so253
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第253号(R5年1月)
パ ン ジー
 の 

 
(科目)スミレ科   (花言葉)もの思い、私を思って
 晩秋から春にかけて次々に咲き、冬を代表する花のひとつ。19世紀以降、主に欧米で改良が進められた園芸品種。花色は豊富で、白、黄、青、紫、ピンク、オレンジ色、赤などがある。日本へ渡来したのは江戸時代。

 漢字名の花に拘ってきたタイトル名も、今月からカタカナ名と併用にした。これで少しは楽になるであろう。世の中の変化は凄まじいものがある。言葉もカタカナ言葉ばかりである。流れに乗るのか、抵抗するのか、悩ましいところである。  (★印は英人推奨句) 



課 題   「 白 い 」

  満場の拍手喝采白の勝ち    ペ天使
境内を鎮める巫女の白き舞   ペ天使兄
書初めや真白き紙に「寿」としるす   ペ天使妹
白かった思い出いつか灰色に    ★靖坊
純白のキャンバスに描く夢未来    ★さくら
白い息手をこすりつつ歩く朝    奈 っ 葉
新しい10年日記の一文字目     橘
年越しの蕎麦からのぼる白い湯気    くまちゃん
真っ白の雑煮で祝う新年を     瑞希
コハクチョウいつもつがいで生きている    桃華
白々しい言葉の裏にみえる本音   英人



   「 お 正 月 」   ぺ天使

正月を迎える前にドリンク剤
  お年玉今年一枚増やそうか
    帰省客去って我家の寝正月
 元旦に大吉念じて引くみくじ
    ★母と妻いずれ劣らぬ雑煮味


「冬休み」   くまちゃん

★年明けてダッシュで過ぎる冬休み


「新年の日々」    瑞希

ゆく年を惜しむかのよう鐘響く
穏やかに雑煮いただくありがたさ
七草の材料さがし野を歩く
★生き生きと今日も頑張る私です
冬ごもりパッチワークの夢繋ぎ



 (随想) 「 南 天 」  ペ天使妹
                  
 
 南天は「難を転ずる」に繋がるとして縁起物とされ、真紅の実がとても可愛い。我家にも何本かあるが、毎年、沢山の実が付くものの、紅くなる前に落ちてしまっていた。ところが今年、気候のせいか正月が来てもたわわな実がいっぱい残った。切って床の花に添え、門飾りにも使った。新春の我家がとても華やぎ、気も引き締った。
 
昨年はコロナ、ウクライナと「難」の絶えぬ年であったが、新しい年は「転じて」、少しでも平穏で平和な年になるよう心から願っている。



   「 睦 月  」    橘

    ★出る予定ないから雪が楽しめる
 雪嵐猫には関係ないことで
してやった気持ちがふいにわき上がる
  帰る場所あるから足が重くなる
    何度でも顔色褒めてくれる人

 


「新年〜良い年に〜」
                 さくら


★ご来光テレビで拝み満足し
初詣行き交う人にご多幸を
朱印帳順番待ちの列長し
目輝かせおせち料理の蓋開ける
子供だけ裕福になるお正月



「一年の計」    菜っ葉

今年こそ片付けしよう箪笥から
進まぬ手他の用事を先にする
ストレッチ続けていたら膝治り
開脚をしながら祈る皆の無事
★家族皆笑顔健康祈るのみ



  

 
・・・英人の20句抄・・・「2023年課題」

 日記帳の白いページに思い馳せ
   を見つめて話す本音です
     明るい兆しの見える手紙くる
       に響く言葉を見つけた本
         二人して歩めば絆深まりぬ
           飾るもの飾って福を迎入れ
        愛情を抱いて卵を抱えてる
       五年前のノートを開いて自己嫌悪
      肩を貸し共に歩いて見る世界
     辛いこと耐えて乗り越え今がある
    泣き言を言って自分を慰める
   励ましの言葉を聞けば明日が来る



 「 初 詣 」    靖坊

三が日避けて四日に初詣
  年明けて三日経ってもこの人出
     千円で我を護るか守り札
   叶わぬとわかっていても神頼み
★この日だけ神を信じる初詣

  


「 去年今年 」  ぺ天使兄

餅切りの今がその時刃を運ぶ
★松飾り今年も晦日になりにけり
鏡餅みかんの座りそれが良し
屠蘇の盃置いて雑煮にかかりたり
雑煮餅角か丸かで郷を知る



「春はいつ?」   桃華

病院で旧友に会い苦笑い
点滴を眺めている間に眠くなり
★雪が降る春の訪れ待つ身にも
春に向かう受験生らの長い列
春を呼ぶ飛行機雲が一直線




・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎橘
 11月の夫のコロナ感染に続き、同居の娘が感染しました。年明けに喉の痛みから検査をしたところ、案の定陽性、長いお正月休みとなりました。罹った本人も、感染防止対策に追われる周りも大変で疲れてきました。


◎靖坊
 また新しい一年が始まりました。今年もあっという間に終わりそうですがよろしくお願いします。


◎さくら
 本年も親子共々宜しくお願い致します。今年こそ皆がマスクを外して、にこやかに外を歩けると良いですよね。

ペ天使兄

 先生にも奥様にも、平穏な年でありますよう、心から祈念致します。





    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
書初めや真白き紙に「寿」としるす(ペ天使妹)   桃華
  私も一文字書くとしたら「寿」かなあ・・・。昔、紙すきに書いた字が「寿」、なつかしくなりました。何か良いことありそうな、心が温かくなるような気持ち良い字です。今年こそコロナも閉塞し、明るい笑顔が戻るといいですね。

ストレッチ続けていたら膝治り(菜っ葉)   桃華
  私もここ数ヶ月、膝の調子が悪く、接骨院に通ったりしています。そこの先生曰く「貧乏ゆすりがよく効くよ」と。貧乏ゆすりなんて行儀が悪いと思っていたので、抵抗があるのですが、膝のためと思い時々やっています。ストレッチも良いかもね、頑張ります!

白かった思い出いつか灰色に(靖坊)   英人
  白かったキャンパスもいろいろ塗りたぐれば灰色になる。自然の成り行きとも思われるが、ところが塗りたぐり次第である。灰色にもなれば、素晴らしい絵にもなりうる。ここはもう一踏ん張り、素晴らしい絵に仕上げたいものです。

・正月を迎える前にドリンク剤(ペ天使)    英人
  これまた凄い気力です。ドリンク剤を飲んで元気を養って正月の来客を迎えよう。迎えられるお客さんの嬉しさが想像されます。でも、努力はほどほどに。自分で自分を養って、楽しく過ごして下さい。

生き生きと今日も頑張る私です(瑞希)    英人
  自分で自分に言い聞かせる、これも上手な生き方だと思います。「人は考えた通りの人間になる」、昔研修で教えてもらった言葉です。自分の夢や理想を描く。それを目標にする。目標を持たねばどこへ歩いて行くのか、分からなくなります。

出る予定ないから雪が楽しめる(橘)    英人
  出かける予定があって雪が降ったら、サアどうしようか、イライラするでしょう。でも出かける予定がなかったら、これ幸いと雪を楽しめる。降る雪をじっと見ているのもいいし、雪見酒も良いでしょう。状況に応じて楽しめるのは嬉しいことです。

日記帳の白いページに思い馳せ(英人)    靖坊
  日記帳の白いページは未来なのでしょうか、それとも過去なのでしょうか。未来ならばこの日は何が起きるのだろうとドキドキし、過去ならばこの日はどうして何も書けなかったんだろうと当時を思い出す。日記帳の白いページは空想をかきたててくれますね。

純白のキャンバスに描く夢未来(さくら)   英人
  私の句に靖坊さんの鑑賞文によれば、未来と言うことになります。日記帳でなく、もっと大きなキャンバスです。さくらさんはそれの夢を描きます。大きな夢が描けるでしょう。さくらさんに白いキャンバスはまだたくさん残っています。いろいろ夢を描いて下さい。

松飾り今年も晦日になりにけり(ペ天使兄)    英人
  新年を迎えたと思ったら、もう晦日である。この1年の短かったこと。と言っても若い人も高齢者も1年は同じ長さです。ここは日課を作り、それを日記に書くなど工夫をすれば少しは違ってくるでしょう。毎日川柳を1句作るというのはいかがですか?

投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2023年「課題」
    (1月)白い (2月)瞳 (3月)明るい (4月)心
    (5月)二人 (6月)飾る (7月)抱く (8月)ノート
    (9月)貸す (10月)辛い (11月)泣く 
    (12月)励ます

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
    掲載方法は一任してください。

  5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。


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