so269
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第269号(R6年5月)
釣 鐘 草
(ツリガネソウ) の


 (科目)キキョウ科   (花言葉)感謝、誠実さ、貞操、
 北半球の温帯から冷帯の広い範囲に分布、大半は多年草だが、1、2年草のものもある。草丈は30cmから2mくらい。花は晩春から夏にかけて咲くものが多く、総状花序または穂状花序をなし、釣り鐘型の3~8cmくらいの花を数輪から数十輪咲かせる。花色は、青や紫または白が多い。横向きに咲くものが多いが、受け咲きや下向き咲きのものもある。


 橘さんが駐車場の扉の不具合を書いておられます。わが家の玄関の鍵がおかしくなり、先日追加の鍵を付けました。40年も使っていて金属の摩耗とのことでした。我が身はどうなんでしょう。 (★印は英人推奨句) 




課 題   「 誰 」

誰よりも素敵な笑顔保ちたい   瑞希
困ったら誰かに頼る悪い癖   ペ天使 
 誰なのか思い出せずに別れたり   ペ天使兄
改札で背伸びしてる子誰を待つ   ペ天使妹
あれは誰と問い掛ける我は誰なのか   ★靖坊
誰の傘借りてはそっとまた返し   奈っ葉
還暦になっても誰にもなれぬまま    橘
誰ひとり知らぬ街角期待感   ★さくら
教室の隅で誰かを探す傘  くまちゃん
死ぬ間際誰を呼ぼうか検討中   桃華
僕は誰答え出すのは自分です   英人



   「初夏の公園」  靖坊

好天を楽しみたくて公園へ
  並木道萌え出た若葉の生命力
    新緑の中で我が身は枯れたまま
  ★深呼吸心の木々が芽吹き出す
この心だけは枯れぬと信じている


 


「  春  夏 」  ぺ天使兄

夏に向き冬を思わす今日の春
百均で買って来た鯉風の中
新緑や介護の人と車椅子
★窮屈にせりあってきた庭の木々
バラ手入れ何度も棘に刺されつつ




 (随想1)   「 ラ ン チ 」   ペ天使妹
                  
 
 歳を重ねるごとに通院が多くなった。喜んで行く所ではないので何か楽しみはないかと考え、帰りにランチに寄ることにした。いろいろ店を変えるのも楽しみにして実行している。
友に話したら「私はそれを楽しみに主人の通院に付き添っている」とのことで、思わず笑いあった。


  

  「 待 つ 」   ぺ天使

★チャイム鳴る待ち人来たかと画面みる
秘め事は誰にも話さず胸の中
今日も待つランチ誘ってくれる人

 
「 五月晴 」   くまちゃん

★連休が続き心も五月晴れ



 「 五 月 」    橘

食卓に大勢いた日もありました
疲れたと言ったらあなたを傷つける
★紙に書くだけで実現しそうです
カーテンを洗って光る風入れよ
自分ならこうする未だ合点せず

 
(随想2)  「 老 朽 化 」   橘

  数ヶ月前から自宅の駐車場の跳ね上げ式の扉の調子が悪く、とうとう壊れてしまいました。業者に聞くと、最近は門扉のない家が多くなっているとのこと。そう思って見渡すと、確かに駐車場、庭にフェンスがなくオープンな家が多いです。
 けれども今ある以上撤去も費用がかかりますし、直すことにしました。20年以上前のものなので、部品も受注生産で、思ったより高額の出費になりそうです。自分たちの身体のケアばかりに追われていましたが、家も老朽化が進んでいます。20年以上も経てば仕方ないですね・・・



「 畑仕事 」    瑞希

スコップで大地耕すたいへんさ
五月晴れ心も晴れるこんな日は
★育ってね声かけながら植えてます
麦の穂が色ずく速さ目を見張る
腕さする他人に見せぬ強情さ

 


「 天高く 」   奈っ葉

天高く風にたなびけ鯉のぼり
ふるさとの父母眠る墓山青し
★亡き母の庭に今年もツツジ咲く
メイちゃんはウンチおしっこ褒められる


 
・・・英人の20句抄・・・「サロン70回」

    おしゃべりの場が必要な高齢者
     引きこもりは孤独も呆けも進みます
 談話室作る機会がやってきた
  老人会会長となりチャンスです
   賛同が得られてすぐに開始する
        談話室はサロン羽根邨と良い名付け
        やりましたサロン羽根邨丸七年
        さまざまな企画考え七十回
        わがサロン七十回は金字塔
           サロンを楽しみに待つ人が増え
           楽しみの声にやり甲斐覚えます
           体制も協力者も整えり          
           継続で知恵と自信がつきました
        今では多くの場所にサロンでき
         これからはサロンの役割増すばかり
           先駆者として話しする機会あり
     ウォークは体力気力で乗り切らん
   サロンは気力知力で継続し
  当面はウォークとサロンの両輪で
 充実を実感する傘寿です



   

  「東京散策」
    〜築地付近〜   さくら


 荘厳な雰囲気漂う本願寺
  立食いの寿司屋が並ぶ大通り
    佃煮を求めて渡る隅田川
      江戸時代しらすが獲れた東京湾
        ★新旧の歴史を繋ぐ勝鬨橋



「 初 夏 」    桃華

★今日もまた若葉が誘うまわり道
カラ元気見せると若葉大揺れに
人力車乗って高みの見物を
森林浴浴びて姉妹の足軽く
これからも生き抜くための小旅行


 


・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 すっかり夏の陽気ですね。今年のGWも遠出せずにのんびり過ごしました。

◎橘
 だんだんと暑い日が増えてきます。ご無理なさらぬよう、お元気でお過ごし下さい。


◎さくら
 ネットで記事を探したところ、昔(約20年前)と全く変わっていない英人さんのお写真に感激しました。


◎ペ天使兄
 年のせいでしょうか、今年、朝晩と昼の気温差が特別大きく感じられます。


 




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
誰なのか思い出せずに別れたり(ペ天使兄)   桃華
  こんなこと誰にもあるのではないではないかな?顔はしっかり分かっている。しかし、名前もどこで知り合った人かも思い出せない。お元気でね!と笑って別れたが・・・。後日思い出してホッとする自分がいる。

亡き母の庭に今年もツツジ咲く(奈っ葉)    桃華
  大切な人との別れは寂しいものですね、それも永遠なのですから・・・。しかし、主のいない庭にも時期が来ればそれぞれの花を咲かせ、なごませてくれる、まるでそこに主がいるように・・・。お母さんとの思い出は永遠に続くと思いますよ。

この心だけは枯れぬと信じている(靖坊)   英人
  心は自分の問題です、自分の気持ちだけです。枯れぬと信じる気持ちがあれば枯れません。楽しむ気持ちになれば何でも楽しめます。その気持ちでこれからも、生の楽しんでください。

紙に書くだけで実現しそうです(橘)   英人
  何事も表現すればそれに1歩近づいた気がしてきます。紙に書く、言葉にする、自分を鼓舞する方法はいろいろです。鼓舞してできればそれでいいのです。不言実行がいいでしょうが、止めても誰もとがめません。これはよほどの信念が必要です。

腕さする他人に見せぬ強情さ(瑞希)   英人
  耐えられる間は強情も必要でしょう。強情は強さです。でも限度もあります。身を崩しては何もなりません。時には弱音を吐くときがあってもいいのではないでしょうか。弱音は楽にさせます。何事も使い分けです。

誰ひとり知らぬ街角期待感(さくら)   英人
  誰も知らない街に来た。不安いっぱいである。逆に期待感もある。作者は前向きである。不安より期待が上回るのである。人生には次々新しいことに出合う。これも不安より期待で望みたいものである。

困ったら誰かに頼る悪い癖(ペ天使)   英人
  頼ることが悪い癖とは限らない。時と場合である。頼らなくて、本当に奈落の底に落ちたらまわりも大変である。歳いったら若い人の頼ればいいのである。ことは順送りである。

おしゃべりの場が必要な高齢者(英人)   靖坊
  退職者の一人暮らしは本当に会話がありません。他人と1分以上話をするのは年数回くらい。言葉を発せずに一日が終わることもあります。最近は音声会話型のAIが多数開発されているので、マイクを購入してパソコンに接続し、AIとお喋りしながらボケ防止に努めたいと思います。

投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2024年「課題」
    (1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
    (5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
    (9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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