wa072    姫街道
三ヶ日IC 〜 引佐峠 〜 気賀関所


一宮歩こう会平成15年5月例会は、5月24日、バス2台で静岡・三ヶ日町に
出かける。三ヶ日インターを降りてすぐの慈眼寺庚申堂を出発式会場とする。


慈眼寺庚申堂
この堂の格天井には、渡辺崋山の高弟福田半香等の絵がある。


姫 街 道

姫街道は東海道の御油宿から当古〜和田〜長楽〜嵩山〜本坂峠〜三ヶ日
〜気賀〜見附宿へと通じるおよそ60kmの道で、東海道の脇街道であった。
宝永4年(1707年)10月4日、東海道を襲った大地震で東海道が通行不能
になり、臨時に姫街道が活用され、重要視されるようになった。その後、
東海道が通行可能になってもこの街道の通行量は減らず、幕府は享保2年
(1717年)、特別なこと以外は大名や旗本がこの街道を通ることを禁止した。
    


「旗本近藤家陣屋跡代官屋敷」「六部様」
「大谷一里塚」などを見ながら、姫街道をのんびり歩いていく。


石畳の道になり、急に険しくなっていくと、象鳴き坂の説明板がたっていた。


そして、まもなく引佐峠(いなさとうげ)である。


引佐峠
三ヶ日町と細江町の境界にあり、海抜
200mの峠。姫街道では本坂峠に
次ぐ難所であり、景勝の地でもある。


引佐峠を下ると突然奧浜名湖が目にはいる。
「細江奧浜名湖展望公園」である


説明されるボランティア
のガイドさん


一休憩した後、再び歩くとまもなく大きな一枚岩、「姫岩」である。


姫    岩
姫街道を通行する大名や姫さまに、近藤家の
家臣が出向いて湯茶の接待をしたところだと
伝えられている。ここに座ると良いことが
起こると言われている。


薬師堂を見て、西気賀コミュニティセンターで昼食である。



午後からは、「デイタラボッチの足跡」「修理殿松」などを見ながら、「気賀関所」に着く。


気賀関所・冠木門(かぶきもん)

気賀関所

慶長6年(1601年)に徳川
家康が創設。東側に冠木門、
街道をはさんで北側に
本番所、南側に向番所と
二層の望楼があった。
現施設は平成2年に江戸
時代の文書や現存する
本番所の一部などを
参考に再建したもの。

本番所

向番所(牢屋が設置されている)

本番所(中の間)の執務風景

向番所の「女改め」の風景


地元ボランティアのガイドさん3人により、スタート地点の慈眼寺から
ゴールの気賀関所まで約8km、4時間ばかりの案内をしてもらう。
その上、記念の木札まで作っていただく。


その後舘山寺温泉にも寄り、尾張一宮駅に無事帰る。
80名ばかりの参加、快い風にのんびりしたウォークで、
親睦も図られ、良い1日となった。

川柳&ウォーク