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余呉湖と賤ヶ岳
そ の 物 語
・年月日 平成13年5月6日 ・主 催 滋賀県ウォ−キング協会 ・コース 余呉駅〜大岩山〜賤ヶ岳山頂 〜余呉湖荘〜あじさい園〜 衣掛けの柳〜余呉駅 ・距 離 13km ・時 間 4.5時間 (説 明) GW最後の日、130人ばかりの参加で ある。薄曇りながらさわやかな日、賤ヶ 岳登山道を登っていく。所々に花も見か ける。賤ヶ岳山頂でゆっくりした昼食を とる。下りは飯之浦切り通しを通り、 後は湖畔を歩く。距離は短いが、前半 は山道、後半は湖畔と変化があり、又、 物語の多いコースであった。 |
余呉湖から見た賤ヶ岳(標高422m) |
賤ヶ岳山頂から見た余呉湖 |
「 湖 の 琴 」
余呉湖を舞台にした水上勉の純愛物語。
若狭の貧しい村の美しい娘さくは、賤ヶ岳が近い木之本町西山という
小さな村の農家に働きに出る。そこで、同郷の職人宇吉と出会い、
互いに思いを寄せあうようになる。ところが宇吉は徴兵に、
さくは京都で奉公勤めと離ればなれになる。京都で長唄の師匠に
見初められたさくは結果的に宇吉を裏切ることになり、
西山に戻って自殺してしまう。さくの死体を見つけた宇吉は
自分の体と死体を一緒にして余呉湖に沈んでいく。
1966年、田坂具隆監督の下、さくを佐久間良子が、
宇吉を中村賀津雄が演じ映画化される。
賤ヶ岳山頂一武将の像
1582年、信長亡き後、羽柴秀吉と柴田勝家が雌雄を決した賤ヶ岳、
山頂には合戦で活躍した秀吉側の勇者「賤ヶ岳の七本槍」の武将像、
戦跡碑がある。この戦いに勝利した秀吉は「日本の治まりはこの時に候」と
言い、本当の天下取りを決意したという。七本槍とは、福島政則、加藤清正、
片桐且元、脇坂安則、平野長泰、加藤嘉明、糟屋数正をいう。
羽 衣 掛 の 柳 |
その昔「鏡」のように美しい余呉湖に魅せられて天女が水遊びに来たそうな。
ところが水に戯れるうちに、柳の枝に掛けておいた羽衣を近くに住む太夫が
盗んでしもうた。天に帰れなくなった天女はその太夫と夫婦になり
元気な男の子をもうけたそうな。しかし、ある日天女はなくしたはずの
羽衣を藁の下からみつけると、それを身にまとい天に帰ってしまったとさ。
その残された子が後の菅原道真だそうな。(余呉湖は別名「鏡湖」という)
賤ヶ岳で見つけた花々 ・チゴユリ(左上) ユリ科、4〜5月開花。茎はほとんど枝分か れせず、高さ15〜30cm。姿が小さくかわい らしいことを稚児にたとえたもの。 ・マムシグサ(右上) サトイモ科、4〜6月開花。花のようにみえ るのは仏炎苞と呼ばれる部分で、その中心 に肉穂状の花序がある。マムシを連想させ ることからこの名が付いた。 ・イカリソウ(左下) メギ科、4〜5月開花。高さ20〜40cm。 花の形が船の錨に似ることが和名のもと。 |