wa030
雨 乞 岳
(あまごいだけ)
雨乞岳は、御在所岳の西側に位置し、標高1238m。
御池岳(1247m)に次ぐ鈴鹿山脈第二の高峰である。
山頂に「大峠の沢」と呼ばれる山上池を持ち、
過去には山名のとおり雨乞儀礼が行われた山である。
鈴鹿セブンマウンテンのひとつ。
平成13年4月26日職場関係の9名で出かける。
近鉄湯の山温泉駅よりタクシーで稲が谷橋登山口に来る。
急な沢を右に左に渡りながら登って行き、雨乞岳と
東雨乞岳のコルに出る。雨乞岳の山頂へは後15分。
山頂からは杉峠へ急な斜面を一気に降る。
その後は比較的平坦な登山道を歩く。
コクイ谷出合からはまた谷を歩き武平峠に至る。
所要時間は7時間であった。
雨 乞 岳
(手前)東雨乞岳 (後方左)御在所岳 (後方右)鎌ヶ岳
花の豊富なルートということではなかったが、
イワウチワの群落に出会えたのは嬉しかった。
ただ最大と思われた箇所でその中央付近が土砂崩れを
起こしていて、分断されていたのは残念であった。
またエンレイソウもかなり見かけ、
ネコノメソウ、ショウジョウバカマも所々で見かけた。
イワカガミはまだつぼみの状態だった。
エンレイソウ |
ネコノメソウ |
イワウチワ
ショウジョウバカマ(ユリ科) 鮮やかな色の見事な花を付ける。根生葉 は多数つき、冬も枯れないで残る。和名は 猩々袴で、花の色を猩々の顔の色に、下 部の根生葉を袴に見立てたもの。 |
・エンレイソウ(ユリ科) 山地や竹林に生える多年草。先端に広卵 形の葉が3枚輪生する。ふつう花弁はなくが く片が3枚あり、緑色か紫褐色。漢字では延 齢草と書く。 ・ネコノメソウ(ユキノシタ科) 山地の湿地に生える多年草。茎は横に伸 びて節から根を出し、先端は立ち上がって 高さ5〜22cmになる。全体は薄緑色で柔 らかい。 ・イワウチワ(イワウメ科) 春、葉の脇から花柄を伸ばし紅紫色の一 花を付ける。山地の暗いところに生え、本州 のみに分布する。 ・アカヤシオ(ツツジ科) アケボノツツジに似ているが、花柄に腺毛 が多い。本州の福島県以南に分布。葉の出 る前に枝先に径5cmの桃色花が開く。 |
御在所岳斜面 ピンクの花は「アカヤシオ」
鈴鹿セブンマウンテンの紹介(北から)
山 名 | 標 高 | み ど こ ろ |
藤原岳 | 1120 | 富士山をしのばせる頂上からの眺めは抜群 |
竜ヶ岳 | 1099 | ゆるやかな曲線を描いたスマートな山容 |
釈迦ヶ岳 | 1092 | 鈴鹿山系中最も複雑怪奇な山容 |
御在所岳 | 1212 | 鈴鹿銀座といわれるほど登山者が多い |
雨乞岳 | 1238 | 頂上に雨乞いの神をまつる池がある |
鎌ヶ岳 | 1162 | 大槍を思わせるアルペン的鋭鋒 |
入道ヶ岳 | 906 | 天然記念物イヌツゲ・アセビの原生林 |