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’03大和路まほろば
ツーデーウォーク
やまとは国のまほろば ・・・・・・と古事記にうたわれた大和。
「まほろば」とは「すぐれた立派な場所」という意味である。
その奈良大和路で平成15年11月29・30日の両日、
第1回目のツーデーウォークが開催された。歩行距離は
最短6kmから最長38kmまでの10コースが設定されていた。
私は29日、尾張一宮駅から一番列車に乗って奈良に向かった。
この日は10時スタートの「太安万侶13km」を歩いた。
そして、30日は「藤原不比等27kmコース」を選んだ。
「太安万侶コース」は「藤原不比等コース」の後半とほとんど
同じであったので、2日目の「藤原不比等コース」を紹介します。
西大寺を8時10分に出発する。空模様はいつ降りだしても
いいような曇り空、何とかゴールまでもって欲しい気持ち。
西大寺・愛染堂 |
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一般的な竜の手水舎 |
手水舎の竜 |
垂仁天皇陵の堀に沿って歩き、次は唐招提寺であるが工事中であった。
秋篠川の堤を歩きながら遠くに復興のなった薬師寺を見る。
大安寺近くに来て八幡神社による。珍しい2対の木製の狛犬を見つける。
鳥の留め蓋もあった。嬉しい寄り道である。そして大安寺である。
大安寺・本堂 |
大安寺・扁額のある手水舎 |
手水舎内の扁額 |
その後はひたすら歩いて新薬師寺を通り、春日大社である。
七五三の参拝者で賑わっている。また、紅葉の美しさに目を奪われる。
東大寺境内の手向山八幡宮も紅葉が美しい。
八幡宮・狛犬の手水舎 |
手水舎の狛犬 |
東大寺辺りは大変な人出である。
東大寺・大仏殿 |
東大寺近くの黄葉 |
般若寺から、黒髪神社、興福院、不退寺と回ってくる。
興福院・山門
不退寺の紅葉 |
そして、宇和奈辺(ウワナベ)古墳、小奈辺(コナベ)古墳の周辺を歩く。
いよいよ平城宮跡に入り、朱雀門がゴールである。
平 城 宮 跡 |
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朱雀門 |
平城宮跡から見た若草山 |
ゴール近くになって少し雨が降り出したが、傘をさすこともなく
5時間ばかりのウォークを無事終えることができた。
寺さんのウォーク・トーク ●奈良を歩いてどのようなホームページを作成するのか、有名な寺社を今更 私が稚拙な紹介をするようなことではない。どこに焦点を当てようか、歩きながら 考える。そして、2日目西大寺の手水舎(てみずしゃ・ちょうずや)を見て、これに しようと思い立つ。ところがすぐに暗礁に乗り上げる。奈良の多くの寺社、特に 寺院は拝観が有料であり、山門から奥に入れないのである。拝観料を払って のぞいていたら、金銭的にも時間的にも堪らない。そんなことで、このページには 3カ所しか載せることができなかった。それでも、西大寺では竜であり、大安寺 では扁額が掲げてあった。手向山八幡宮では手水舎では珍しい狛犬であった。 ●そして、寺院とは何だろうと考えてしまう。大きな目的は迷える衆生を救済する ところではなかろうか。宝物殿が有料程度なら分かるが、山門から一歩も入れない とは・・・そういう寺院は、寺院という文化財と考える方がスッキリすると気づいた。 ●こんなことからこのページは美しい紅葉を見てもらうページとなってしまった。 といっても写真の技術はない上に、2日間共どんよりした曇り空、 または雨で、見てもらえるような写真にならなかった。 今回寺社等の説明を省いたのは冒頭に書いたような理由である。 ●悪い天気ながら奈良の紅葉の美しさを実感した。10コース設定されている ので、毎年2コース歩いても5年間は楽しませていただける。奈良は当日朝、 普通列車で出かけてもまにあうのもありがたい。ゼッケンのメッセージ欄に 「5年間歩く楽しみが増えました」と書いた。 ●2日目前半は地元に人と一緒に歩く時間が持てた。いろいろ説明を受ける ことができ、ありがたかった。旅に出たら土地の人と話す・・・・ウォークも 旅である。特に遠出のウォークは地元の人と一緒に歩く機会を作りたいものだ。 ●この2日間、奈良方面も雨または曇りの予報であり、四国方面では豪雨で あったので、心配して出かけたが、1日目に一時降られた以外、2日間共 大降りにあわずに歩くことができた。これだけでも良いウォークであったが、 また他にもいろいろ知ったことがあり、出かけられるありがたさを思う。 ●(追加)大安寺の手水舎の額の文字について、何という文字か分からなくて 私の入っているMLで尋ねました。そしたらみごとに教えてもらえました。 「滌心」です。漢和辞典で調べたり、くずし字解読辞典で調べてくださった 人もあります。手を洗うと共に「心を洗い清める」、手水舎にぴったりの言葉です。 こんなところにも私は恵まれた環境にいることをしみじみ感じています。 |