so260
(せんりゅうつれづれそう)
第260号(R5年8月)
ブーゲンビリアの章
(科目)オシロイバナ科 (花言葉)情熱、熱心、あなたしか見えない、 |
熱帯地域に分布する蔓性の低木。鮮やかで豊富な花色が特徴だが、この色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉で苞 (ほう)という。 実際の花は、苞の中央にある小さな白い部分。 日本では、春から秋は屋外で育てることができる。
いつまでも続く猛暑に、台風まで来て疲れがたまってくるこの頃です。一方いろいろな夏祭りも復活し、高校野球も熱戦が続いています。テレビで見ていることが多いのですが、日本の良さも感じる日々です。 (★印は英人推奨句) |
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課 題 「 ノート 」
捨てられぬ幼い文字の古ノート さくら
片付けて娘のノート幼き字 奈っ葉
まっさらなノートに気合い入れる夏 ★くまちゃん
旧姓をノートに書いて思う日々 ペ天使
昔から我は悪筆古ノート ペ天使兄
初めだけ記したノートが引き出しに ペ天使妹
閻魔帳すら懐かしく同窓会 橘
ノートには大事なことは書いてない ★靖坊
連絡帳我が家の歴史語ります 瑞希
エンディングノートにちょこちょこ書き足して 桃華
反省をノートに書いて忘れてく 英人
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「猛暑の候」 瑞希
★立秋の兆しを探す今日の朝
持ち前の頑固も負けたこの暑さ
風呂上がり夕風嬉し今夜です
人が言う歩き姿は若いとか
嬉しいな若く見えるとお世辞でも
「夏の甲子園」 さくら
声出しと活気が戻る夏の空
ブラバンも熱く大きく美しく
長髪も若者らしさ眩しくて
炎天下若さだけでは乗り切れぬ
★諦めぬ大事さ球児に教えられ
「 数 独 」 ぺ天使
百均で数独の本2冊買う
数独を孫と競って負ける日も
数独を息子の助けで完成し
★数独を休んだ今日は物足りぬ
数独を楽しみに待つ日曜版
(随想) 「一石二鳥」 ペ天使
自宅の近所にあるカフェテリア方式の食堂が最近のお気に入りです。
店に入ったら、先ずトレイをとって、卵焼きのコーナーへ。プレーンの他にねぎや紅しょうが、チーズのトッピングを選びます。頼んでおいて、後で焼き立てを出してくれる方式です。
その後は、様々なおかずの中から、本日のメニューを自分で組み立て、トレイにとっていきます。最後に、ご飯のサイズを選んでよそってもらって、お会計。
後ろに並ぶお客さんがいるときは少々焦ることもありますが、お腹を満たして、ちょっとした頭の体操にもなる楽しい場所です。
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「 夏 」 ぺ天使兄
炎天の信号待つ間影さがす
夕立に軒のある家とんと無し
暮れてなお熱い風吹くビル谷間
★食卓に気持ち急かせる花火音
朝の窓開いて今日の爽やかさ
「燃える夏」 くまちゃん
★去年より気温上昇燃える夏
「 葉 月 」 橘
皆急ぎ足なる夜間救急口
★乞うたのは愛でも恋でもなく自由
一通りできても得意とは言えず
あの夏はどの夏たくさんありすぎて
四十年前も大人であった夏
「 叔 母 」 菜っ葉
突然に危篤の知らせ駆け付ける
思い切り手を握りしめありがとう
穏やかで愚痴や苦労は口にせず
★サルスベリ側に供えて見送りし
安らかに今あの世へと旅立ちぬ
・・・英人の20句抄・・・「老後の暑さ」
年々と鈍感になるはずなのに |
炎暑かと年毎に強く肌感じ |
クーラーは数年前は飾り物 |
昨年今年とクーラーフル稼働 |
数年前電力不足を訴えてた |
報道はクーラー入れろの一点張り |
心配は熱中症が上回る |
朝食の前に畑仕事することに |
楽なのは涼しい内の数時間 |
取っても取っても草は生えてくる |
草がいくら茂っても死ぬ訳でもなし |
草ボウボウ自然に任すことにする |
マスコミに素直に従い家の中 |
動いても動かなくても疲れてる |
若い人はあんなに外で動いてる |
若人と老いの違いを実感し |
老後に無理は禁物と言い聞かせ |
高齢の特権生かすも知恵の一つ |
焦ってするほどのものもない日程 |
来月になればなればと書く日記 |
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「猛暑夏風邪」 靖坊
キンキンに冷えた室内寒気する
止まらない咳と鼻水夏風邪か
エアコンはほどほどにすべし自戒する
汗かいて寝るよりほかに仕方なし
★くしゃみしてひとりを実感する猛暑
「 酷 暑 」 ぺ天使妹
このところ朝日拝めぬ日の強さ
★約束は暑いと口に出さぬこと
酷暑中工事現場の子を想う
「ひと夏のできごと」 桃華
暑い寒いで故障続きのふくらはぎ
病み出すと心配顔のメール来る
誰の咳不快指数が空を舞う
急激に老化恐れるマグカップ
★珍しい友との会話はずむ椅子
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
連日の猛暑と冷房のかけすぎですっかり体調を崩してしまいました。今年の夏はなかなかに手強そうです。
◎さくら
これからの日本は、四季では無く二季になりつつあるという記事を見ました。伝統も守りつつ、気候などの変化に柔軟に対応出来たら良いと思います。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・声出しと活気が戻る夏の空(さくら) 桃華
今年の甲子園はすごい活気があり、目が離せませんでしたね。若い力と力がぶつかり合い、暑さなんかものともせず、大声援!!これぞ青春と羨ましい限りです。50年以上も前の私の青春とは全然違う、力強い若者たちがいて将来が楽しみです。
・朝の窓開いて今日の爽やかさ(ペ天使兄) 桃華
連日の猛暑に体調もおかしくなりそうですね。私は朝起きると部屋中の窓を全開し、空気の入れ換えをします。朝の空気はどことなくおいしく感じられ、大好きです。早く涼しく爽やかな日々が訪れないかと願うこの頃です。
・ノートには大事なことは書いてない(靖坊) 英人
ノートには大事なことを忘れないように書くものと、普通には思うでしょうし、そうしているでしょう。でも作者は書いてないという。よく考えるとそうなのです。ノートだって誰に見られるかも知れません。本当に大事なことは書けないのです。作者はノートにも書けないどんな大事なことを持ってみえるのだろう。
・ まっさらなノートに気合い入れる夏(くまちゃん) 英人
まさに青春である。真っ白なノートを見て、サア、頑張るぞ!このノートには何がかかれていくのであろうか。知識か、解答か、それともこれからの人生設計であろうか。いろいろな人生が描けるのである。羨ましいの一言である。
・人が言う歩き姿は若いとか(瑞希) 英人
人はなぜ若く見えると言われると嬉しいのだろう。老いたなら老いたで、年相応の良さがあると思うのだが。老いることは不幸なのだろうか。多分いろいろな面があると思う。しかし、歩く姿は若くありたいものである。老いて背筋が曲がり、とぼとぼ歩く姿は何とも寂しい。そして、これは心がけである程度保たれるのである。
・数独を休んだ今日は物足りぬ(ペ天使) 英人
数独を解くことが日課となってしまったのだ。これは素晴らしい。いろいろな効果があるであろう。そして、日課となると、それが欠けた日は何ともさみしく、その日を十分に果たしていない気になる。私は日記を書く、書き写しをする、読経をするなどいくつも日課を持っている。
・若人と老いの違いを実感し(英人) 靖坊
真夏の高校野球を観戦していると本当に彼らの若さを実感しますね。立っているだけで汗が噴き出る灼熱のグラウンドで全力プレーする彼らの姿は、もはや別の生命体ではないのかと思えるほどです。駅の階段を上るだけで息が切れるようになった我が身を労りながら、無理せず毎日を過ごしていこうと思います。
・乞うたのは愛でも恋でもなく自由(橘) 英人
愛や恋は、自由の反対、束縛である。最も必要なものは何か、時代や歳によって違うであろう。しかし、世界の動きを見ていると、やはり自由が一番大切な気がする。しかし、この句は何歳の時を思い出して作られた句であろうか。
・思い切り手を握りしめありがとう(菜っ葉) 英人
突然の危篤である。もう何を言っても反応がない、ただ手を握りしめるだけである。そして、感謝の言葉を述べるだけである。次は自分達に近くなってきた。これから多くの死に出合わねばならないだろう。人間の宿命である。
・約束は暑いと口に出さぬこと(ペ天使妹) 英人
暑いのに暑いと言われると更に暑く感じる。そこでこんな約束をする。サア、どこまで守れたであろうか。何か賭け事はされなかったであろう。私も思い出す昔の約束である。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2023年「課題」
(1月)白い (2月)瞳 (3月)明るい (4月)心
(5月)二人 (6月)飾る (7月)抱く (8月)ノート
(9月)貸す (10月)辛い (11月)泣く
(12月)励ます
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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