so255
(せんりゅうつれづれそう)
第255号(R5年3月)
立 金 花 (りゅうきんか) の 章
(科目)キンポウゲ科 (花言葉)必ず来る幸福、冨、 |
5月~7月頃可愛い黄色の小花を咲かせる多年草。山の中の清流などの湿地帯に自生している。草丈は15~60㎝ほど。茎は、まっすぐ上にのびて直立、その茎の先に黄金色の花を咲かせる姿から「立金花」という和名が付けられた。
自粛に耐えられるのもここまでかというように、一挙にいろいろな活動が始まりました。季候も良し、十分に注意しながらも、明るさを取り戻したいものです。 (★印は英人推奨句) |
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課 題 「 明るい 」
春が来る嬉しい話もちこんで 瑞希
テスト終え明るい声が響く部屋 くまちゃん
空見上げ明るい光まとう春 さくら
待っていた明るい知らせ“さくらさく” 奈 っ 葉
鏡みて明るい笑顔を絞り出す ★ペ天使
明るさを演じて明るく生きようよ ペ天使兄
明るめの服を揃えて春を待つ ★ペ天使妹
曖昧な灯りにすがってきたものの 橘
今日よりも明るい日ゆえ明日と言う 靖坊
明るさの灯るわが家へ一目散 桃華
明るさを持ちこたえて明日を待つ 英人
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「三月の昼下がり」 靖坊
日溜まりの中で時間を持て余す
すべきこと持たぬ立場の気楽さよ
陽光の温もり心たるみだす
うたた寝に気づくのは目が覚めた後
★間違っていなかったはずの今日終わる
「 犬散歩 」 ぺ天使兄
公園のあちこち犬のコミュニティー
★まず犬が犬と仲間を作ってる
青芝のここは犬のファッションショー
引かれても引いても主は犬の方
この頃は躾けられてか吠えぬ犬
「 人 生 」 瑞希
春もあり冬の寒さに戻る日も
喜寿迎えますます御身大切に
★今がある命繋いだ先祖あり
幸せは自分でつくる心です
踏ん切りがつかない友に一言を
(随想) 「喜寿を迎えて」 瑞希」
わが村では19歳、25歳、33歳は正月元旦に神社にて、節分の2月3日は42歳、60歳、77歳、88歳はお寺に集合し、丁寧な厄落としをしていただきます。どこもそうだと思いますが、数え歳でいうので私の場合二歳若い事になります。
普通日なので働き盛りの42歳と60歳の方々は、ちらほらでしたが、元気で暇をもて余してる我々年代は全員出席でした。コロナ時代の昨今、恒例の豆まきこそできませんでしたが、元気でこの日を迎えられて、喜びと感謝の一日でした。喜寿組は夕方からは料亭で直会です。15年前の還暦の時の写真を持っていきましたが、女性軍は今もびっくりするほど変わりようもなく、みんなでわいわいのひとときを過ごしました。次は88歳を目指して頑張って行こう、と誓いを新たにした次第です。
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「 支える 」 ぺ天使
安心を支えてくれる息子たち
老人の施設で支えた細い腕
支えれば持て余すほど頼られて
支えてたはずの孫らに支えられ
★支えつつ支えて貰う友がいる
「 弥 生 」 橘
夢に出た父母楽しそうでした
さよならを重ねて白寿と叔父の言う
病気自慢苦労自慢に参戦す
★得たものは楽しい記憶本を売る
自信ないながらも半世紀は生きた
「 ウイルス 」 ぺ天使妹
コロナ禍で逢えぬ友からまたメール
★いつだろう目と目を合わせ話す日は
ウイルスさん千変万化で生き延びる
ワクチンを射っても気になるお買い物
マスク自由宣言されてもなお躊躇
「 高 速 」 くまちゃん
★高速で過ぎた中学三年間
・・・英人の20句抄・・・「目指すもの」
年度末次々終えてけじめつけ |
終えるもの終えて正否を振り返る |
三年の神社総代積もるもの |
コロナ禍の三年でよく変革し |
引き継ぎに苦労話が吹き出して |
長い分思い出深い体験で |
老人会経過をまとめ見えること |
役割はまだあると次に目を向ける |
何事も終わってみれば血と肉に |
体験がまだ役立つ歳と言う |
四年ごと統一選挙が動き出し |
八年間市会議員に付き添いぬ |
同年の議員に託す夢がある |
二人して地域作りの議論をし |
いつの間に励み励まし深い仲 |
三期目を目指し準備が始まった |
八十歳目指して共に刺激する |
予想外早い桜に戸惑いぬ |
人間が合わせねばならぬ自然なり |
柔軟な姿勢で次に目指すもの |
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「帰省の思い出 」 奈っ葉
また来いよ見送る父の笑顔かな
★帰り際汽車で食べよとにぎり飯
新幹線涙でくもる雪景色
「 愛 犬 」 奈っ葉
大病を乗り越えそばで眠る君
こんなにもあなたのことが愛しくて
「 W B C 」 さくら
サムライが元気と勇気運ぶ春
予想外ペッパーミルが売り切れて
★チャンスまで絆で繋ぐ好打順
死球でも笑顔のダッシュに胸熱く
誇らしい日本野球よ永遠に
「 湯たんぽ 」 桃華
長い冬湯たんぽ抱いて眠る日々
省エネに貢献湯たんぽフル回転
体調不良そろそろ終わりにしたいけど
★病む人に関係がなく草伸びる
春が来て湯たんぽいよいよお別れに
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
暖かい日が多くなってきましたね。頭の中の桜はすでに満開です。
◎橘
句も手から離れて発表してしまえば、鑑賞者ごとに自由に読んでいただけます。先月の鑑賞文で、第三者の視点に気づかせていただき、興味深く、勉強になりました。
◎さくら
だいぶ暖かい日が増えて、気持ちの良い季節になりましたね。花粉が気になり、まだマスク生活ですが、徐々にもとの生活に戻れたら良いなと思います。
◎ペ天使兄
開花宣言も出ていっきに春が到来、マスクも解禁、WBCもあって世間がとても賑やかに感じられます。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・春が来る嬉しい話もちこんで(瑞希) 桃華
春はどの人にも待ち遠しいようだ。桜も待ち遠しいが、嬉しい知らせも胸躍る。特に受験生にとっては、苦しい時期を乗り越えただけに“さくらさく”の知らせは最高の喜びでしょう。奈っ葉さんの「待っていた明るい知らせさくらさく」も同様の句。みなさん、おめでとう!
・病気自慢苦労自慢に参戦す(橘) 桃華
私よりうーんと若い橘さんもいよいよ病気自慢etsの仲間入りかと思うと、私も歳取ったんだなあ、と改めて思い知らされる。年齢によって話す内容が違ってくるのは当然で、年齢が高くなるほど病気の話しが多くなる。今の私たちは病気の話し一辺倒、悲しいな!
・間違っていなかったはずの今日終わる(靖坊) 英人
1日が終わる。今日を振り返る、間違いはなかった、と安心する。これを繰り返していく。日々平穏、これを好日という。若い頃はなかなかこうはいかなかったが、今はどうでしょう。こんな日が多くなったようで、良かったです。
・まず犬が犬と仲間を作ってる(ペ天使兄) 英人
犬の散歩をしている人は、よく話をしている。まずは犬同士が何か語りかけているのだろう。そして、人も話す。小さい子ども連れも同じである。まず子ども同士が仲良くなる。そして親も。こうした仲立ちがあるとありがたいものである。
・空見上げ明るい光まとう春(さくら) 英人
春です、空も明るくなりました。そんな光に包まれて心も明るくなりました。サア、新たな明日に向かって準備を始めよう。まずは気持ち、気力。それがあれば、できることは多いでしょう。
・人間が合わせねばならぬ自然なり(英人) 靖坊
一番切実に感じるのはお天気ですよね。楽しみにしていた旅行当日には台風が襲来し、水不足になっても空梅雨が続く……自然は人間の都合なんて考えてくれません。どんなに科学技術が発展しても自然を完全に屈服させるのは不可能でしょうし、傲慢ではなく謙虚な姿勢で自然に接するのが正解なのでしょうね。
・支えてたはずの孫らに支えられ(ペ天使) 英人
子どもや孫が小さいときは周りの大人が支え、こちらが衰えたらその子どもや孫に支えられる、これが人間の自然でしょう。昨今、子どもや孫の世話になりたくない、と言う人が増えているようですが、私は世話になればいいと思っています。これが順送りです。
・予想外ペッパーミルが売り切れて(さくら) 英人
何が何となる、分からぬものですね。私は最初何のことか分からなかった。しかし、見る間にどこもかしこも、売り切れになるまで出てくるとは、豊かな結果でしょう。が、少し浮かれすぎの気がしないでもありません。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2023年「課題」
(1月)白い (2月)瞳 (3月)明るい (4月)心
(5月)二人 (6月)飾る (7月)抱く (8月)ノート
(9月)貸す (10月)辛い (11月)泣く
(12月)励ます
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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