wa068
城北線沿線 桜散策ウォーク
平成15年4月6日、(株)東海交通事業が開催するウォークに参加した。
鉄道会社が主催するウォーキング大会に参加するのは何年ぶりのことだろうか。
そして、1月の名古屋ツーデー以来2ヶ月半ぶりのウォークでもあった。
城北線は名古屋城の北部を東西に走る鉄道で、東はJR中央線勝川駅から、
西はJR東海道線枇杷島駅まで11.2kmの全線複線高架高規格路線である。
回りの風景を高い位置から眺めることができる素晴らしい路線であるが、
利用客は非常に少ないローカル線である。今回枇杷島駅から集合場所の
比良駅まで乗車したが、私がこの路線を利用したのは実は初めてであった。
高架橋を走る1両列車の城北線 |
比良駅から少し南にある蛇池公園にまず向かう。
蛇池公園(龍神社) 蛇池には、織田信長が池の水をかき出し ても捕らえられなかった大蛇がいたと伝 えられている。 |
蛇池千本桜 |
そして、蛇池公園をUターンして北上、満開の蛇池千本桜の
トンネルを歩きながら、高田寺をめざす。
高田寺(こうでんじ) |
高田寺内に立つ筆塚 |
高田寺は720年行基の開 基と伝えられる。本堂薬師堂 は鎌倉時代末期か室町初期 の建立と推定され、国の重要 文化財に指定されている。 本尊・薬師如来坐像も国の 重文に指定されている。 本堂正面に、小野道風筆 の額面があり、道風が書道 の上達を祈願し、額面と古筆 を奉納したと言われ、筆塚が 建てられている。 |
その後は、洞雲寺、新宮神社、十所社、瑞雲寺、光運寺等々、
沢山の社寺を拝観しながら、また、いたるところに
見かける満開の桜を満喫しながら、西へ西へと歩く。
十所社参道の桜
国道22号を横切り、五条川に出る。学校橋を渡り右岸にでると
「夢広場はるひ」である。桜祭りを開催中で、大変な人であふれている。
学校橋の欄干 |
今度は五条川右岸を南下する。五条川は全線に渡って桜が
植えられているが、その中でもこの地域はひとつの見所である。
堤防上には途切れることなく敷物がひかれ、
花見客の宴会が催されている。それを脇に見ながら清洲城をめざす。
清洲城跡は清洲公園として整備され、現在公園の中央部を新幹線と
東海道本線が通り、南北に分断されている。北側の古城跡には
天守閣があったと推定され、信長を祀る祠や碑が建てられ、
南側には本丸があったとされている。
清洲古城跡から五条川に架けられた朱塗りの大手橋を渡ると、
清洲町制100周年記念事業として平成元年4月に完成した
清洲城天守閣を模した「ふれあい郷土館」である。その園内には
斎藤道三の娘で信長の正妻となった濃姫の像が立っている。
織田信長公古城跡の碑 |
清洲城天守閣を再現した「ふれあい郷土館」 |
農姫(帰蝶)の像 |
濃姫の像を見ながらゴールのキリンビール名古屋工場をめざす。
そして、工場見学者のための施設「キリンビアパーク名古屋」にはいる。
こうして、2ヶ月半ぶりの13km、4時間ばかりのウォークは終了した。
工場見学の後、試飲のビールをおいしくいただく。
キリンビアパーク名古屋
帰りも城北線を利用し、キリンビール工場から徒歩5分ほどの
城北線「尾張星の宮」駅から乗車し、帰途についた。
寺さんのウォーク・トーク ◎2月3日におこした右足ふくらはぎの肉離れの故障以来、待ちに待った ウォークである。4月以降、近場で距離も適度なところということで、この ウォークを選んだ。 ◎桜散策ウォークという催しに、コース最初の蛇池千本桜、ゴール間近の 五条川の桜を主に、コース中いたるところに満開の桜、暖かい穏やかな 日に春のさわやかな風も吹き、これ以上はないウォーク日和であった。 ◎コースは13km程度であったが、1日の全歩数は25000歩を越えてい たので、20km近く歩いたと思う。2ヶ月以上あまり使わなかった足で あるので、、最初慎重に歩いていたが、後半はかなりの速さになって いた。でも大丈夫だった、安心した。キリンビアパークでの乾杯は感激 であった。 ◎足の故障以来悶々とした日々であった。こうして野外に出てさわやかな 1日を過ごすと、自分にとってウォークのあるありがたさとその必要性を つくづく思う。それを本当に自覚できればこの故障も無駄でなかったと いえよう。 ◎従来の路上観察、狛犬等のウォーキング副産物シリーズに、新たに 留め蓋、欄干を加えたことによって歩行中の観察が多岐に渡ってきた。 今回、観察に夢中になって一緒に参加した20名ばかりの歩友と一時 はぐれてしまったことはまずかった。しかし、ますますウォークが意味の あり楽しいものになってきた。 ◎今回のウォークは距離は短かったが、名古屋市西区、西春日井郡の 師勝町、西春町、春日町、清洲町、新川町と歩いた。市町村合併が 進む中、これらの町は数年後にどのようになっているのであろうか。 |