so265
(せんりゅうつれづれそう)
第265号(R6年1月)
ア リ ッ サ ム の 章
(科目)アブラナ科 (花言葉)美しさを超えた価値、優美、飛躍 |
地中海沿岸部原産の常緑多年草(宿根草)。日本の高温多湿にやや弱い側面があり、一年草扱いにされることもある。開花時期は9月下旬~6月上旬、花は蜂蜜に似た甘い香りがある。草丈10~20cm前後、横幅10~30cm前後、秋から翌春にかけての花壇の縁取りに最適。
皆さんも驚かれているように、新年早々から大変な災害、事故に見舞われています。誰もが自分のできることで過ごして行かざるを得ません。日々の平穏、幸せに感謝しながら過ごして行きたいものです。(★印は英人推奨句)
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課 題 「 く ぐ る 」
表門くぐり抜けたらすぐ裏門 靖坊
暗闇をぐぐり光をつかむ春 さくら
関越のトンネルくぐり別世界 奈っ葉
悪友と暖簾くぐってランチする ペ天使
風雷をくぐって何度目年男 ペ天使兄
くぐり戸の先の住人まだ知らず ★ペ天使妹
乗り越えるよりもくぐって無理をせず 橘
何事もくぐり抜けての結果です ★瑞希
校門をくぐり始まる新学期 くまちゃん
小さな穴くぐり出てくる笑顔たち 桃華
関門を次々くぐり傘寿です 英人
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「 初 春 」 瑞希
願いごとみんな元気で健やかに
元旦の雑煮の数に喜びを
窓越しに初春感じる鳥の声
まだ元気手作り旅の計画を
★老い隠すすべは何にもないけれど
「 年賀状 」 ぺ天使兄
ギリギリで今年も書いた年賀状
見なくとも誰だかわかる年賀状
★名を見れば何か安堵の年賀状
三枚の賀状が告げるこれ限り
こちらから止めると言うまい年賀状
「元日地震」 靖坊
酒飲んでいつも通りの元日午後
この揺れは飲み過ぎなのか本物か
オンにしたラジオの絶叫酔い醒ます
ただ祈ることしかできぬ無力さよ
★無事であることに感謝し酒を飲む
(随想) 「減っていくお餅」 靖坊
お正月と言えばお節料理とお餅ですね。子どもの頃からお雑煮に入れるお餅はいつも二個と決まっていました。
ところが年を取るにつれ二個のお餅が苦しく感じられるようになってきたのです。朝のお餅は一個だけになり、夜のお餅も一個だけになり、最近は三食とも一個のお餅だけで十分満足できるようになりました。
にもかかわらずお正月は太るんですよねえ。今年もしっかり体重が増加しました。三が日は寝てばかりしていないで、ほどほどに体を動かさないといけませんね。
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「 桜 咲 く 」 ぺ天使
桜咲く報受け夢が正夢に
合格の努力を祝しハイタッチ
★この春の桜はきっと濃く咲こう
春を待つ襟付きセーター桜色
吉報になにはともあれ礼参り
「 睦 月 」 橘
今度こそだめだと思いつつくぐる
やつれたと言わず痩せたとほめられる
言い訳とともに歩いてきた一年
母捨ててきたから今度は捨てられる
★友だちにかける言葉を自分にも
「冬の風」 くまちゃん
★短髪の襟足襲う冬の風
「 新 年 」 菜っ葉
茶話会の思わぬ抹茶うれしいな
★せめてもと下着新調清々し
・・・英人の句抄・・・「2024年課題」
校門をくぐると戻る若さあり |
期待するものを求めて仰ぐビル |
夕焼けに今日の一日振り返る |
冬空から陽が燦々の贈り物 |
誰かれと書いてはならぬ日記帳 |
遠来から好きな人が来る予感持つ |
まだ何かあるはずと歩く老いの旅 |
ボンヤリと川の流れに気を癒やす |
新年の大災害は目に涙 |
身を伏せて逃れることを考える |
心には甘い思い出住み続け |
あと五年燃える気概を維持せんと |
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「 冬 庭 」 ぺ天使妹
冬庭にひときわ元気寒椿
★庭角に凛と立ちたる水仙花
窓越しの南天の赤たわわなり
「箱根駅伝」 さくら
コロナ明け応援団が大集合
スパートの合図に上げるサングラス
箱根までみぞれ混じりの山登り
★伝統の襷リレーにドラマあり
ゴール前迎える笑顔なみだ顔
「年明けて」 桃華
初日の出いい年願って祈ったのに
一人では登れぬ坂が目の前に
雪が降る診察日だよ歩かねば
ムダでよし何ともない日が愛おしい
★目薬さす明日はよいことあるように
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
今年は年始から災害や事故が発生し波乱の幕開けとなってしまいましたね。でも一年は始まったばかり。良い年にしていきましょう。
◎橘
新年最初にビックリするようなことが立て続きに起き、しばらく動揺していましたが、ようやく気を取り直しつつおります。石川県には小松に妹の夫の実家があります。いくつか壊れた食器があるものの、ライフラインは確保できており無事と聞きほっとしました。
◎さくら
今年は元日に地震、2日以降も事故などがあり、重苦しい始まりになってしまいました。普通に生活出来る事が、どれだけ有難い事なのか改めて考えさせられます。日々の小さな幸せを大切に過ごしたいと思います。
◎ペ天使兄
年末年始、体調崩して非日常が続いていましたが、松過ぎて何とか日常に戻らねばと思っているところです。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・一人では登れぬ坂が目の前に(桃華) ペ天使妹
身体が辛い時は目的地まで歩くのは大変。ましてや、それが坂道となるとまず心が重くなり不安が募るの分かります。一歩踏み出す前に意を決して登らねばなりません。踏み出せばきっと助けてくれる人が居るでしょう。「背を押すか
手を引っ張るか おんぶかも」。
・乗り越えるよりもくぐって無理をせず(橘) ペ天使妹
そうですね、そういう考えもありますね。何事も無理はいけません。
・何事もくぐり抜けての結果です(瑞希) ペ天使兄
ここまで数多の結果を経験しつつ生きて来ました。個々の結果が良かったか悪かったかは自分で決めるのですが、詮索してもせんないこと。因果結縁のすえのことと明らめる(諦める)ことが寛容かと思います。
・校門をくぐり始まる新学期(くまちゃん) ペ天使兄
新学期が始まる日、学校が近づくにつれ楽しみもあるが不安もある。校門をくぐり先生や友達に会うとまた、気持ちが高振ります。遠い昔が蘇ってきました。
・名を見れば何か安堵の年賀状(ペ天使兄) 桃華
毎年同じような人から届く年賀状。、それを見て、元気に過ごしていてくれることがやたら嬉しくなる。来ないとどこか悪いかと心配になってくる。一年に一度の賀状のやり取りだが、ホッと安らぐものがある。今年もいい年でありますように!
・伝統の襷リレーにドラマあり(さくら) 桃華
正月の伝統行事の箱根駅伝、私は毎年見ている。力強い走り、青春をかけた走りにいつも感動し、感激をしている。達成できた喜び、襷を渡せなかった悔しさなどいろいろのドラマがあり、青春っていいなと、この歳になってもいつも思っている。
・無事であることに感謝し酒を飲む(靖坊) 英人
無事であること、本当に感謝です。能登の地震を思えばよりそんな気持ちになるでしょう。私は昨日地元神社で、傘寿を祝う賀寿報告祭と言う行事に参加しました。そして一昨日は、私が会長を務める一宮友歩会の100回目の例会でした。足かけ19年、本当によくやってこられたと思っています。美酒はあまり飲み過ぎないようにしましょう。
・くぐり戸の先の住人まだ知らず(ペ天使妹) 英人
隣の人は何する人ぞ、最近はそんな話が多いでしょう。向こう三軒両隣、これはもう身内みたいなものです。くぐり戸をくぐって、早く会いに行ってください。袖すり合うのも他生の縁、と言う言葉もあります。大いにすり合いましょう。
・せめてもと下着新調清々し(奈っ葉) 英人
清々しさはまず肌に触れあうものからでしょう。見かけより、まず中身です。下着を新調し、清らかな気持ちで出席する。さぞいい会になったことでしょう。
・関門を次々くぐり傘寿です(英人) 靖坊
関門なんてものは無いのが一番なのでしょうが、何の困難も無い人生というのもつまらないものですよね。これまでたいした関門もなく生きてきたので、これからもそれほどの関門もなく生きていくことになりそうです。最大の難関は傘寿まで生き続けることでしょうか。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2024年「課題」
(1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
(5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
(9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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