so270
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第270号(R6年6月)
ジ ャ カ ラ ン ダ


 (科目)ノウゼンカズラ科   (花言葉)名誉、崇高、
 高さ15m以上に成長する南米が原産の落葉高木。フランボヤン、スパトデアと並ぶ、世界三大花木の一つ。夏には青紫色の花が咲き、葉はアカシアやシダに似た細く繊細な形。涼し気な形状で、南半球の桜、といわれることもあり、日本の桜のように開花を心待ちにする人が多い。


 近くの医院の庭にジャカランダが咲いたと6月13日の中日新聞に紹介された。見に行ったら10人程の人がいた。翌日14日には私の投稿文が掲載された。遠くの人から久しぶりの連絡が来た。新聞の影響は大きい。身を引き締めねばならない。 (★印は英人推奨句) 




課 題   「 好 き 」

くらべてはいないがくらべている彼と   ★橘
大好物疲れた体よみがえる    くまちゃん
ピンク好き水色も好き紫陽花は   奈っ葉
深夜酒好きで飲んでるわけじゃない    靖坊
晴れた空好きな香のシャツ風に舞う    さくら
好き嫌い色々あって仲間達   ★ペ天使
好き嫌い言わなきゃ世界丸くなる   ペ天使兄
好き嫌い言わせぬ食事ひと工夫   ペ天使妹
無理しても出来るものだよ好きな事    瑞希

好きなだけ食べれた時期をなつかしむ   桃華
好きなことだけして損をする余生    英人




 「 運 転 」    ぺ天使

★好きだから行き先決めずハンドルを
  運転は無事故無違反無発覚
    運転は二番目に好き一番は?
  運転をしなかった日はもの足りぬ
 出かけない日には夢でも運転し



「バラ園散策」    さくら

鮮やかな色が眩く陽に映える
華やかな薔薇のアーチを潜り抜け
薔薇の名と花の姿に共感し
日陰にて薔薇と子育て語り合う
★昼下がり話が尽きぬ洒落たカフェ


「 水 無 月 」   橘

過去形でなければ言えない「好きでした」
泣かされる女になるまい泣かせても
恋の句を詠めていたころ青嵐
★諦めよ人には軽くアドバイス
お開きにしましょう最後の夜だけど


 (随想)   「 字 幕 」   橘
                  
 
 最近は洋画も吹き替えが主流で、昔ながらの字幕に慣れた者には淋しく思われます。 昨年数日入院した時何気なくテレビをつけたら、前の患者さんが設定していたのか、字幕が入っていました。そのまま朝ドラや、大河ドラマみたらとてもわかりやすく驚きました。ちょっと聞き取れなかった時や、歴史や医療、法廷用語などが漢字で出るのでよくわかり、またあとで調べるのにも役立ちます。
 退院後家のテレビも字幕入りに設定しました。おすすめです。


  

「   傘  」  ぺ天使兄

ビル街に男の日傘急ぎ足
骨折れのビニール傘で歯科院へ
唐傘をたたく雨音今昔
★いつの間に集まってきた傘の数
傘かすめ燕飛び去る土手の道



        「 手 ふ る 」    くまちゃん

        ★誰なのか遠くに見える手振る人



 「梅雨入り前」    靖坊

六月の晴天訳もなく嬉しい
晴れたとて何をするでもなく昼寝
乾いているのは庭の土だけでなく
★来る時に来ないと困る梅雨もまた
雨合羽新しくして梅雨を待つ


   「今日この頃」  菜っ葉

  雨上がり水面の光る水たまり
母の日に届きし紫陽花また咲きぬ
 上達は二の次楽しパン作り
  木漏れ日の間に響くホーホケキョ
    ★散歩道コースを変えて出会う花



 
・・・英人の20句抄・・・「書き写しと投稿」

 書き写し呆け防止の効果あり
  新聞の書き写しする人多し
    我もしてみようとノート五冊買う
       一面のコラム写しに棒を折る
         数回で挫折し恥の上塗りに
           もう少し短い文で再挑戦
             書き写し編集日誌に目をつける
             幾数年書き続けて自信持ち
             この日課人に話して敬意得る
             継続は自信も敬意も得るもので
         それならと新聞投稿思いつき
        幾十年投稿欄を読み続け
       読んでも投稿する気は更になし
     書き写しが投稿に発展する奇縁
    事実のみスラスラ書いて投稿し
        投稿が掲載されて大騒ぎ
         遠方の知人のメールに驚きぬ
           気がついたことは何でもやってみる
             短くなった余命も今が使い時
              新たな発展期待し模索する



 

「 カ ラ ス 」    ぺ天使妹

  子育てのカラスの声のけたたまし
  ゴミあさるカラスの態度ふてぶてし
  ★なぜ嫌うカラスはカラスで生きている

  

    「 梅 雨 」    瑞希

  今日も晴れ梅雨を忘れて夏日です
 ゆるやかに歩み弱めてホタル見る
麦わらで作ったストロー懐かしい
 あちこちに痛みが走り歳ばれる
   ★うっとしさ跳ね返すよな友が来た



「のんびり旅」    桃華

★よくしゃべる友との長い路線バス
カバーして旅に出たがる左膝
海眺め未熟な私笑っている
どの町も人が生きてるいい笑顔
あと少し陽が沈むのを待っている



  


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 今日は雨ですが今年は梅雨入りが遅いみたいですね。6月に晴れの日が続くと得した気分になります。


◎橘
 梅雨にも入らないうちに暑くなってきました。お変わりなくお忙しいことと思います。

◎さくら
 そろそろ夏本番に向けて暑さ対策を考えようと思います。年々、お店にひんやりグッズが増えて行くので、興味深く見ています。熱中症にならないように、気をつけて行きたいですね。


 




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
好き嫌い言わせぬ食事ひと工夫(ペ天使妹)   桃華
  子供が小さい頃は食べ物に好き嫌いがあり、食べないものが多かった。そこで小さく切ったり、食材が何であるか分からないように工夫して料理をしたものである。現在、夫婦二人だけの生活になり、食べ物は簡単、シンプルなものが一番で、それがおいしい。手間暇かけぬ食事に楽になったとご満悦な私である。

お開きにしましょう最後の夜だけど(橘)    桃華
  女性って、しゃべり始めると夢中になりいつまでもしゃべり続けることが多い。それが楽しい話しだとついつい興に乗り、時間を忘れてしまう。しかしそこは主婦、やはり最後は家庭のことを思いやり、名残惜しいが中断する。長い間の主婦という生活にどっぷりつかってしまったせいだろうか?

来る時に来ないと困る梅雨もまた(靖坊)   英人
  梅雨は一般的にはいやなものである。でも梅雨が必要な人もある。雪が必要な人もある。1年四季があり、それに応じて生活するように人間は長いことかかって作り上げてきた。来るときに来てもらわないと、急激な変化は混乱の元である。

うっとしさ跳ね返すよな友が来た(瑞希)   英人
  梅雨はうっとうしい。そんなうっとうしさを跳ね返すように、人を愉快にさせる友が来た。話し上手か、笑顔を絶やさないのか、こんな友はありがたい。千客万来、いろいろ話せば楽しくなる。

散歩道コースを変えて出会う花(奈っ葉)   英人
  日課の散歩はついつい同じ道となりがちであるが、時折道を変えてみるといい。花も、人も、家も、風景も、新たな発見があるであろう。そんな発見のあった日は嬉しいものである。つい人にも話したくなる。そしてまた新たな知ることがある。

好きなことだけして損をする余生(英人)    靖坊
  「損して得取れ」なんて言葉もありますし、目先の損は必ずしも悪いことではないと思うのですが、余生が短くなれば得を取る前に寿命が尽きてしまうこともあるでしょう。結局、損得考えず好きなことだけして過ごすのが正しい余生の過ごし方ではないかと思うのであります。

好き嫌い色々あって仲間達(ペ天使)   英人
  仲間も趣味や人柄が皆同じより、いろいろあった方がいいことがある。いろいろな発展に繋がるのである。同じであればやりやすいことがあるが、そこ止まりである。刺激にならない。

晴れた空好きな香のシャツ風に舞う(さくら)   英人
  晴れた空にシャツが風に舞う。そのシャツから匂う香り、自分の好きな香りである。うっとりとする。もう梅雨明けも間近であろう。カンカン照りの中でこそ、こんな余裕を持ちたいものである。



投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2024年「課題」
    (1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
    (5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
    (9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
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