so264
(せんりゅうつれづれそう)
第264号(R5年12月)
ベ ゴ ニ ア の 章
(科目)シュウカイドウ科 (花言葉)片思い、愛の告白、親切 |
原産地は世界の熱帯・亜熱帯地域。生育適温が18~20度。常緑性の植物で、周年青々とした葉を保ち、左右非対称。肉厚で大きめの葉を持ち、種類によってその色や形はさまざま。雌雄異花、1つの株に雄花と雌花が咲く。総じて雄花が八重咲き、雌花が一重咲き。開花期は4~10月。花色はピンク、赤、オレンジ、黄、白、青、紫など。
この川柳連れ連れ草が始まって、今月号で丸22年が過ぎました。早い方はほぼ最初からです。また「川柳東浦の会」からの方もあります。生活のほんの一部分ですが、よくこれだけ川柳に関わってきたものだと、感慨を覚えます。どこまで行けるか、これからも楽しみにして過ごしていきましょう。(★印は英人推奨句)
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課 題 「 励ます 」
テスト終え自分励ます帰り道 ★くまちゃん
励ましの言葉は時に要らぬもの 奈っ葉
励ましは何の効果もない時も 瑞希
優越感持たずに励ましているか 橘
励ましの言葉が見えぬ冬の空 さくら
励まされホールインワンミニゴルフ ペ天使
陽が昇る我が一日を励まして ★ペ天使兄
励ましをここで言おうか言うまいか ペ天使妹
独り身の自分を励ますのは自分 靖坊
励ました後からついてくる悔悟 桃華
励ましの難しさ知る年齢差 英人
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「家電買い替え」 靖坊
補助金が出るというので買い替える
新品というだけでただ嬉しくて
我もまた昔は新品だったのに
買い替えるわけにもいかぬこの老体
★古い身のままで新年へと向かう
「 友 」 ぺ天使
三人で逢えば話題は孫自慢
貴女とは理解し合えるツーカーと
時に逢う友の名前が浮かばない
★子育てを終えて旅する友を持ち
歩く会シニアの友に励まされ
(随想1) 「歳々年々(その11)」 英人
毎年12月号に書く「歳々年々」のここ数年分を読み返してみた。良かったこと悪かったこと、その年の出来事をいろいろ書いているが、総じて言えばあまり大きな気持ちの変化は感じられない。後期高齢者になる75歳を挟んでのことである。それをそれ程に感じなくて過ぎて来られたこの幸運を思わざるを得ない。
そして今年を少し振り返ってみたい。
まず大きな事と言えば、3月のシルバーカレッジの卒業がある。昨年11月の突然委員長辞任という出来事を犯しながら、無事皆と一緒に卒業した。その後の班活動やサークル活動も参加してきた。そして、何と言っても大きな事は、7年半尿漏れで辛い思いをしてきたことが、6月に人工尿道括約筋埋め込み手術を受け、ほとんど解消された。受けたことは大正解であった。気分、行動が軽くなった。
妻も昨年10月の治療以来今年3月までくらいは辛がっている時もあったが、次第に落ち着きを見せ、今ではそれ程の苦もなく過ごしている。妻の妹も誘い、一緒に旅行に出かけることも増えてきた。これも大きな嬉しいことである。
そして例年行っている一宮友歩会、老人会はコロナ前に戻り、年間を通して計画通り実施できた。丹羽郡十八日講等地域の行事も4年ぶりにいろいろ復活し、参加できた。
川柳連れ連れ草についてはご覧のように、皆さんの参加、協力があってコロナも関係なく丸22年、毎月の掲載である。
もちろん良くないこともあったが、こうしてみると例年になく良い年であったと言えよう。まだ気力、体力共に保っている。このまま来年の傘寿も乗り切りたいものである。
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「 睡 魔 」 くまちゃん
★教科書を開くと睡魔顔を出す
「 師 走 」 橘
困るたびアップデートができていく
欲しいものみなパソコンが知っている
きっかけは少し勇気を出したこと
オロオロとしている成人過ぎの子に
★出窓にはツリー幸せそうに見せ
「流行語大賞」 さくら
流行語初めて聞いた言葉有り
辛うじて半分わかり安堵する
関西のAREのパレード羨まし
一時期はペッパーミルが品薄に
★温暖化終わり地球は沸騰化
(随想2) 「 流 行 語 」 さくら
あっという間に師走ですね。年々と、月日が経つのが速くなって行きます。
さて、毎年、清水寺で発表される今年の漢字ですが、今年は「税」でしたね。私、ピタリと当てました!ちなみに、主人は「虎」、息子は「球」でした。主人は阪神ファンなので、流行語大賞の「ARE」を当てました。
このような年末の風物詩?は、時代遅れと言う声もあるようですが、わが家では無くなると物足りなく感じそうです。
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「 師 走 」 菜っ葉
気ばかりが焦って何も手に付かず
★年賀状喪中ハガキの友思う
「木枯らし」 ぺ天使妹
★木枯らしに耐えて枝先頑張る葉
木枯らしに競い舞い降る銀杏の葉
木枯らしに駆けっこをする散り落ち葉
・・・英人の20句抄・・・「賀状仕舞い」
年賀状止めますのメモ増えている |
作成の負担が重くなる歳ごろか |
人の声に押されて我も思案する |
止める前過去の賀状振り返る |
結婚した年から賀状綴じてあり |
裏面の図案に苦労跡が見え |
あれやこれ今から見れば稚拙です |
川柳を始めてからは川柳載せ |
楽しみの声が聞こえて励みとし |
年賀状意味を問えば人次第 |
長年の良き習慣と思う人 |
人柄が現れている年賀状 |
思い出をつなぎ止めてる年賀状 |
年一度安否確認してる人 |
四十年続けて妻は店仕舞い |
様々な出来事があって今がある |
何となく繋がっていたい人がいる |
何事も楽しみにすれば続けられ |
今の我表す川柳作ります |
とりあえず来年の賀状出しました |
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「 師 走 」 瑞希
曖昧な秋過ぎ師走やってきた
暇人が縁側サロン寄って来る
★赤飯に一年間の感謝込め
暖冬の田畑に人がそれぞれに
我もまた年の瀬せわし日々送る
「 もみじ 」 ぺ天使兄
青い空真っ赤な紅葉石蕗の花
起き上がる子が掴んでる散り紅葉
猛暑経て今年の紅葉遅くなり
★人去ってなお燃え盛る夕紅葉
大いちょう燃える紅葉に葉を降らす
「 年末だ 」 桃華
旅に出るストレス捨てに行く姉妹
いつまでも話が尽きぬ露天風呂
なにごともなかったように年末に
ドキドキと息切れ続く長い坂
★長い坂頂上まではまだ遠し
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
気が付けばもう師走。今年も一年間ありがとうございました。それでは少し早いですが良いお年を!
◎橘
夫が病を得てから、庭の畑の世話があまりできなくなり、手間のかからない木や花を植えるようになりました。やはり実のなるものがいいと、春にレモンを植えたところ、8個ほど実をつけ収穫できました。
◎ペ天使兄
暖かい師走でしたが、今日から少し寒くなりそうです。辰年を迎えるまで、例年の通り餅つき、忘年会、年賀状書きなど忙しくなりそうです。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・我もまた昔は新品だったのに(靖坊) 桃華
新品というコトバ、すがすがしく良い気持ちですね。でも私たちの昔を新品というならば、いつの時だったのかしら。生まれたばかりの赤児の時?それとも新1年生の時?あるいは成人式の時?私はやはり成人になった時かな。大人になったという自覚ができ、悪いことはできないと戒めたものです。青春時代は楽しかったな!みんな良い思い出になりました。
・起き上がる子が掴んでる散り紅葉(ペ天使兄) 桃華
転んで痛かったろうに、きれいな紅葉が目に写りつかんでしまった子ども。失敗してもただでは起きない子どもの強さが感じられ、頼もしい限りです。子どもの成長が楽しみですね。
・三人で逢えば話題は孫自慢(ペ天使) 英人
孫は自慢したいもの、控えようとしてもすぐ出てしまう。しかし、孫のことを話せない人はいっぱいみえる。子どもが結婚しない、しても子どもができない。余程分かり合った人としか、孫の話はできないのである。できる人の幸せをしみじみ思う。
・欲しいものみなパソコンが知っている(橘) 英人
一度でも、少しでも興味あるものをパソコンで検索したら、これでもか、これでもかと広告が届く。本当に自分すべてが見通されている感じである。個人情報保護などとよく言われるが、もうほとんどないと思った方がいいであろう。知られて困るようなものを持たないことである。
・温暖化終わり地球は沸騰化(さくら) 英人
沸騰化、と言う言葉を最初に聞いたときはビックリしたが、世界の状況を見ると本当にそんな気になってきた。国連等でいろいろ議論されているようだが、具体策は国益が優先して実行にはなかなか及ばない。そして、日本も世界も沸騰化以上の問題ばかりである。人類はこのまま奈落の底に沈んでいくのであろうか。
・木枯らしに耐えて枝先頑張る葉(ペ天使妹) 英人
葉っぱ一枚、枝先に残っている風景はよく見るものです。あの一枚はどうしてあのように頑張れるのであろうか、どうしてあのような運命を持っているのであろうか。そう、すべてのことが一様ではないのである。早い遅い、運不運、人間も同じである。
・なにごともなかったように年末に(桃華) 靖坊
これまでの人生を振りかえってみると、とんでもなく大変だったり、段違いに嬉しかった出来事が結構あるのですが、いつの間にか気持ちが薄れて日常のひとこまみたいになっているんですよね。私の人生もなにごともなかったように終わるのだろうなあと思っています。
・赤飯に一年間の感謝込め(瑞希) 英人
赤飯には単に色つきのご飯と言うだけでなく、特別の意味がある。めでたいとき、何かの記念、家族が食べるだけでなく、近所の人やお世話になっている人に配ったりする。作者は感謝を込めてどうされるのであろうか。
・励ましの言葉は時に要らぬもの(奈っ葉) 英人
励ましの言葉というものは、なかなか使うのが難しい。良かれと思って言ったことが逆に傷つけることもある。作者が言われるように要らぬ時もある。ただ黙ってそばにいることがいい時もある。ここは寄りそう真心であろうか。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2024年「課題」
(1月)くぐる (2月)仰ぐ (3月)夕焼け (4月)空
(5月)誰 (6月)好き (7月)歩く (8月)川
(9月)目 (10月)伏せる (11月)心 (12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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