so274
(せんりゅうつれづれそう)
第274号(R6年10月)
マ ル バ ル コ ウ の 章
(科目)ヒルガオ科 (花言葉)常に愛らしい、 |
熱帯アメリカ原産の蔓性1年草。本州以南の各地に帰化する。茎は無毛。葉は長柄があり、卵形で基部は心形となり、長さ3〜7cm、耳片の先はややとがる。花は朱赤色、高坏形で長い筒があり。果実は球形で径約5mm。花期は8〜10月。花は可愛らしいが、繁殖力が強く、ときには雑草扱いされる。
皆さんの句が一挙に秋になりました。それだけ待ち焦がれていたということでしょう。そしていろいろ騒々しい世相ですが、この川柳連れ連れ草の中は癒やし場としたいものです。そうなっていると感じます。 (★印は英人推奨句)
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課 題 「 伏せる 」
厚い本伏せて月見る秋の夜 ★くまちゃん
うつ伏せ寝秋の夜長は心地良く さくら
伏せていることすら知られてはならぬ 橘
初恋の君に思わず目を伏せた 瑞希
日記帳伏せておきたいことばかり 靖坊
伏せをしてご褒美を待つ愛犬よ 奈っ葉
言い伏せる勇気がなくて流される ★ペ天使兄
命じられ伏せしたままのコロ愛し ペ天使妹
伏せてある記憶が徐々に消えていく 桃華
伏せられた文字が気になり寝付かれぬ 英人
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「 柿 」 ぺ天使妹
数知らず色づきを待つ庭の柿
葉の陰のあそこにもある青い柿
柿熟れて医者青くなる言い伝え
★廃屋の庭に渋柿鈴なりに
田舎道穫られぬままの柿たわわ
「秋の物産展」 さくら
ふるさとの味を求めて隣街
週替わり日本の味を舌づつみ
お目当てに期待膨らむ長い列
★誘惑に負けて両手に紙袋
食欲の秋は笑顔になる秘訣
(随想1) 「スポーツ観戦の秋」 さくら
今年は、10月14日がスポーツの日でしたが、出雲駅伝やプロ野球のクライマックスシリーズ、メジャーリーグの試合もあり、スポーツで盛り上がった一日でした。
私は、スポーツは観戦する事がメインではありますが、最近ではオリンピックをきっかけにスケートボードやボルダリングなど様々なスポーツに出会う事ができ、楽しみが増えました。試合も楽しいですが、選手の皆さんの笑顔が素敵で沢山のパワーを頂いています。
これからも様々なスポーツを楽しく応援していきたいと思います。
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「10月の日々」 瑞希
ようやくの秋を迎えて動き出す
秋風に押されて動く足腰が
体重計乗るのも怖く足でよけ
サラサラと葉ずれの音も秋が来た
★空は澄み心も澄んでよい日和
「 神無月 」 橘
会えたならなんて言うかは決めてある
話すことできず苦境の友といて
ぽっかりとあいた穴には幸せが
あのこともなかったように叔母と会う
★揺れるだけ揺れて折れない鈍感さ
(随想2) 「 顔合わせ 」 橘
次女が結婚することになり、来週は両親の顔合わせです。今は結納の代わりにこういった会をするようです。
仲人もなく、結婚式すら未定なので、30年ほど前の自分の時との違いにいちいち驚きました。
親のせいで破談なんてことがないよう、今から緊張しています。
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「 秋 め く 」 靖坊
猛暑さえ懐かしくなる朝の冷え
★夕暮れの物悲しさは秋の所為
人肌は恋しくないが肌寒い
秋の味覚猛暑を耐えたご褒美だ
一年中季節に翻弄されている
「 スーパー 」 ぺ天使兄
スーパーへ買い物妻のアッシーに
高年の男ひとりの多くなり
子を叱る若い夫婦を見る楽し
★品定め値定めに妻手を抜かぬ
買い物を待って屋上スクワット
・・・英人の20句抄・・・「地域活動」
働き手不足してくる人口減 |
いつまでも働く時代やってきた |
地元出て働く人が増え続け |
知らぬ間に地元の興味失せている |
関心を持つ頃すでに老いている |
活動を始める程の気力無し |
地元に無関心な人増え続け |
住んでいる地元の恩恵忘れてる |
人生の最後は地元地域です |
若くして父を亡くした吾だから |
早くから地域活動に関わった |
役職はほとんど務め知識持つ |
その知識今も役立つときがある |
早幾年老人会長を務めてる |
何事も老人会に回ってくる |
今の世は老人会が頼りです |
早くから地域に溶け込み得をする |
得をして徳を積んで今がある |
あと幾年どこまで徳を積めれるか |
心身の健全保って生きるのみ |
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「 柿 」 菜っ葉
娘へと父植えし柿大木に
青空にたわわに実る柿旨し
★柿食めば優しき父の笑顔かな
「虫の声」 くまちゃん
★長い夏終わりを告げる虫の声
「秋になり」 桃華
墓参り家族の健康祈ってくる
片足で健康力を測っている
つまずいた時だけシュンとなる私
真夜中に夢見るユメ子になる私
★夕焼けや今日も無事に終わりそう
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
朝晩はずいぶん冷えるようになってきましたね。秋の深まりを感じます。
◎さくら
10月に入り、一気に秋めいてきましたね。過ごしやすい季節が続くと良いですね。
◎ペ天使兄
やっと、秋が来ました。朝の空気がとても清々しく、出かけるのも楽しくなります。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・揺れるだけ揺れて折れない鈍感さ(橘) 桃華
台風によって倒される木々や花々もあるが、踏ん張って、揺らされているものもある。その状態にうまく合わせて生きようとしているのではないか。人間も同じで、鈍感ではなく、うまくリズムに乗って折れないよう頑張っているのではなかろうと私は思う。
・柿食めば優しき父の笑顔かな(奈っ葉) 桃華
ようやく秋らしい風景になりました。今年はわが家の柿もたわわに実っています。お父さんが植えてくれた柿がみごとに実り、お父さんの笑顔ばかりが思い出されるのでしょう。父や母、いつまでも心に残る大事な人ですね。
・日記帳伏せておきたいことばかり(靖坊) 英人
日々の生活には言いたいが、人に言えないことが多くあります。それを日記帳に書く。日記帳の多くは人に見せるものではありません。自分の憂さのはらし場所です。作者の日記帳は役目を十分に果たしています。
・空は澄み心も澄んでよい日和(瑞希) 英人
空が澄んでくると心も澄んでくる。周りが澄んでくると自分も澄んでくる。朱に交われば赤くなる。やはり良い環境で過ごしたいものです。
・住んでいる地元の恩恵忘れてる(英人) 靖坊
まったくその通りであります。現在の地に住み始めて十年ほどになりますが、他人と関わることが好きではないので、町内の行事や集まりに参加したことは一度もありません。地域の役に立てない分、せめて住民の皆様の厄介者にならないよう心掛けていきたいと思います。
・厚い本伏せて月見る秋の夜(くまちゃん) 英人
一生懸命読んでいた本を閉じて、秋の月を見る、こういう時間を持つことはいいですね。そしてこんなことに心が動くのは、非常にいい。余裕と成長を感じます。
・廃屋の庭に渋柿鈴なりに(ペ天使妹) 英人
気になりますね。こういう風景、よく見るようになりました。住人はいなくなっても柿の木は季節になれば柿を実らせる。喜んで穫ってくれる人はいない。季節は巡っても、人は無常です。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2024年「課題」
(1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
(5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
(9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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