so268
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第268号(R6年4月)
カラスノエンドウ


 (科目)マメ科   (花言葉)小さな恋人、喜びの訪れ、未来の幸せ、
 つる性越年草。本州〜沖縄の道ばたや畑、野原など、日当たりのよいところに見られる。葉は8〜16個の小葉からなり、先の方の1〜3個の小葉はふつう3分岐した巻きひげになる。葉柄基部の托葉は三角形、黒っぽい花外蜜腺があり、蜜を分泌する。花は葉腋に1〜3個つく。豆果は熟すと真っ黒になって2つに裂け、果皮がよじれて黒い種子をはじきだす。別名ヤハズノエンドウ。花期は3〜6月。


 一宮友歩会100回例会達成の関連で、この4月は新聞記事となり、ケーブルテレビで放映され、賑やかしい日々となった。そしていろいろなことが連鎖となり、発展していくのである。小さなことながら、人生の妙味を感じたことである。(★印は英人推奨句) 




課 題   「 空 」

晴れた空良い予感する新学期    ★くまちゃん
空間を空ければそこに幸せが    橘
 空仰ぐ子の目も口も開いており   ペ天使
 身罷れば行きたし青い空の果て   ペ天使兄
 いろいろに呼べども空は一つなり   ペ天使妹
思い出の場所が空き地になる令和    さくら
空っぽの心の中へ青空を    靖坊
青い空雲の合間に見る希望    ★瑞希
 春霞東の空に鳴く雀   菜っ葉
空にあがった風船の先気にかかり    桃華

早く来い呼ばれた気がし空仰ぐ   英人



  「  桜 」    ぺ天使兄

  街行けばそこここ出会う桜かな
テレビより直か見の桜なお綺麗
  花吹雪駆け廻る子と若いママ
★道走る花びら走ってまた止まる

「 花 桃 」   ぺ天使妹

釈尊の誕生祝って桃開花
花桃の今咲き誇り生誕祭
花桃で飾られ釈迦像甘茶浴ぶ
★着飾った客が花桃誉めて行く




「 散 歩 」     瑞希

人が言う後ろ姿は若いねえ
★笑い声一キロ先も聞こえそう
大笑い鳥もびっくり逃げました
活性化するのに友は必需品
彼女からふわり漂う人柄が


 (随想)   「暇人の語らい」   瑞希
                  
 
 友逹数人集まって我が家の自称喫茶店で、おしゃべりが始まります。生きている事の楽しさ、苦しさ、おもしろさ、そして幸せ。人それぞれの生き様に心を打たれ、納得したり、感心したり時間の経つのも忘れてしまいます。
 先輩友人の一人から昔、友達が長続きをする一番のコツは、その人が持っている地雷を踏まない事だと教えてくださいました。その言葉を大切に心に納めています。さらりと見栄や思惑を脱ぎ捨てた会話は、本当に難しいと思いますが、それも人間磨きだと思っています。はてさて、おしゃべり会友人との対話での私はどうでしょうか・・・疑問です。




   「 桜 」   菜っ葉

蕾良し満開も良し散るも良し
  待ちわびた桜満開うら寂し
   ★桜咲くまでを区切りに我始動
入学を祝い赤飯桜餅


「新学期」   くまちゃん

★新学期桜並木をくぐり行く



「 受 診 」      ぺ天使

  予約日を我慢できない急患者
   ドクターのサイン一つで注射され
 ★ドクターの目は優しくも針ささる
    ドクターと看護師ピタリよいプレイ
  注射受けしかめっ面で礼を言う



「春の里帰り」   さくら

人波に流され着かぬ目的地
新チャイム会いに行こうと胸はずむ
★故郷に着いて感じる気温の差
駅前の春の花壇がお出迎え
玄関を開けて笑顔の花が咲く



 
・・・英人の20句抄・・・「足かけ20年」

      二十年の継続しるす記念誌
      人生の後半しるす記念誌
            思い込め記念誌持って新聞社
             話を聞きますとすぐに取材され
              突然の話に言葉上ずりぬ
               話しつつ気持ち高まり熱弁に
           掲載は今日か明日かと日が過ぎる
         毎朝の新聞めくるドキドキ感
       例会の前日にやっと載りました
     想定を超えて大きな顔写真
   百回の軌跡と記事に満足し
         その日からいろいろ声が舞い込んで
           新聞を見て初参加十人越え
             新聞の及ぼす効果驚きぬ
               例会日テレビ取材に右左
               大写しの満足な顔二度三度
       繋がりが次々生まれ良い結果
     継続は小さなことも大きくし
   我ながらよくぞここまで来たものよ
  恵まれた境遇明日も生かします



   

「ほろ酔い花見」    靖坊

酒に酔い桜に酔って夢満開
花吹雪この幸福は幻影か
たんぽぽを踏んで花見をする傲慢
★失ったものの多さよ散る桜
花びらを一枚もらい帰途に就く

  「 卯 月 」     橘

流行にのって私も生きづらい
  ★本当の私がそこでうずくまる
     受け入れることで解決したとする
 手と足を動かす心軽くなれ
    たいていのことは何かの方法が



「 春 は 」    桃華

★階段を登って春を探す旅
春を待つ長い時間が好きである
呼吸ととのえ春の温かみを感じてる
散る時も勇気をくれるサクラかな
歩幅違いでどんどん離れていく私




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 この土日は絶好の花見日和でしたね。今年は近場で楽しんできました


◎橘
 先月用事があり、夫と大阪に出かけました。パーキンソン病の影響で歩行器を使っているのですが、電車の乗り降りやエレベーター探しに難儀しました。不自由でなかった今までの自分の気づかなさ、無神経さを思い知りました。一方で、どこにも親切な方はいて、感謝の気持ちにも満たされた旅となりました。


◎さくら
 今日はとても暑かったです。関東は気温の高い晴天が続く予報です。本格的に暑くなる前に、お出掛けして楽しみたいと思います。


◎ペ天使兄
 何となく落ち着かぬ花の時期が過ぎようとしています。先程、散歩で見た桜にも多くの葉が出ていました。


 




    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
失ったものの多さよ散る桜(靖坊)   桃華
  満開だった桜もすっかり散り、楽しませてくれたことに感謝の日々。桜はまた来年美しく咲き誇ってくれるでしょうが、亡くなった人は来年は会うことはできず、悲しいばかり。訃報が届く度に強く思うのは、「もっとお会いしておけばよかった」と言うこと。元気なうちに遠方の友にも会いに行こうと考えているこの頃です。

思い出の場所が空き地になる令和(さくら)   桃華
  最近店舗がよく変わり、知らぬ間に空き地になっているところが多く、淋しい気持ちになっている。実家のまわりもすっかり変わり、私にとって見知らぬ町となり、昔のことが思い出せなくなっている。地域の発展のためには仕方がないことだが、いろいろ消し去られるのは残念で仕方がない。

歩幅違いでどんどん離れていく私(桃華)    靖坊
  長年の運動不足のせいか最近は体力がめっきり衰えてきました。特に苦手なのが観光地にある長い石段。一段一段ゆっくり登っていかないとすぐ息が切れてしまいます。前の観光客からはどんどん離れていき、後ろの観光客には次々と抜かされていくのですが、開き直ってのんびり登っています。何事もマイペースで進めるのが一番ですね。

着飾った客が花桃誉めて行く(ペ天使妹)   英人
  花桃は美しいでしょう、でも着飾った私はどうなんでしょう?もっと美しい、と言いたいのではないでしょうか?花桃の期間は短い、貴女はもっと長い、自信を持って生きてください。

桜咲くまでを区切りに我始動(菜っ葉)   英人
  桜咲くまでは・・・、何かを我慢されていたのでしょうか?サア、桜は咲いた、待ってましたとばかりに始動です。何でしょうか?旅行でしょうか?また習い事、旧友との出会い、・・・。良い時期です、大いに動き回ってください。

手と足を動かす心軽くなれ(橘)   英人
  いろいろ悩んで、答えが見つかるまで動かない。人それぞれ性格がありますが、私は早々のところで動きます。手足を動かせば、心も軽くなります。動く内に方法も見つかり、解決もします。まずは動く、私の人生はそんなだった気がします。



投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2024年「課題」
    (1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
    (5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
    (9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


              川柳投稿 


川柳&ウォーク