so271
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第271号(R6年7月)
ア ベ リ ア 
の 


 (科目)スイカズラ科   (花言葉)強運、謙虚、謙譲、

 生垣や下草、公園、川沿いの緑道、街路樹などによく使われている半常緑低木。性質が丈夫で、特別な手入れをしなくても生長する手入れが簡単な植物。花の時期が5月~初冬までと、長く咲き続ける。花は白やピンク、花びらが散ったあとにガクがきれいに残る。

 さて梅雨明けでしょうか、何をしましょう?できることは何でもしていきたい。でも人の体に最近の暑さは厳しすぎます。熱中症など十分注意して過ごしたいものです。 (★印は英人推奨句) 




課 題   「 歩 く 」

歩く度たまるポイントほくそ笑む   奈っ葉
何処までも歩いて行ける脚がある    ペ天使
分岐点いくつも迷い歩き来た    ★ペ天使兄
峰に雲さあ歩くぞと夏の朝   ペ天使妹
勇気出し並んで歩く夏花火    さくら
歩を休め川の流れに見る我が身    瑞希
道のりは同じひとりで歩いても    靖坊
あの角を曲がれば知った道のはず   ★橘
テスト終え足取り軽い帰り道    くまちゃん
歩が合わぬ人の後について行く    桃華

歩くこと苦にならぬ身で徳つかむ   英人



  「趣味の世界」    瑞希

出来損ない味わい深い器です
   思うよういかぬ人生焼きものも
 何事も人柄でます陶芸も
    ★それぞれの思い重なる焼き上がり
  旨いお茶やはり茶碗は自作です


「 青い夏 」  くまちゃん

★新しい一歩踏みだす青い夏


「わがまま」        ぺ天使妹

 雨続き晴れれば暑し梅雨真中
 晴れ続きひと雨欲しく空仰ぐ

★雨につき晴れについても愚痴がでる

 「 猛 暑 」    菜っ葉

灼熱の大地に吠える球児達
★三十度今日は涼しと思う日々
ストレッチ床にポタポタ落ちる汗



 (随想)   「 小さい命 」   奈っ葉
                  
 
 今年の正月に食べたアボカドの種に爪楊枝を3本刺してコップの水に入れておいたら、5月上旬、ぱっくり割れて芽が出てきた。1ミリ程の芽。なんとも可愛い。鉢に植え替えたら、その芽がぐんぐん伸びて今、30センチ程に育っている。
 我が家は、玄関にメダカを飼っている。お腹に卵を付けたメダカを見つけた。他の水槽に移して、観察していたら2週間ほどして卵が孵化し、目玉だけ分かるくらい小さいのにぐんぐん泳いでいる。
 何だか幸せな気持ちになった。




  「 水無月 」   橘

   ★できるのは祈り祈りつつ歩く
  変わらずに一人歩いているんです
それぞれの道行くてんでに荷物持ち
  楽な道なかったみたい同窓会
   大勢に言われることはほぼ当たり



「  足  」   ぺ天使

左足痛め外科医と仲良しに
★右足に初めの一歩頼ってる
健脚は長い短い無関係
足長く見せる靴なら二足買う
歩くたび二歳児の靴キュッと鳴る



「ひと足はやい夏」   さくら

★スイカ食べ今年の夏が幕あける
夏帽子日差しと競う準備する
暑いねが挨拶がわり夏の朝
ひまわりが笑って見てるバテた顔
灼熱の街から人が消える午後



 
・・・英人の20句抄・・・「旅行三昧」

    車の運転苦手遠出なし
  ドライブに誘ってくれない恨み声
 いつからかツアー旅行にはまり込む
   若い頃は目的地で選んでた
     最近は温泉食事あればいい
       高齢者気軽なことが良い旅で
         乗り場まで行けば後は人任せ
      一人から二人三人で申し込む
      以前は妻と二人がほとんどで
      地元の人との旅行も入り込む
      見知った人との旅行も時に良し
            行くも行ったり六七月で9回で
           条件が整って旅許される
         人生で旅行三昧の時期わずか
   いつも今が最高と言う僕ですが
    今をその最高と言わずいつを言う
      八月も四日旅行が入れてある
           絶対に倒れてならぬ僕なので
           猛暑日の中で何をして何止める
           日記帳読み返し次に備えよう



 

「 にわか雨 」    ぺ天使兄

にわか雨あと500歩で家なのに
雨宿りしたくも近年軒が無い
★帽子さえあればこの雨悪くない
夕立だ覚悟を決めてペダル漕ぐ
適量でいいのにこの頃ひどい雨

   「七夕昼酒」     靖坊

七夕の真昼に冷酒暑気払い
  星型のキュウリ浮かべて七夕酒
昼の酒醒めたころには夜の酒
  願いなどとっくに捨てたはずなのに
★我が願い叶えられるは我のみぞ


 「涼を求めて」    桃華

霧ヶ峰富士まで見えて息はずむ
好きなことしているうちに汗忘れ
雨と風涼感すでに通り過ぎ
★歯切れよいコトバに元気もらってる
笑っているうちに猛暑は過ぎてゆき



 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 七夕になると一年の半分が終わったことを実感します。残り半年、何事もなく無事に終わりますように。


◎橘
 新聞投稿掲載、紙面に名前が載ると嬉しいですね。私もひそかに投稿を続けていますが、周りでは新聞をとっている人が激減し、誰にも気づかれていません。


◎さくら
 いよいよ夏本番という事で、高校野球の地方大会が始まりましたね。とても暑い中、選手や応援団等の皆さんが、給水タイムなど対策をしながら頑張る姿を観ると、応援する気持ちが更に大きくなりますが、体調面はやはりとても気になります。


 




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
出来損ない味わい深い器です
 何事も人柄でます陶芸も
 旨いお茶やはり茶碗は自作です(瑞希)    ペ天使兄

  私も少し手捻りの陶芸をやるので、どの句も共感して拝読しました。歪んでいても厚くても、それを個性の現れとし、味わいだと自負すれば、どの作品もいいものですね。使ううちに愛着が生まれます。

楽な道なかったみたい同窓会(橘)   桃華
 
 同窓会は皆きれいに着飾って、幸せそうな顔をしてくるから、私にはどうも合わない。しかし、個人的に話してみると本音が出はじめ、あ~あ、私と同じところがあるじゃんかと、変なところで納得。みんなみんな楽な道ばかり通ってきたわけでじゃないのか、と共通点があると親しみが湧く。

ひまわりが笑って見てるバテた顔(さくら)   桃華
  毎日のこの猛暑、部屋に閉じこもっているしかない私はすでにバテている。化粧っ気もなく、だらしない格好で客が来ると慌ててマスクで顔を隠す。あ~あ、この暑さ、早く通り過ぎてくれないのかしら、ゆっくり散歩したいのに・・・・。もう少し我慢の日々である。

・願いなどとっくに捨てたはずなのに(靖坊)   英人
  とっくに捨てたはずなのに、未練が残っている。そして、また悶々としていく。そうして一生を終える。これを超越することはなまじなことではないだろう。そうなればその願いを淡々と持ち続けてもいいのではなかろうか。

帽子さえあればこの雨悪くない(ペ天使兄)    英人
  
雨にもよろうが、雨に濡れて歩くのも悪くない。時には
そんな気持ちになるものである。しかし、頭が濡れるのは何とも嫌である、顔も濡れるし。せめて帽子があれば、フトそんな気持ちになる。どちらを選ぶか、これも人生である。

歩くこと苦にならぬ身で徳つかむ(英人)   靖坊
  車も鉄道もない時代は歩くのが当たり前で、歩くのは嫌だなんて言っていたら日常生活は成り立たなかったことでしょう。しかし今の自分を振り返ってみると近所の買い物は自転車、階段はエスカレーター、歩ける距離でもバスを利用と、すっかり歩くことから遠ざかっています。もっと積極的に歩いて徳をつかむ努力をしなくては。

右足に初めの一歩頼ってる(ペ天使)    英人
  人にはいろいろなところで癖がある。足にも踏み出す足、利き足等である。作者の初めの一歩が右足のようである。この一歩がどうなるか、スムーズにいけばその後も安定であろう。その後がスーズになるように、自分の特徴を見つけるといいだろう。

三十度今日は涼しと思う日々(奈っ葉)   英人
  名古屋では37度越の日々である。全く作者の言われるような今年の夏である。30度なんていつあったのだろう、と思うほど遠い日の記憶である。そろそろ30度に戻ってもらわないと、人も植物も疲労困憊である。


投稿をお待ちしています。


    
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2)2024年「課題」
    (1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
    (5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
    (9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
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