so263
(せんりゅうつれづれそう)
第263号(R5年11月)
アメジストセージの章
(科目)シソ科 (花言葉)家族愛、家庭的、料理上手、 |
宿根サルビアの仲間の多年草。株元から茎をたくさん生やして横にも広がりながら、高さ60~150cmと大きな姿に生長する。日が短くなると花の芽が作られる短日植物で、夏の終わりから秋にかけて花が咲いていく。花は、長く伸びた茎の先にまとまって、穂のようになる。
あれほど暑かった今年の夏も、あっという間に涼しく、いや寒くなりました。今月の皆さんの句を読むと、様々です。いろいろな人生があると感じます。 これがまさに生きていると言うことでしょう。人生、大いに楽しんでください。 (★印は英人推奨句)
|
|
課 題 「 泣 く 」
泣いているけれど涙は出ていない 靖坊
秋深し月が見守る泣いた顔 さくら
泣くためにピンクのハンカチ買ったはず ★ペ天使
泣き笑い遠い昔となる八十路 ペ天使兄
ガザの子の泣く声辛く胸痛む ペ天使妹
大量の課題を前に泣ける夜 くまちゃん
老い母に別れて夜の汽車で泣く 奈っ葉
初孫の初泣き聞いて共に泣く ★瑞希
こらえれば涙は太る喉の奥 橘
泣けばみなかばってくれる歳は過ぎ 桃華
泣くことを忘れいつしか傲慢に 英人
|
「 みかん 」 ぺ天使妹
★神仏に初成みかんまず供え
みかん成るよくぞよくぞと褒めてやる
枝付きのみかんを友にお裾分け
「イヤホン」 くまちゃん
★イヤホンで繋がる僕と波の音
「 日 常 」 菜っ葉
スーパーで真剣な目の品定め
夏服の片付け前に炬燵だす
親愛の友病にて会を去る
★枯れ葉舞う一枚となるカレンダー
「せかほしミュージアム」 さくら
世界から心ときめく物集め
照明がまばゆい光を生む奇跡
カタカタと笑う音する木のおもちゃ
貝殻の手彫りに祈る平和の世
★愛情も文化も大事に次世代へ
(随想) 「せかほしミュージアム」 さくら
「世界はほしいモノにあふれてる」と言うテレビ番組をご存知でしょうか?11月上旬に、この番組の5周年企画「せかほしミュージアム」が東京丸の内で開催されたので見学に行ってきました。特に私が気になったのは英国コーナーでした。
100年ほど前にイギリスで作られた「フローブルー(流れる青)」と呼ばれる稀少な陶器や、味わいのあるアンティーク家具など、古いものを愛し大切にするイギリスの良さが表現された展示は、とても良かったです。世界には欲しい物、見たい物、行きたい場所が沢山あるので、また海外へ旅行したいと思うと同時に、日本にも沢山素晴らしい物があると思うので、日本の良さを改めて見つめ直したいと思います。
|
|
「 山歩き 」 瑞希
★がんばれと落ち葉舞い散る肩の上
沢の水耳にやさしい秋の音
達成感ほしくて登るこの歳で
いにしえの人を偲んで登る道
疲れたが心はほっこり暖炉色
「 霜 月 」 橘
夫いつも「幸せ」に○アンケート
面倒はあなたとあなたが作り出す
血縁でない叔母一番気が合って
★帰省子の帰り際つい早口に
八冠でなくて敗者に寄る心
「 気 」 ぺ天使
気が合って五十四年の友がある
気合い込め体操クラブに足運ぶ
眠いのか気のない返事ランチパス
気に入った服でタンスが溢れてる
★気力では追いつけないと悟る今
・・・英人の20句抄・・・「グラウンドゴルフ」
誘われてグラウンドゴルフ始めたけど |
七年間上達したと言い難い |
例会は毎日曜日に予定され |
月にイチ2回参加が定例で |
不参加は他用多用を理由にし |
スコアーは気持ちだけでは上がらない |
後から始めた人に負けている |
来年に傘寿のボクは若手です |
下手なりに夢中になれる面白さ |
試合中喜怒哀楽に明け暮れる |
日に何度一喜一憂するホール際 |
時には思いがけないスコアー出て |
上位者に勝つこともあり意欲持つ |
ホールインワン三つのゲーム時にあり |
大会で優勝これを奇跡という |
誘われて良かったと思うこの頃 |
この先にもっと打ち込める時が来る |
それまでは縁を保ち続けよう |
このゴルフ体が動けば続けられ |
晩年の楽しみ増やし日々好日 |
|
「十一月夏日」 靖坊
半袖で汗をかいてる十一月
ひょっとしてまだ夏なのか生ビール
★おかしいのは季節だけではないようだ
日陰ればやはり涼しい秋の風
何にせよ季節は移ろう確実に
「 同期会」 ぺ天使兄
六十年時を隔てた同期会
瀬戸の海聞くも語るも同期生
秋空に旧友みんな口繁し
★話すうち昔の顔に戻りくる
今こと語らず昔のことばかり
「 道 」 桃華
向かい風向かうしかない受験生
バスが来るこれから挑戦する君へ
無意識に通ってきた道母の道
楽しいこと想像していく散歩道
★どこまでも続く道だよひと休み
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
今日は立冬でしたが日中は汗ばむような暖かさでした。今年は暖冬になりそうですね。
◎橘
家を出た子の学習机が2階の子ども部屋にそのままになっていたので、 足腰が悪くなり2階に登りづらくなった夫用にしようと下ろしました。
◎さくら
一気にお鍋やおでんが恋しい季節です。先週、野菜が少し安くなった気がしましたが、昨日スーパーで見たら高かったです…。
|
|
(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・夫いつも「幸せ」に○アンケート(橘) 桃華
「幸せ」と感じる心はとても大切だと思います。欲を出して不満ばかり言っていては幸せは遠のいてしまいます。若いうちは不満の方が多かった私ですが、この歳になって病気になり、生きているだけで幸せだと感じられます。鳥を見ても花を見ても愛おしく、生かされていることに感謝の毎日です。幸せに二重マル!
・ガザの子の泣く声辛く胸痛む(ペ天使妹) 桃華
毎日毎日戦争のニュースが続き、見ている方も胸が痛みます。どうして人はいがみ合うのでしょうか。みんな平和な暮らしを望んでいるはずなのに・・・。国と国の衝突が普通の人々の生活をおびやかし、絶望感を生み出しているのです。早く終結して欲しい、みんなみんな幸せになって欲しい。ただただそう願うだけです。
・おかしいのは季節だけではないようだ(靖坊) 英人
季節は確かにおかしい。温暖化のせいという。しかし、おかしいのは季節だけではないようだ。もっとおかしいのは人間である。世界各地でいがみ合い、戦争をしている。マスマス激しくなっている。問題解消の意見は形だけである。温暖化も人間のせいである。
・気力では追いつけないと悟る今(ペ天使) 英人
気力は大切です。気力がなくてはできないことも多い。でも気力が間違いの元になることもある。体力、知力、いろいろはバランスが取れて成り立つ。それを悟られた。しっかり歩まれるだろう。
・愛情も文化も大事に次世代へ(さくら) 英人
私は愛情も文化も危機感を覚えます。関係が希薄になると愛情も薄れます。絆、絆と言わなければならないのは、その危機感ではないでしょうか。文化の変化も凄いものがあり、伝統文化はどんどん廃れていきます。作者が言われるように、大切にし次世代に伝えていきたいものだと思います。
・下手なりに夢中になれる面白さ(英人) 靖坊
面白く感じられるってことは大切ですね。夢中になるほどではないですが、私が下手なりに川柳を続けていられるのはやはり面白いからでしょう。どんなに上手でも面白さを感じられなければ長続きしないでしょうからね。川柳の面白さをずっと持ち続けていられればいいなあと思います。
・枯れ葉舞う一枚となるカレンダー(奈っ葉) 英人
枯れ葉とカレンダーを結び付ける、面白いではないでしょうか。外を見ると枯れ葉が舞っている。家の中の月めくりカレンダーはも1枚である。師走である。もう今年も終わりか・・・。今年1年のいろいろな思いが巡る。総括し、来年に備えねば。
・
|
投稿をお待ちしています。
|
「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2023年「課題」
(1月)白い (2月)瞳 (3月)明るい (4月)心
(5月)二人 (6月)飾る (7月)抱く (8月)ノート
(9月)貸す (10月)辛い (11月)泣く
(12月)励ます
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
川柳投稿 |
川柳&ウォーク