so267
(せんりゅうつれづれそう)
第267号(R6年3月)
ガ ザ ニ ア の 章
(科目)キク科 (花言葉)笑顔で答える、きらびやか、潔白、、 |
南アフリカが原産の多年草。鮮やかな色彩とさまざまな花色が魅力の草花で、春から秋まで長期間開花する。花は光が当たると開くため、朝に開き、夜や曇りの日には閉じる性質がある。草丈20~30cm。乾燥に強い反面、寒さや高温多湿に弱いため、日本では1年草扱いされることもある。
冬から春へ、そして年度切りかえ、もう何十回と繰り返してきた年中行事です。老いると特に変わるものも少なくなりますが、ここはやはり気分を新たにしたいものです。(★印は英人推奨句)
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課 題 「 夕焼け 」
明日託す真っ赤な夕日希望です ★瑞希
君に会う夕焼け色に頬染めて さくら
夕焼けに今日を感謝の手を合わす ペ天使
夕焼けがまん丸顔の児に映える ペ天使兄
夕焼けにひと日の労をねぎらえり ★ペ天使妹
燻ぶった嫉妬のように夕焼ける 靖坊
気がつけば思い出せない帰り道 橘
夕焼けが見守る冬の帰り道 くまちゃん 夕焼けの名残を惜しむ日本海 菜っ葉
夕焼けに会話がはずむ姉妹旅 桃華
平穏に今日も過ぎたと見る夕焼け 英人
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「 芽吹き 」 ぺ天使妹
★厳寒に耐えて柳の芽吹きかな
花桃は芽出しの後にとまどえる
迷いなく天に伸びゆく金木犀
レンギョウやちょっぴり黄色のぞかせる
「春なのに2024」 さくら
突然にいつもの景色変わる春
幼き日バスに揺られて食べた味
もう一度味わいたいと急ぎ足
ネット時代話題になると品消える
★また会える希望を胸に進む春
(随想1) 「もう一度チェルシー買いたい!」 さくら
これからもずっと当たり前にあるものと信じていました。販売されて50年以上になるキャンディのロングセラー「チェルシー」の事です。販売終了になるとニュースで話題になると、あっという間に店頭から消えてしまいました。時々買っていたのでとても残念ですし、古き良き昭和の時代が、また少し遠ざかった気がして大変寂しいです。
今後、懐かしい思い出の味が無くならないように、出来るだけ買って応援していきたいと思いました。そしていつかチェルシーが帰ってきてくれる事を期待したいと思います。
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「暖かい昼寒い夜」 靖坊
日中の陽気はどこへ行ったのか
吹き荒れる風に心も冷えていく
酒飲んで本格的な春を待つ
来ぬ春を待っているうちこんな歳
★来ぬのなら迎えにいこう我が春を
「 庭 」 ぺ天使
★記念樹は子らと競って成長し
子の成長願って植えた木は満開
雑草をよくのびたねと愛でて抜く
「 弥 生 」 橘
救急車呼ぶ勇気なく夜を走る
一部屋が灯れる家族待機室
待合のNHKの趣味講座
★皆黙し座す真夜中の救急室
入院の夫置き帰る古戦場
(随想2) 「急性胆嚢炎」 橘
先月、夫が急性胆嚢炎で入院、手術をしました。数日前から「お腹が痛い」と言っていたのですが、夜にひどくなり受診。熱もないし、血液検査でも炎症反応が出ていないとのことで、痛み止めのみもらい帰宅しました。けれども翌日になって熱も出たのですが、歩けたので、もう一度病院に行き入院、手術となりました。
「熱が出たら救急車でもいいよ」と言われていたのですが、救急車を呼ぶ勇気が出ませんでした。
経過良好で10日ほどの入院で、お土産に出た胆石をもらって帰ってきました。胆石は朝顔の種のようです。
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「 薬 局 」 ぺ天使兄
高齢の病院梯子薬漬け
頻繁に会って懇意の薬剤師
処方箋渡すも取るも慣れたもの
★くすり手帳今日も忘れて頭掻く
薬効を聞くは医者より薬剤師
「春休み」 くまちゃん
★寒い日も試験も終わり春休み
「 母 」 菜っ葉
★針仕事しながら父を待ちし母
安らかに父のみもとへ旅立ちぬ
シキミ葉に末期の水を含ませて
・・・英人の20句抄・・・「弥生の走り」
四季巡る冬から春と言うけれど |
初夏かと思ったら翌日真冬日に |
最近の気候の変化大きすぎ |
弥生は師走以上に走り続け |
年度が替わることの意味重し |
登下校地域で見守り十数年 |
曜日毎担当グループ決めている |
見守りは若さと触れあう良い時間 |
道草を楽しんでいる低学年 |
速さにはとても勝てない高学年 |
一緒に歩いて味わう面白さ |
受験の孫の希望は我が母校 |
合格の報告に増す我が命 |
友歩会次への期待高めてる |
百回の記念誌作る懐かしむ |
作り終え達成感が更に増し |
新しい年度に向けて決意新た |
高齢の限界を知るここかしこ |
継続もあと幾年の不安あり |
いつまでも老いる楽しさ追いかける |
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「 弥 生 」 瑞希
話してる鳥の声さえ嬉しそう
さえずりの声に癒され糸を編む
日差し浴び心もほっこりお茶を飲む
★眠れない夜は思い出探します
春の日に悲喜こもごもに子等巣だつ
「 春 」 桃華
その先が見えないままに出発し
★きっとうまくいくよ今日はいい天気
咲くはずの桜を待っている家族
桜咲いたとあちこちからのメール来る
わが家にもどうやら桜咲いたよう
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
最近寒暖差が激しいですね。体調を崩さないよう気をつけたいと思います。
◎さくら
今日は、風は強かったですが、暖かい一日でした。息子は期末テストも終わり、春休みを楽しみにしているようです。
◎ペ天使兄
朝夕に寒さは残るものの、もう春でしょうか。いつもぎりぎりの確定申告を済ませれば、春を迎える気分になります。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・夕焼けに今日を感謝の手を合わす(ペ天使) 桃華
朝ごみ出しに行く途中、朝日に向かって手を合わせている老女によく会いました。毎日そうしているそうです。ご高齢になられ、最近は姿を見ませんが、生きていることへの感謝をしていらしたのではないかと、自分も高齢になりつくづく思うようになりました。生かされていることへの感謝、自然への感謝、ただそれだけで嬉しい日々なのです。
・皆黙し座す真夜中の救急室(橘) 桃華
真夜中の救急室はなぜあんなにも寂しいところなのでしょうか。治療中は黙って待っているしかなく、心配でたまらないのに・・・バタバタもできないし・・・神様にも拝みたくなる心境ですね。“大丈夫ですよ”と言われたときの医師のコトバのありがたさ。私も体験しています。
・来ぬのなら迎えにいこう我が春を(靖坊) 英人
この姿勢、大切です。待ているだけでは、そう何も都合のいいことは来てくれません。自分で引き寄せる、この姿勢です。最近、一宮友歩会の運営でこのことを強く思いました。人間まずは行動、です。
・厳寒に耐えて柳の芽吹きかな(ペ天使妹) 英人
いろいろなこと、特に人生は耐えて後に芽が吹くことが多いでしょう。我慢するときは我慢し、積極的に出るときは出る。靖坊さんの句に通じるところがあります。その後に人生謳歌です。
・突然にいつもの景色変わる春(さくら) 英人
早い桜の開花予報にビックリしていましたが、遅れに遅れて。ところが、咲き始めたらあっという間に咲いた。我慢していた後の開花でしょう。突然の春です。今年の桜を予想していたような句です。
・眠れない夜は思い出探します(瑞希) 英人
眠れない夜は辛いものです。寝ようとすればするほど眠れない。そんな時どうするか、人それぞれの方法があるのでしょう。思い出に浸っているうちに眠りに入っている。マア、そのままウトウトしていても快いでしょう。
・いつまでも老いる楽しさ追いかける(英人) 靖坊
誰でも歳を取れば肉体的な衰えは避けられませんよね。しかしどんなに老いても心が衰えることはないと思うのです。「老年は山登りに似ている。登れば登るほど息が切れるが視野はますます広くなる」私の好きな格言です。息が切れることを恐れず、老いの楽しさを求めてこれからもずっと山を登り続けていきたいものです。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2024年「課題」
(1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
(5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
(9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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