so282
(せんりゅうつれづれそう)

第282号(R7年6月)
オオキンケイギク章

(科目)キク科 (花言葉)きらびやか、いつも明るく、 |
北米を原産とする多年草。草丈30〜70cmで明るい色合いの花びらをもつことから、19世紀末期に観賞用兼緑化用の植物として日本に持ち込まれた。5〜7月にかけて鮮やかな黄色い頭状花を咲かせる。花径は5〜8cm。最大の特徴は並外れた繁殖力で、一度定着すると辺り一帯の在来植物を駆逐して景観を一変させる。環境省から特定外来生物に指定されている。
このオオキンケイギクは私の近くの道路です。どんどん広がっていきます。最初良いと思って取り入れたことが、後に大きな禍根になります。こういったものは植物や動物など数多くあります。人間の知恵など浅はかなものです。今の世界情勢を見ると特に感じます。 (★印は英人推奨句)
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課 題 「 来 る 」
来るものは拒んで去る者追ってきた ★橘
行く道は来た道よりもなだらかに ペ天使兄
来るはずの友を待つ間のストレッチ ペ天使妹
もう二度と来なくていいよ二日酔い 靖坊
来る客を待ちわび今日も花活ける 瑞希
仲間から熱いパス来るゴール前 くまちゃん
花菖蒲いつか来た道懐かしむ さくら
明日も来る約束をして振り返る ペ天使
また来るね母の面影消えぬ部屋 ★奈っ葉
来る来ない花占いは今もする 桃華
来るものは受け入れ日々多忙なり 英人
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「 備蓄米 」 靖坊
新米も五年たったら飼料米
古米でよしすでに古米のこの身には
米の餌食べる家畜が羨ましい
★我もまた何かの餌になっている
備蓄米まだ買えぬまま梅雨入りか
「 運動会 」 くまちゃん
★雨上がり熱気渦巻く運動会
「今日この頃」 奈 っ 葉
★母の日の紫陽花今は桃色に
池の中モーモー吠えるウシガエル
ビワの実のたわわに実る散歩道
妻ビール夫はお茶で舌鼓
(随想) 「 故郷の味 」 奈っ葉
4月末、母の一周忌に新潟の実家に帰省しました。家の周りに太い蕗やギボウシがたくさん生えていて、チョッピリ貰って帰って来ました。蕗は皮をむいて佃煮に、ギボウシの若葉はウルイと言って、茹でると独特の苦味とヌメリがあり、鰹節をかけておひたしに。懐かしい故郷の味。
蕗は帰って広げてみたら根っこまで付いていたので、ギボウシと一緒にプランターに植えてみました。今、ギボウシからは淡い紫色の花芽が伸び、蕗はビックリするくらい沢山葉っぱが生えてきました。来年の春、ふきのとうが採れるかしら。
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「 夕 風 」 瑞希
夕風と桑の実食べて歩きます
はかどった癒しの風の畑仕事
★蒸し暑ささらってくれた夕風が
久しぶり月夜を愛でる日もあって
風鈴がそよ風知らす日暮れ時
「 友 達 」 ペ天使
ジャンケンでリーダーを決め友負ける
手帳には友の記念日赤い丸
友達が祝ってくれたン歳を
友宛の往復ハガキで返を待つ
★旧友にもらった手紙捨てられぬ
「 食 欲 」 ぺ天使妹
梅雨に入り食欲落ちて胃をさする
20代食欲ない日の記憶無し
★食欲をそそらぬニュースばかりなり
食欲は脳の指令というけれど
一食を抜けば食欲出るのかな
「梅雨を楽しむ」 さくら
押し入れに冬を詰めこむ衣替え
★カラフルな傘を選んで梅雨支度
紫陽花の色艶やかに朝の雨
雨予報外れ長靴照れ笑い
週末は雨のダンスも上機嫌
・・英人の20句抄・・「野菜作り」
わずかだが父祖伝来の田畑あり |
生涯を専業農家で過ごした父 |
父なくし四十数年維持続け |
ただ僕は自家用野菜作るのみ |
自家用には広すぎる畑持て余し |
無造作に作付けしても食べきれぬ |
老いてきて維持管理に苦労する |
土いじりしたことがない娘婿 |
少しずつ土に触れて慣れていく |
追々に野菜作りに興味持ち |
持ち前の探究心が芽吹き出す |
興味は自然農法と独自性 |
見た人も感心する熱心さ |
いつの間に野菜の苗を譲り受け |
苗を買う手間も減っていくありがたさ |
年々と婿の畑が広くなり |
これならば安心して引退でき |
こんな時来ると予想はしてなかった |
畑仕事元気のもとと続けます |
果てるまで野菜作りを楽しもう |
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「 水無月 」 橘
諦めた後で待ち人やってくる
いつかなど来ないと知っているけれど
慣れるしかないのだ解決しないなら
★勤勉に暮らす日一日くらいある
待合に三年前の六月号
「 コロナ 」 ぺ天使兄
コロナ検「陽性です」と医師静か
発熱でひねもすベッドを守りけり
翔平を観ており外は梅雨の雨
家内にもコロナ移して気は楽に
★コロナ明け庭にはじけるどくだみ草
「 散歩道 」 桃華
雨上がり忙しそうにチョウが舞う
雑草も花咲かせれば美しい
かたつむりお宿はどこじゃ急いでね
私を見ても逃げないカラス二羽
★ゆっくりと歩けば楽しよその庭
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
最近米の話題で持ちきりですね。私も備蓄米を手に入れて米飯を腹いっぱい食べたいと思っています。
◎橘
電源を抜いたり、強制終了、再起動をしたりして、だましだまし使っていたパソコンをようやく新調しました。動作が格段に速くなったので助かります。
◎ペ天使兄
いよいよ梅雨に入りました。この後、昨年のような熱夏が来るのでしょうか。季節がどのように巡っても順応して過ごすしかありませんね。齢は齢なりに頑張ろうと思います。
◎さくら
最近、私は傘を購入しましたが、デザインの他に軽量で耐風性もある事が購入の決め手になりました。新しい傘は、雨の日の外出を楽しい気持ちにさせてくれるので、梅雨の季節も明るい気分で外出したいと思います。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・行く道は来た道よりもなだらかに(ペ天使兄) 瑞希
人生は山あり谷ありです。超えて来た山坂を経験しているので、これからの道はせめて心穏やかに越えて行きたいものです。
・来るものは拒んで去る者追ってきた(橘) 瑞希
まるで私の青春時代のようです。人生すべて思うようには進まなかった若い頃。でも今は来るものは全て受け入れている人生です。拒むものは何もないのが嬉しい。
・手帳には友の記念日赤い丸(ペ天使) 瑞希
毎年私の誕生日に朝いちばんに、ハッピーバースデーとラインをくれる友人がいます。家族の誕生日は覚えていてもなかなか友人の誕生日は覚えていません。それからというもの、私も数人の誕生日をカレンダーに赤丸をつけてラインを送るようになりました。
・はかどった癒しの風の畑仕事(瑞希) 桃華
カッと照りつける今年の夏、空を見るだけで気力が失われ、散歩もままならぬ。畑は収穫物がいっぱい、草はボウボウ!。曇り空のある日、頑張って収穫、すると心地良い風が吹き、アレッ、まだ頑張れると草取りも・・・。充実した久しぶりの1日でした。
・カラフルな傘を選んで梅雨支度(さくら) 桃華
傘の骨が折れてしまい、明るめだけど普通の傘を購入。おしゃれ感全くナシの私・・・。先日外出時に雷雨に見舞われ辺りは真っ暗に。運転が怖くて怖くて慎重にゆっくり運転。それも2回も同じ目に合い、やっぱり梅雨は嫌いだなあ。
・我もまた何かの餌になっている(靖坊) 英人
価値のないものは餌にもならない、価値があるから餌になるのである。作者も知ってか知らずか随分人の餌になってきたことでしょう。川柳連れ連れ草に早々から参加されたこともそのひとつでしょう。
・来るはずの友を待つ間のストレッチ(ペ天使妹) 英人
友を待つ、その間にストレッチ運動である。時間の有効利用か、それとも来るはずの友がなかなか来ないことに気を紛らわせているのか。いずれにしろ、体を動かすことは大切である。特に高齢者は少しの間を見つけてするようにしたい。
・また来るね母の面影消えぬ部屋(奈っ葉) 英人
幾度となく母の面影の残る部屋を訪ねる。どうも母娘の関係はいくつになっても同じのようである。新聞の投稿欄などを見ていていつも思う。父となると、出てくるのは母親の何十回に一回であろう。これほど羨ましく思うこともない。
・仲間から熱いパス来るゴール前(くまちゃん) 英人
ゴール前、仲間からパスが来る。絶好のチャンスである、思い切り投げゴール。仲間の熱い思いの結果である。青春まっただ中、悔いのないよう、過ごして下さい。
・畑仕事元気のもとと続けます(英人) 靖坊
最近、心身ともに衰えを感じるようになり、体操をして運動不足を解消したり、簡単なパズルを解いて頭を鍛えたりしています。畑仕事も同じように体や頭を鍛えられますが、最大の利点は実りを得られることでしょう。収穫した時の達成感と満足感は人を元気にしてくれますよね。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2025年「課題」
(1月)苦労 (2月)幸せ (3月)読む (4月)いつも
(5月)笑顔 (6月)来る (7月)雨 (8月)寄せる
(9月)肩 (10月)うわさ (11月)背中 (12月)明日
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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