
そして三方湖の湖畔を歩き、縄文ロマンパークに来る。
縄文ロマンパークは、2000年4月に開館した「縄文博物館」を核とした4.5haの公園。 三方町は鳥浜貝塚を始め、日本有数の古代文化の遺跡が残る。鳥浜貝塚は、昭和37年から 約四半世紀に渡り調査が続けられ、縄文時代草創期から前期の生活用具が発見された。 |
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ロマンパークの脇を流れる川を、浮き橋で渡るとゴールはもう近くである。
こうして第1日目は7時間半ばかりで40kmを、快調に歩き気分良く終える。
ゴールではマグロの刺身も提供され、早速ビールを買ってきて乾杯する。
【第2日目 20kmコース】
第2日目は予報通り、夜中から雨である。迷いながらも、一応40km
コースを歩き始めるが、あまりの雨に、すぐ20kmのコースに変える。
20kmコースは三方湖、菅湖、水月湖の湖畔を歩くコースである。
最初のチェックポイントは浦見川赤橋である。
浦見川赤橋 |
浦見川 |
浦見川は、三方五湖の水月湖と久々子湖を結ぶ排水路で、寛文2年(1662)の 大地震の水害をきっかけに造られた。開削工事の総奉行は小浜藩の郡奉行 ・行方久兵衛で、約2年の歳月と延べ22万5千人の人夫を要する難工事であった。 全長324m、約400石の新田も開発された。現在は遊覧船も通る。 |
土砂降りの中、「日本の道百選」の若狭自然歩道を淡々と進む。
若狭自然歩道(水月湖畔) |
水月湖を行く遊覧船 |
苔むしいかにも風情のある「かやぶき船小屋」が見えてくる。
かやぶき船小屋は、湖を渡り対岸の畑に農作業に行くときや、穫れた梅を集荷し、 周辺地域へ販売するために若狭街道まで出すのに使われた小舟の小屋。 |
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まもなく世久津の村に入り、昨日と同じコースになる。
そして、終日かなり強い雨の中、20km、5時間のウォークを終える。
【寺さんのウォーク・トーク】
●全国15ヶ所のマーチングリーグのひとつだから、と言ってしまえば
それまでかも知れないが、地域挙げての大会だということを至るところで感じる。
出発会場の規模、適度な給水ポイント、ガードマンの交通誘導等・・・・
至るところにウォーカーへの思いやりや心配りが見られる。
●コースも風光明媚、自然に恵まれ良いコースである。
●雨も自然、雨の日には雨の日の良さがあるというものの、さすが雨は
ウォーカーにも辛いが、主催者にはいろいろな思惑がはずれ、更に辛い
ものがある。本当にご苦労様と言いたい。私が係わった愛知県の大会で、
まださほどの雨の経験はないが、十分に対応を考えておく必要がある。
●民宿の食事の良さを聞いていたが、まさしくその通りであった。
今回2泊したが、新鮮な魚がこれほど美味しいとは・・・
おみやげまでいただいて、嬉しいことであった。
「ロマン・ウォーキング」み・か・た宣言 ・・・・21世紀を心ゆたかに歩こう・・・・・ “桃源郷はここ”縄文の里。福井県三方町で開かれた、今世紀最初の 日本マーチングリーグ総会において、私達は次のような意見の一致をみた。 21世紀!心ゆたかに歩く時代が来た。 私たちは、縄文の心にウォーキングの原点を見た。すなわち (1)一万年の長きにわたり争いをせず、自然との共生を守り続けた縄文人の 知恵こそは、現代人が学ぶべき知恵であり、ウォーカーがモットーとすべき 英知である。 (2)人類として最初に一家団欒し、社会が家族の心をもって支えあった縄文人 の生き方こそは、現代人が取り戻すべき生き方であり、ウォーカーが率先 実行すべき規範である。 (3)足るを知り、再生と循環の世界を生きた縄文人の価値観こそは、現代人が 見直すべき価値観であり、ウォーカーが堅持すべき心根である。 私たちは、以上の精神に立って、心ゆたかに歩く世界を「ロマン・ウォーキング」 と名付け、ここに21世紀のウォーキングのテーマとして広く世界に提唱するもの である。 2001年5月19日(宣言) 2001年度日本マーチングリーグ総会並びに 第10回若狭・三方五湖ツーデーマーチ参加者一同 |