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雨 乞 岳
(あまごいだけ)


雨乞岳は、御在所岳の西側に位置し、標高1238m。
御池岳(1247m)に次ぐ鈴鹿山脈第二の高峰である。
山頂に「大峠の沢」と呼ばれる山上池を持ち、
過去には山名のとおり雨乞儀礼が行われた山である

鈴鹿セブンマウンテンのひとつ。


平成13年4月26日職場関係の9名で出かける。
近鉄湯の山温泉駅よりタクシーで稲が谷橋登山口に来る。
急な沢を右に左に渡りながら登って行き、雨乞岳と
東雨乞岳のコルに出る。雨乞岳の山頂へは後15分。
山頂からは杉峠へ急な斜面を一気に降る。
その後は比較的平坦な登山道を歩く。
コクイ谷出合からはまた谷を歩き武平峠に至る。
所要時間は7時間であった。



雨  乞  岳

                     
         (手前)東雨乞岳 (後方左)御在所岳          (後方右)鎌ヶ岳      


花の豊富なルートということではなかったが、
イワウチワの群落に出会えたのは嬉しかった。
ただ最大と思われた箇所でその中央付近が土砂崩れを
起こしていて、分断されていたのは残念であった。
またエンレイソウもかなり見かけ、
ネコノメソウ、ショウジョウバカマも所々で見かけた。
イワカガミはまだつぼみの状態だった。


エンレイソウ

ネコノメソウ


イワウチワ                      


ショウジョウバカマ(ユリ科)
 鮮やかな色の見事な花を付ける。根生葉
は多数つき、冬も枯れないで残る。和名は
猩々袴で、花の色を猩々の顔の色に、下
部の根生葉を袴に見立てたもの。

・エンレイソウ(ユリ科)
 山地や竹林に生える多年草。先端に広卵
形の葉が3枚輪生する。ふつう花弁はなくが
く片が3枚あり、緑色か紫褐色。漢字では延
齢草と書く。

・ネコノメソウ(ユキノシタ科)
 山地の湿地に生える多年草。茎は横に伸
びて節から根を出し、先端は立ち上がって
高さ5〜22cmになる。全体は薄緑色で柔
らかい。

・イワウチワ(イワウメ科)
 春、葉の脇から花柄を伸ばし紅紫色の一
花を付ける。山地の暗いところに生え、本州
のみに分布する。

・アカヤシオ(ツツジ科)
 アケボノツツジに似ているが、花柄に腺毛
が多い。本州の福島県以南に分布。葉の出
る前に枝先に径5cmの桃色花が開く。


御在所岳斜面  ピンクの花は「アカヤシオ」


   鈴鹿セブンマウンテンの紹介(北から)

山 名 標 高 み ど こ ろ
藤原岳 1120 富士山をしのばせる頂上からの眺めは抜群
竜ヶ岳 1099 ゆるやかな曲線を描いたスマートな山容
釈迦ヶ岳 1092 鈴鹿山系中最も複雑怪奇な山容
御在所岳 1212 鈴鹿銀座といわれるほど登山者が多い
雨乞岳 1238 頂上に雨乞いの神をまつる池がある
鎌ヶ岳 1162 大槍を思わせるアルペン的鋭鋒
入道ヶ岳  906 天然記念物イヌツゲ・アセビの原生林

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