009   水郷の里コース

            2000水郷の里ワンデーマーチ

・年月日  平成12年3月11日         概略コース図              小田神社
44代元正天皇の養老2年(718年)
に社殿が創建され、源頼朝が再建し
荘厳美を尽くした。楼門は南北朝期
の入母屋造茅葺きの一棟で国指定
重要文化財になっている。
・主 催   近江八幡市始め
・距 離   25km
・時 間   6時間 
(最寄り駅)
スタート:JR近江八幡
ゴール:JR近江八幡
  ( 説  明 ) 
豊かな自然と近江商人を生んだ静か
なたたずまいの中、自らの健康を維
持増進すると共に交流を深めなが
ら、市内の歴史や文化に触れること
を目的に開催。
天下の奇才「左義長祭り」と同時開
催。
コースは「中山道コース13km」「水
郷とまちなみコース25km」「水郷とま
ちなみ市内周遊コース35km」の3コ
ース。
寺さんは25kmコースを歩く。
日牟礼八幡神社  春の湖北の風物詩  左義長祭      左義長山車の説明
旧八幡町の総社であり、かっては近
江商人の信仰を多く集めた。3月中
旬の左義長祭りと4月14,15日の
松明祭りは、町民農民の代表的な
祭礼として全国的に知られている。
安土城落城後、八幡に移り住んだ城下の民
と豊臣秀次公によって伝えられた祭り。十数
基の左義長は、奇祭の名にふさわしく女装し
た若衆たちに担がれて町内を練り歩き、翌日
の夜境内で奉火され、夜空を焦がす左義長
の火の粉を浴びて若衆が乱舞する。県選択
無形民俗文化財に指定されている。
十二段祝着とも言う。頭、耳、顔、
首、胴、足等々と名前が付く。顔の部
分はその年の干支をあしらい、山の
幸海の幸で造る。今年は龍であり、す
るめ、エイのひれ、カワハギ、大豆、
寒天などで造られている。

   
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  八幡堀         その他の見所    左義長山車(平成11年)
天正14年秀次の居城のもとで、京都
と北陸を結ぶ輸送路の中継地点に設
けられたこの運河は、湖上を行き来
するすべての船が、この堀を上って
城下町へと船を入れた。近江商人の
発祥も町の発展もこの堀と共に栄え
てきた。
    (びわ湖よし笛ロード)
近江八幡市、安土町、能登川町の1市2長を
縫って走る全長26.2kmのサイクリングコー
スで、スポーツとレクリェーションを主な目的
として整備された滋賀県で初めての本格的な
自転車道路。
    (大島神社・奥津島神社)
両社共に式内社であり、同一境内に鎮座して
いる。奥津島神社は名神大としてその格式
は高い。大島神社の祭神である大国主命像
は等身大の神像彫刻で国の重要文化財に
指定されている。
    (水郷巡り)
近江八幡市中心街の北のはずれ、西の湖一
帯に広がる葦地帯の水路を屋形船が案内し
てくれる。ヨシキリのさえずりを聞きながらの
風情は自然と共にあることの喜びを感ずる。
    (かわらミュージアム)
近江八幡は「八幡瓦」の町、瓦屋根の町並み
が今に残り、町の景観を個性的にしている。
そんな歴史、風土を紹介する空間をメインに
日本、世界の瓦も紹介。
平成11年の山車で干支は「うさぎ」で
ある。
寺さんが感動することの一つに、専門
業者が造ったのではないかと思われ
るほどの見事な山車が、伝統の技術
を受け継ぐ地元の人々によって造ら
れているということがある。
 旧西川家住宅      【寺さんのウォーク・トーク】
この水郷の里ワンデーマーチは平成9年に初めて参加し、10年は行けなかった
が、11年、12年と3回の参加である。心のこもった運営と左義長のすばらしさに惹
かれての参加である。立派なガイドブック、間違いようのない丁寧な案内標識、そし
て、チェックポイントごとのもてなしとどれをとっても行き届いている。25kmコースで
は5カ所のチェックポイントがあるが、そのいずれでも地区の人がもてなしに努めて
みえる。コーヒーあり、甘酒あり、握り飯あり、手作りの飴あり、更にはお米の土産ま
でいただいてしまう。これが地区の連帯であろうか、素晴らしいことである。
コースがまた良い。重要文化財の楼門がある小田神社から始まり、加茂神社、大島
神社、そしてびわ湖よし笛ロードを歩く。西の湖一帯の葦の風景、最後が日牟礼八
幡神社に勢揃いした左義長山車である。
ガイドブックの最後にワンデーマーチ参加者へのサービスとして「かわらミュージア
ム」と「市立資料館」の割引入場券がついている。昨年は「かわらミュージアム」に入
ったので、今年は「市立資料館」に入った。300円の所100円である。「旧西川家住
宅」にも入れる。住宅を一当たり見学して受付に戻ると、受付の女性が「庭の梅もほ
ころびましたので、お餅とお茶を用意いたしました。梅をめでながらゆっくりお召し上
がりください」
と言われる。その声の上品さとその心尽くしに一瞬聞き返す。「梅がほ
ころびましたので」という言葉が何とも良い。庭には緋毛氈を敷いた縁台がある。言
われるままに一人そこに腰を下ろし餅をいただく。疲れは一度に吹き飛び、心の中
にただ暖かみだけが残る。感動感激だけが残る。
ゴールではまたシジミ汁のサービスである。沢山のことを知り、厚い人情に触れ本当
に良い一日であった。
西川利右右衛門家は昭和5年に廃絶
するまで約300年に亘って栄えた近
江八幡を代表する近江商人。屋号を
大文字屋と称し、蚊帳や畳表などを
主に行商し、財をなした。昭和58年
に重要文化財に指定された。庭に紅
と白の梅が咲いていた。

川柳&ウォーク