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信長・秀吉 青春の舞台・尾張野の史跡を訪ねる
第1日目 平成14年1月19日 犬山城40kmコース (一宮市・真清田神社→江南市・曼陀羅寺→扶桑町・緑地公園→ 犬山市・犬山城、どんでん館→大口町・堀尾跡公園→真清田神社) |
出発式風景
犬山城コース参加者400名ばかりは、7時50分一宮市・真清田神社を
出発し、愛宕神社を経て江南市・曼陀羅寺に向かう。
真清田神社
境内は一宮市の中心、本町通の正面にあり、
昭和20年の戦災で焼失し、昭和32年に本殿
以下諸社殿、36年に楼門が再興された。
鳥居前に一宮市道路元標が立っている。
曼 陀 羅 寺 |
後醍醐天皇の勅願寺。正堂は、蜂須賀小六の 子・家正がここで手習いを受けた縁から寄進した もの。藤の名所。 |
円空の最高傑作を所蔵する音楽寺の脇を通り、木曽川堤防に出る。
上流に向けて歩き、スイトピア江南を通り、扶桑緑地のチェックポイントに
来る。ここでは守口大根の漬け物のサービスがあった。
扶 桑 緑 地 公 園 グランド、全長2kmのサイクリングロードなど いろいろな施設のある総合的な公園。 |
守 口 大 根 長さ1.8Mにもなる世界的にも珍しい大根。 木曽川河畔の良質な砂質大地で栽培。 |
出発して3時間15分、犬山城に着く。ここでちょうど20kmである。
ほとんど休憩もせず、皆の早い歩きにつられて歩き、かなり疲れる。
休憩がてら少し早い昼食をし、無料入場券が配布された
「郷土資料館」と「どんでん館」を見学して先に進む。
国宝犬山城(別名・白帝城) 木曽川の南岸にそそり立ち、天守閣は日本 最古。全国で唯一の個人所有の城。 |
ど ん で ん 館 城下町の町屋を再現し、350年の歴史を誇る 犬山祭りの山車4両を展示する。 |
県道を少し歩いた後、尾張広域緑道、更に木津用水、五条川の
河川堤防を歩く。五条川堤防は尾北自然歩道として25kmも
整備されている。また五条川の桜は「日本桜の名所100選」に
選ばれている。この間はウォークの環境として全く素晴らしい。
五条川沿いに整備された堀尾跡公園に来る。
堀 尾 跡 公 園 ウォーカーに歓迎の踊りをする人々 |
その前を通りかかると、一斉に近寄ってきて、 歓迎の声をかけられたのには全くびっくりした。 |
裁断橋 堀尾金助の供養の ために、その母が 老朽化した熱田の 裁断橋を架け替え た。その橋を金助の 出身地の大口町・ 堀尾跡公園に復元 した。 (参考) wa045に熱田の 裁断橋が載って います。 |
その後は国道155号に出て、ひたすらゴールをめざす。
この間は冷たい伊吹おろしを正面に受けて歩くことになり、
下見ウォークの時は散々であったが、この日は滅多にない
穏やかな日であった。3時20分、真清田神社に帰り着き、
尾張名産の名古屋コーチン、千秋ネギ、宮重大根などの
入った温かい尾張野汁(この日のために作った
オリジナル品)をいただいて疲れを癒した。
第2日目 平成14年1月20日 稲葉宿20kmコース (一宮市・真清田神社→一宮市・妙興寺→稲沢市・国府宮→ 稲沢市・稲葉宿→稲沢市・荻須美術館→真清田神社) |
真清田神社を9時に出発する。この日はこのコースの
アンカーをつとめ、案内板等の回収をしながら最後尾をゆっくり歩く。
妙 興 寺 1348年開山の臨済宗妙心寺派の寺院。 鬱蒼とした樹林につつまれた境内は県指定史跡で あるほか、多くの文化財が保有されている。 |
妙興寺・勅使門 幾たびかの災害によって、創建当時の建物として 唯一残る国指定重要文化財。後光厳天皇の 勅願で、1366年の建立される。 |
尾張大国霊神社(国府宮) 尾張の惣社、1201年、正一位を贈られる。 天下の奇祭・はだか祭で有名。 |
国府宮・拝殿 拝殿前の車は、はだか祭のための米を奉納に 来たものと思われる。 |
稲 葉 宿 美濃路の一宿で、江戸から数えて90里5町 (360km)。美濃路は東海道と中山道を結 んでいた脇街道。 |
荻須美術館には11時30分につき、美術館に入っている人を
待って昼食を取る。1時間ばかり過ごし、最後の人を見届けて、
先へ進む。清洲城30kmコースの合流点からは、
アンカーの役目は清洲城コースに渡し、自分のペースで
歩くことになる。このコースも午後になると向かい風を
受けることになるが、今日も全く穏やかな日である。真清田神社に
3時に帰り着くと、今日は温かい甘酒が待っていた。
ゴール会場(真清田神社)風景
寺さんのウォーク・トーク
・この尾張野ツーデーウォークは、日本ウォーキング協会が全都道府県で展開
しようとしているオールジャパンウォーキングの、愛知大会の第1回として企画
された大会である。
・愛知県ウォーキング協会、一宮歩こう会も主管として参加し、両会の会員で
ある私も、この大会の準備に少しばかりであるが参加してきた。
・2日間に7コースが設けられ、北海道から鹿児島まで全国から延べ2500人に
参加していただいた。
・この時期、普通であれば大変冷たく、強い風が出るところであるが、2日間共
全く穏やかな日で、主催者側として本当に安堵した。特に、翌21日は名古屋
気象台の記録が残る昭和33年以降、1月として初めて大雨警報が出された
ことから見て、全く天のありがたい配剤であった。
・私は第1日目、犬山城40kmコースのコースリーダーに指名され、準備運動の
先導と、出発時に一宮歩こう会の旗を掲げて先頭を歩く栄誉を与えていただい
た。恐縮の極みである。第2日は稲葉宿20kmコースのアンカーをつとめた。
・第1回の打合会がもたれたのは昨年8月初旬であり、これだけの準備期間で、
よくこれだけのことができたものだと私は幹部の叡智にただ感心する。そして、
多くの人が協力してできたことである。しかし、準備期間が短かった分参加者
の不満も多く、反省することは多々ある。しっかり振り返っていただいて、次回
に備えたいものだ。
川柳&ウォーク