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The Park of Tokai-City
(東海市の公園)

愛知県ウォーキング協会の
平成16年4月例会は
大仏と鉄の町・東海市
公園を巡るコースであった。
4月18日、好天気に220人を
超える人が参加し、
名鉄河和線・南加木屋駅近くの
熊野神社から出発した。


30分ほど歩いてまず「中の池公園」である。面積5.2ha
桜並木が美しい公園で、池の周りには遊技広場や
動物広場がある。今年はもう藤が満開であった。


岩屋口古墳を見た後、名鉄常滑線を越えて、元浜公園に着いた。
元浜公園はステージとして使える水のテラス・流れ・噴水・芝生広場など
水と集いをテーマとした公園である。面積は4.9haでバラ園も美しい。


公家(こうけ)緑道は元浜公園からすぐである。ここには横須賀御殿があった。

横須賀御殿は旧知多郡横須賀村に位置し、
寛文4年(1664)尾張2代藩主徳川光友公の
別邸として計画され、寛文6年に完成して
いる。桂離宮を模して造られたと言われ、
200m*140mと300m*300mという
広大な2ヶ所の敷地からなっている。
 尾張藩の老臣はすべてこの別邸近くの警
備の任についただけではなく、何時でも出兵
出来る準備がなされていたといわれる。
 これは国内の乱に備えたのではなく、国外
における有事のための対応だということで、
町方前面にある地は新田の開発を
許されず、永く海浜に沿っていた。 


「可家(かけ)の湊跡」を見た後、大宮神社に来る。
この神社には「大田の大樟」といわれる大木があった。


大宮神社から知多新四国88ヶ寺巡りの83番
札所・弥勒寺は少し東に位置している。


東海市役所は弥勒寺のまたすぐ東である。この市役所は
大池公園に隣接するという素晴らしい環境にある。
その中庭には、芝生の中に鉄の彫刻10基が点在している。


大池公園は東海市のほぼ中央に位置し、広い園内には、
約1,100本の桜が植えられ、「大池公園桜まつり」が開催される。
また、池の周囲には散策道・動物舎・花しょうぶ園・
温水プール・野球場・多目的広場などがある。
面積は24haあり、東海市の中でもっとも広い公園である。


大池公園展望台


続いて加家(かけ)公園(8.2ha)である。加家公園は大池公園と聚楽園公園を
結ぶ花と緑の小径である。公園の中にはお城の展望台やせせらぎがある。
また、小径には東海市の誇る江戸時代の儒学者・細井平洲の像が立っている。

江戸時代中期の折衷学派の儒学者として知られる細井平洲は、1728年
現東海市荒尾町に生まれた。青年時代に生涯の師と仰ぐ名古屋の中西
淡淵に師事した。37才で東北米沢藩の上杉治憲(鷹山)の侍講となり、
藩政改革に取り組んだ。10年近くを要して改革を成功させた平洲は
尾張藩に招請され、藩校明倫堂の初代督学に任じられ重用された。
1801年江戸で74才の生涯を閉じた。


加家公園を過ぎると観音寺がある。この寺は知多新四国88ヶ寺の
86番札所であり、細井平洲ゆかりの寺でもある。




そして、聚楽園(しゅうらくえん)公園にはいる。ヤカン池の周りを
歩いて、ゴール地点・聚楽園大仏につく。聚楽園公園は
聚楽園大仏と共に、保険福祉センターや健康ふれあい交流館、
キャンプ場、ハーブ園などを併設する「東海市しあわせ村」として、
高齢者・弱者などにもにやさしい公園となっている。面積18.6ha。

聚楽園大仏は名古屋の実業家・山田才吉が建立し、昭和2年5月21日、
昭和天皇のご成婚を記念して開眼供養された
。鉄筋コンクリート製で、
高さは18.79mと、鎌倉の大仏(11.5m)より大きい。
昭和52年から翌年にかけて大規模な修復工事がされた。
昭和58年、景勝な境内地を含め市の文化財に指定された。


17km、5時間ばかりのウォークは、
さわやかな好天のもと、気持ちよく終わった。


寺さんのウォーク・トーク

・東海市にこのように沢山の立派な公園があり、
それも連なる形で公園があることに驚いた。
・多くの公園には大きな池があり、良い環境を作り出している。
これは、この地域はため池が多いところであり、
それを利用して整備されたものと推察される。
・今回訪れた以外にも、平地公園(8ha)、上野台公園(4.9ha)、
加木屋南公園(5.9ha)、富木島公園、大堀緑道と、
まだたくさん立派な公園がある。

・30年ほど前に2年数ヶ月住んでいたが、そのころは公害の町で
あっただけに驚きは大きい。嬉しい発見である。

・今回も交通誘導の役をしたが、踏切横断で反省
すべきことがあった。毎回新たな勉強がある。


川柳&ウォーク