so258
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第258号(R5年6月)
ガ ザ ニ ア 
 章


 (科目)キク科   (花言葉)きらびやか、笑顔で答える、
 南アフリカが原産の多年草で根茎をもつ。花期が春から秋までと長く、グランドカバーにも使用されている。他種との交雑によって花色は豊富であり、また照り葉や銀葉の品種もあり葉の美しさも特徴。草丈30センチほどで長い花柄をだして直径5~15センチほどの花を咲かせる。寒さや高温多湿に弱く一年草として扱うこともある。

 詳細は徐々に分かって頂けると思いますが、6月7日より9日間、名大病院に入院手術をしてきました。悪いところを治療した訳ではなく、より質の高い生活をするための手術です。この結果はどうなるのでしょう、良かったと言えるよう精進したいと思っています。 (★印は英人推奨句) 



課 題   「 飾 る 」

どくだみの一輪今朝のテーブルに   奈っ葉
思い出がひしめいている飾り棚   ★ペ天使兄
飾ってと訴えられた花を切る    ペ天使妹
二十年飾らぬ日々が心地良く   さくら
家康の飾り兜の勇ましさ   くまちゃん

真っ白なTシャツさまになる若さ   ★橘
飾るほど陳腐になっていく人生    靖坊
街中の電飾見える田の向こう    瑞希

欲しいけど私に似合わぬ髪飾り    桃華
飾るもの剥いで何が見えるのか    英人



  「梅雨の時」    瑞希

青々と若苗育ち我が孫も
  肩痛く鎌を持てれず草繁る
    野菜達草の中のが良いようで
 あれこれと梅雨の晴れ間が忙しい
    ★風通し家の中にも心にも



「授業参観」      さくら


★四年振り参観の日の緊張感
テンポ良く問いに答える生徒達
先生も明るく穏やか新時代
子の背中後ろの席で全集中
足腰の衰え気付く一時間



「五月梅雨入り」  靖坊

梅雨入りの報に気分は薄曇り
★雨の日が嫌な理由を考える
濡れるのを厭わなければ雨も良し
雨漏りさえ楽しめた幼き頃よ
    雨明けはいつやって来る我が人生
   


 (随想) 「値上げラッシュ」  靖坊
                  
 
 最近物価の上昇が止まりませんね。光熱費や食料品の値上げは本当にツライのですが、個人的に一番ツライのはスガキヤの値上げです。大好きな肉入ラーメンが500円となり、ついにワンコインランチと同額になってしまいました。もはや庶民価格とは言い難い価格設定ですが、人生のほとんどをスガキヤとともに送ってきた以上、食べ続けないわけにはいきません。
 初めて子どもたちだけで利用した飲食店がスガキヤで、その頃はラーメン一杯90円でした。人生の最後に食べるラーメンの価格はいくらになっているのだろうと思いながら、今月もラーメンを食べにいくつもりです。




 「 水無月 」    橘

    思うほどなくても困らぬものばかり
  老医師の声のみ洩れる待合室
強いふりしてきた家族に見抜かれず
  副反応承知の発熱夜の長く
     ★ささやかな灯火今年の種をまく

 「スポーツデー」   くまちゃん

★青空に雄叫びあげるスポーツデー

  


「  旅  」   菜っ葉

満天の星を眺めて露天風呂
妻ビール夫はお茶で舌鼓
★売店でふと聞く訛り旅土産
コロナ明け旅の記念はマグネット


 
・・・英人の20句抄・・・「決意の手術 」

 前立腺ガンと言われて手術受け
  手術受け七年無事に通り過ぎ
    七年間ただ尿漏れに悩まされ
      尿漏れを止める手術を勧められ
           高齢で全身麻酔に躊躇する
          まだ若い体力知力に夢を抱く
         快適な生活望む意思が勝ち
        身体に器具を埋め込む手術です
            恐怖より希望がまさる手術室
              麻酔溶け妻と娘が目に入る
            切開です座っても寝ても痛いこと
          この痛さ頭になかった愚かさ
        起きるとき地球が回り驚愕し
      耳石が剥がれた軽く医師が言う
           九日間の入院期間で退院し
            手術より付録の苦に悩まされ
              日にちが薬と皆に励まされ
           二十日経ちほぼ苦痛から解放され
           欲ばかりな手術をしたこの決意
           この決意生かした余生夢をみる


    


  「  雨  」    ペ天使兄

校門へ小さな傘の列つづく
  降るならば優しく降れや梅雨の雨
    人も木も過剰な雨は望まない
      ★雨の日に片付けせんと思えども
        晴れて良し雨の日も良し職無き身



「水無月に」    桃華

草取りが夢中になれるいい朝だ
畑仕事思わぬ人の声かけが
知り合いはいないスマホを覗いている
★病院に来ると私はまだ元気
キャリーバックいくつもあって行くあてなし




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎橘
 今年初め頃から、不快な症状があり、手術を検討しています。病院では「まだ早い」ような扱いなのですが、我慢強くないせいか、早く解放されたいです。


◎靖坊
 今年の梅雨入りは早かったですね。梅雨明けも早いとよいのですが。


◎瑞希
 梅雨の候となりました。田んぼの苗もすくすく育ち、緑一色となり、疲れた目を癒しています。雨に洗われてアジサイの花もいよいよ美しく冴えてきました。しとしと降る雨は情緒があり、しばしの安らぎを与えてくれますが、大雨洪水警報だけは勘弁していただきたいですね。


◎ペ天使兄
 今日は梅雨明けを思わせるほどの強い日和でした。まだ、入梅したばかりなのにと戸惑いました。(6/16受け)

◎さくら
 先日は愛知や静岡に線状降水帯が発生して被害が出てしまいました。まだ6月なので、この先の台風シーズンが心配ですね。備えあれば憂いなしなので、日頃から備えたいと思います。





    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
肩痛く鎌を持てれず草繁る(瑞希)   桃華
  
梅雨時は雨が多く日差しも強いため、野菜や花の成長は早い。それ以上に草は遠慮なく伸び放題である。夫が不調のため、夫より少し元気な私が草取りをするが、すぐ疲れ仕事は遅々として進まぬ。情けない思いばかりが募る。作者の気持ちは十分に伝わっていますよ。

・思い出がひしめいている飾り棚(ペ天使兄)   桃華
  
わが家にも海外旅行に行った記念にとその国の珍しい品を購入し、飾ってある。一つ一つ思い出が湧き上がる。よく連れて行ってくれたと感謝、感謝!。今はもう海外旅行はかなわぬ夢とかし、それだけに懐かしい。

二十年飾らぬ日々が心地良く(さくら)   英人
  何が20年か分かりませんが、そして何を飾るかによりますが、身を身丈以上に飾って長年過ごすことは非常に苦しい。飾らずに過ごせれば一番心地よかろうが、飾ってもあまり無理のない程度にしておきたいもです。

雨の日が嫌な理由を考える(靖坊)    英人
  作者が嫌な理由を考えねば、と言うことは、本当は雨の日もいやではないのだ。ウォーキング愛好家の言葉に「雨も自然、雨の日には雨の良さがある」というものがある。好き嫌いはその時の人間の都合である。人は自然には逆らえない。上手に受け入れよう。

どくだみの一輪今朝のテーブルに(奈っ葉)   英人
  ドクダミは名前で大きな損をしている。一斉に咲いているところを見れば綺麗である。臭い消しとして、わが家でも活躍している。私として難は繁殖力が強いことである。人の名前は特にであるが、名付けには注意を払いたいものである。

思うほどなくても困らぬものばかり(橘)   英人
  多くの家庭はもので溢れているだろう。有用と思って買ったが、それ程に使った形跡もない。それを見れば多くは無くても困らないのだ。経済発展とばかりに資源の浪費、いつかそのつけが来るのではなかろうか。

この決意生かした余生夢をみる(英人)    靖坊
  人生は一度きり。最後の瞬間まで楽しい日々を過ごしたいもの。そのためならば手術さえも厭わない、その積極性と前向きな姿勢には本当に脱帽させられてしまいます。人生を謳歌しようという情熱が燃えている限り、余生はいつまでも輝き続けるものと信じております。


投稿をお待ちしています。


    
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  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
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    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2023年「課題」
    (1月)白い (2月)瞳 (3月)明るい (4月)心
    (5月)二人 (6月)飾る (7月)抱く (8月)ノート
    (9月)貸す (10月)辛い (11月)泣く 
    (12月)励ます

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
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