wa073        尾張野巡り(4)
国府宮神社(稲沢市)から
       一豊誕生地(岩倉市)

一宮歩こう会の平成15年6月例会は、26日に国府宮神社から岩倉まで、
尾張野の新旧の文化財や施設を訪ねる学習ウォークでした。

(写真は4月5日の下見ウォーク時のものをかなり含んでいます)

雨の降り止まぬ中、国府宮神社に集合する。


国府宮神社楼門から見た参道(はだか祭の裸男が揉み合う)

国府宮神社・本殿全景


屋根付きの休憩所を使わせていただいて出発式をした後、萬徳寺をめざす。

 萬徳寺(稲沢市長野)
・尾張三十三観音十七番札所
・東海百観音霊場
・東海三十六不動尊霊場四番札所


・768年に称徳天皇の勅願により、
慈顔上人が創建し、草堂に阿弥陀三
尊を安置したのが起こりと言われて
いる。
・度重なる水害、災禍にあったが、
五年猶予の歳月をかけて平成元年
に復興した。
・幸いにも多くの文化遺産は災害を
免れ、現在34の指定文化財がある。

多宝塔(室町時代・重要文化財)

鎮守堂(室町時代・重要文化財)


萬徳寺拝観後は、JR稲沢駅の跨線橋を渡り、約4km先の
一宮市指定史跡「稲荷山古墳」をひたすらめざす。
途中、珍しい一宮市指定文化財「ワクラハ」の木を見たり、
高さ1.4mの国道22号の隧道を通ったりする。


稲荷山古墳で小休憩をとるが、出発時にはかなり降っていた雨も
このころには、降ったり止んだりの小降りになっていた。


岩倉市自然生態園は稲荷山古墳から15分くらいである。

 
 岩倉市自然生態園

隣接する津島神社と一体の
ものとして「自然と共生」を
めざしてビオトープとして整
備された。園内には小川、
池、湿地などと共に昆虫館や
鳥のすみかなどがある。

ザリガニ取りをする子供達


更に10分くらい歩いて、五条川右岸浄化センターに到着する。
ここの大会議室で浄化センターの概要を聞き、昼食を取りながら
ビデオを見る。その後施設を見学する。


 五条川右岸浄化センター

尾張部北部の一宮市、犬山市、江
南市、岩倉市、大口町、扶桑町の
4市2町を流域対象として、平成4
年に都市計画決定し、平成5年に
事業着手、平成14年4月から
一部供用を開始した。

敷地面積 114100平方メートル
計画処理人口 254200人


浄化センターで1時間半ばかりの時間をとった後、五条川堤に出る。
桜並木の下を上流に向かって歩き、岩倉城跡にも寄り
6km先のゴール・山内一豊誕生地をめざす。

一豊誕生地は岩倉駅の東100mばかりの「神明生田神社」の境内にある。


         山内一豊誕生地

   一豊の父・山内盛豊は木曽川町に城跡がある黒田城主であり、
  岩倉城主の織田伊勢守の家老で、岩倉に屋敷があった。そんな
  ところから、誕生地について岩倉市と木曽川町で綱引きが行われ
  ている。木曽川町では一豊まつりが盛大に行われている。
   一豊は信長・秀吉・家康と三代に仕え、処世術のうまさからであ
  ろうか、長浜5万石、掛川6万石、土佐24万石の城主として出世
  していく。妻千代の内助の功も有名。


こうして小雨の降る中、15km、5時間半ばかりのウォークを無事終える。


寺さんのウォーク・トーク

◎コースの立案、下見、交渉、そして当日の牽引と
久しぶりのコースリーダー役であった。
◎梅雨時で当日の天気が心配であったが、案の定、前日から雨である。
しかし、家を出る頃には一時やんでいた。そのおかげであろう、
63名の参加とまあまあの参加者であった。
◎出発する頃にはまたかなりの雨であったが、1時間もすると
降ったり止んだりと小降りになり、助かった。
◎この天気だけに昼食に浄化センターの会議室を頼めたのは心強かった。
コース設定ではトイレと昼食場所が一番気になるところである。
◎古くから開けた尾張野は史跡、古い文化財が点在し、今回はそれに新しい施設や
ビオトープ、桜並木を取り入れ、いろいろ変化に富み喜んでもらえたと思う。
ただ、大聖寺の円空仏を拝観させていただく予定であったが、
都合で急遽中止になったのは残念であったが、またの機会としたい。
◎大役を無事に終え、安堵感を持って帰宅できた。
協力していただいた皆さん、ありがとうございました。



川柳&ウォーク