so273
(せんりゅうつれづれそう)
第273号(R6年9月)
荒地花笠(アレチハナガサ)の章
(科目)クマツヅラカ科 (花言葉)調和、協力、 |
南アメリカ原産の多年草。関東地方以西の市街地の道ばた、荒地や河川敷に大きな群落を作っている。茎は直立して4稜があり、よく分岐して上部はなびき、高さ2mほどになる。茎の頂で盛んに分岐して長さ2~3cmの穂状花穂を多数つける。淡青紫色で5裂。花期は夏〜秋。
9月半ばを過ぎて真夏と変わらぬ暑さが続く。秋を焦がれる句も多い。句は創作といえども作者を写している。若い人の参加が欲しい、と切に思う。 (★印は英人推奨句)
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課 題 「 目 」
我もまた日の目を見ない雑草か 靖坊
俺の底見据えておるか蜻蛉の目 ★ペ天使兄
目が合って散歩の犬がじゃれてくる ペ天使妹
目は心相手動かす力あり ★瑞希
目覚ましが虚しく響く月曜日 くまちゃん
色彩に一目で惚れるマグカップ さくら
目を閉じて今朝も家族の無事祈る 奈っ葉
テレビ欄推しの名前が輝いて 橘
目がかすむ孫が去りゆく玄関で 桃華
目を開けて余生の先を追い求め 英人
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「 秋 」 瑞希
★快晴にリハビリだよと布団干す
新米が我が家に届くありがたさ
米取りに実家帰りが増えました
朝晩の風に秋来てホッとする
足腰の弱りに我が身秋感じ
「 秋遠し 」 ぺ天使妹
蜩の聲聞えども秋はまだ
★残猛暑まだまだ元気な蚊に刺され
蜂五匹我がもの顔で庭を舞う
(随想1) 「 富 士 山 」 ペ天使妹
富士山は国の内外を問わず多くの人々の憧れの山だ。しかし、昨今、ニュースでルール違反やマナー違反を見聞きするにつけ、とても情けなくなる。自分よがりの我儘が多くの人に多大な迷惑を掛けることになることを、どうしたら分かってもらえるのだろうか。
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「米がない」 靖坊
パック飯とパスタが並ぶ米売り場
米がないあっても高いうどん買う
麺類とパンでしばらくやり過ごす
★当たり前のことなどないと思い知る
食べられることへの感謝忘るまじ
「真夏の出来事2024」 さくら
スーパーの棚わびしくて米騒動
明日値上げニュース流れる眠る前
★備えても憂いの心揺れる夏
わが街に来るの来ないの謎台風
交通の有難さ知る一週間
(随想2) 「 輝 く 」 さくら
子供の学校の文化祭に行ってきました。今年も学生の皆さんの素晴らしい展示、活気ある出し物や発表から沢山の元気を頂き、青春って良いなと改めて感じました。
そして、今朝のニュースでは、百寿を迎えられた今もなお、お仕事や趣味に励まれている方々が、「今がいちばん幸せ」と笑顔で話されている姿に感動しました。
様々な世代が持つそれぞれの特別な輝きを大切にして過ごす事が、世の中の幸せに繋がるのかも知れませんね。私も心掛けて過ごしたいと思います。
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「 9 月 」 菜っ葉
★ドングリの色づき始め秋を知る
気がつけばうるさき蝉の声失せて
もう飽きたいつまで続く残暑かな
「 想い出」 くまちゃん
★想い出のページが増えた文化祭
「 永い夏 」 ぺ天使兄
空調に頼って過ごす永い夏
自転車を漕げば熱風まといつく
極暑の日まだ終わらぬと天気予報
★チョットだけ夏の終わりが見えた朝
水遣りのホースに遊ぶ赤蜻蛉
・・・英人の20句抄・・・「仏縁と日々」
宗教を批判的に見てきたけれど |
役目として檀家総代務めたけど |
年毎に寺への出入り多くなり |
亡き母は無類の信仰生活者 |
お母さんの息子だろうと妻に言われ |
亡き母の導きと知ればそれもあり |
長月は何かと寺に縁があり |
仏教に興味ある人の十八日講 |
親鸞の足跡巡る1泊旅行 |
流された越後の地で増す近親感 |
仏縁のある生活に近づきぬ |
長月の予定なしは数日で |
旅行にも病院にも度々で |
今年もFM放送に生出演 |
ちょこボラと言う活動に初参加 |
ちょこボラとはちょこっとしたボランティア |
猛暑日に他人の家の草を取る |
我が家の草ボウボウの酔狂さ |
変化ある生活に意気高まりぬ |
慎重を期して日々を生き抜こう |
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「 長 月 」 橘
してもらうこと多かりし還暦に
老いるって要再検査が増えること
予防より対処を知っていればよし
「電話する」言われて待っている四年
★ 冷めたのは醜い自分が見えたから
「 ある日 」 桃華
余裕ない行動パターンで目が覚める
ハプニング出がけに起きてパニックに
血圧が上下運動してる秋
★葱刻む生きてることが面白く
友と会ういつもの笑顔そこにあり
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
最近の米不足と価格の高さに閉口しています。新米が出回っても高値は続きそうですね。
◎橘
今まで健康診断で、引っかかるのは脂質とコレステロール値だけだったのですが、今回は白内障、胃のポリープ、逆流性食道炎、便潜血検査陽性とさんざんの結果が来ました。
◎さくら
今年の夏も本当に暑かったですね。過ごしやすい秋が長めだと良いですね。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・わが街に来るの来ないの謎台風(さくら) 桃華
8月末の台風10号には本当に踊らされました。伊勢湾台風並みの台風というので、予定は全て延期、毎日ニュースに釘付け。各地の被害も心配し、我が町に来るかもと準備万端整え・・・。だが予報に反し、大災害にならず、無事通り過ぎ、ヤレヤレ。伊勢湾台風の恐さを知っているだけに、身の細る日々でした。
・「電話する」言われて待っている四年(橘) 桃華
どういう事情で待つことになったのかは分かりませんが、私ならせいぜい1年かな?こちらからかけてしまうでしょう。思い悩むとストレスになってしまうので・・・・。辛抱強い方ですね。今の私にはそんな余裕はなくなりました。
・当たり前のことなどないと思い知る(靖坊) 英人
空気などあって当たり前、自然のことは往々そう思う。そして日本では米もその類い。余りすぎて減反政策が続いた。そして、今年の夏の騒動である。世の中のこと全てにおいて当たり前はないのである。いい教訓になったかもしれない。
・快晴にリハビリだよと布団干す(瑞希) 英人
布団を干す、今まで何事もなくやっていた事柄。しかし、肩などを痛めると布団を干すのも一苦労である。リハビリと考えれば意欲も増す。快晴だ、動くことは全てリハビリである。ゆっくり根気よくやろう。
・極暑の日まだ終わらぬと天気予報(ペ天使兄) 英人
10月に入った。天気予報を見ると最高気温は33度とある。本当に酷暑の日はいつ終わるのだろう。少しのずれはあるがまだ日本に四季はあるだろう。朝晩は涼しさを感じるようにもなった。もう少しの辛抱であろう。
・もう飽きたいつまで続く残暑かな(奈っ葉) 英人
ここにも暑さに飽き飽きした人がいた。本当に今年の夏は暑かった。来年以降も続くのであろうか。しかし、これも自然である。熱帯になったと思えばいい。それは無理か?
・変化ある生活に意気高まりぬ(英人) 靖坊
一人暮らしのまま退職してしまうと変化のない同じ日々が続きます。波風がなく平穏でお気楽な生活なのですが、あまりにも単調すぎて年々脳細胞が死滅していくのを実感できてしまいます。やはり変化は自分から起こさなくてはいけませんね。何事にも積極的に取り組んで意気揚々と過ごしたいものです。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2024年「課題」
(1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
(5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
(9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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