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水車と天秤
琵琶湖の東側に位置する滋賀県神埼郡
能登川町は水に恵まれた水車の町として、
五個荘町は近代日本経済の基礎を築いた近江商人の
故郷・てんびんの里として、今もその面影を残っている。
伊庭内湖と能登川水車 水に恵まれた能登川町では、近年まで水車が町のあちこちで、 精米や製粉に活躍していました。伊庭内湖の直径13mの巨大水車は 町のランドマークになっている。また、伊庭内湖にはカヌーランドが 設けられ、初心者もカヌーの指導を受けて楽しんでいる。 |
てんびんの里 天秤棒を肩に自分の足で自分の市場を開拓して いった近江商人は、行商を繰り返していく中で、 実践を通して商売の勘とコツを会得していった。 |
弘誓寺前の堀 町中には小川が縦横に流れ、 鯉が泳ぎ、花が咲いている。 |
近江商人屋敷・旧外村繁家 近江商人の根源を赤裸々に探った私小説 作家外村繁の生家。昭和31年「筏」で 野間文芸賞受賞。 |
近江商人屋敷・旧外村宇兵衛家 呉服類の販売を中心に商圏を広げ、近江を 代表する豪商。五個荘町が復元整備し、 てんびんの里伝統家屋博物館として、 公開した。 |
あきんど大正館・旧中江家 中江家は三中井百貨店を経営、戦前には 朝鮮、中国に20余店舗を擁した。昭和8年に 建築された邸宅は、近代近江商人の本宅の 典型として公開している。 |
「家訓を残す近江商人」
豪商と言われた近江商人の家には必ず、家訓・家憲・家法・箴言と
言ったものが多く残されている。どの家にも共通して書かれているのは
質素・倹約・勤勉・堅実という言葉である。
箴 言 1.互譲以て相和し業務に努力すべし 1.今日為し得べき事は明日に延ばすことなかれ 1.正しき心掛けを以て身の潔白を保つべし 1.言行を慎み無益の交を為すことなかれ 1.温顔を以て人に接し心の平静を期すべし |