so250
     (せんりゅうつれづれそう)


         
第250号(R4年10月)
松 葉 菊 
(まつばきく) の 

      (科目)ハマミズナ科   (花言葉)愛国心、心広い愛情、怠惰、
 葉は松葉のように棒状で、キクをイメージさせるような形の花を咲かせるので「マツバギク」の名前がある。南アフリカ原産の多肉植物で葉は肉厚、花は冬咲きのものもあるが、主に春~初夏にかけて咲く。花の大きさは2~5cmで色はピンク、白、オレンジ、黄色、紫、赤など実に多彩で、日の光をうけると花びらが開き、夜になると閉じる。

 ペ天使さんグループの投稿が増えて賑やかになりました。しかし地域社会はどこも参加者の減少ばかりです。少子高齢化社会、どうなっていくのでしょう。絆、絆と叫びますが、実際の動きは逆行している気がします。   (★印は英人の推奨句)




課 題   「 笑 顔 」

笑顔には心和ます魔力あり    ペ天使兄
年重ね笑顔が語る生きた道    ★さくら
振り返り笑顔になって駈けてく子    ★ペ天使妹
ゴール前笑顔の友を待っている    くまちゃん
叱られて笑顔になれぬ今日の君   ペ天使
笑顔ほど客をもてなす馳走なし    瑞希
墓参り父の笑顔忍ばれリ   奈っ葉
幼子の無心の笑顔日本一   満政
病人を一日一度笑わせる    橘
酒飲めばおのずと笑顔になる自分    靖坊

その笑顔写真に撮っておくからね    桃華
いろいろな笑顔あること知っていく    英人



   「くいしん坊」    ぺ天使妹

一番の好物問われて戸惑いぬ
 好物が頭の中を掛け巡る
洋菓子も和菓子スナックどれも良し
 結局はどれも好物くいしん坊
★くいしん坊元気な証拠と自己弁護



「秋空サイクリング」    靖坊

どこまでも行ける気がする秋の空
自転車を漕げばいつでも風の中
無理をせず押し歩きする上り坂
のろのろと自転車のように生きてきた
★明日からもただこの道を走るだけ


 (随想1) 「今年の大事件」  靖坊
                  
 

 基本的に出不精なのですが、ここ数年旅の楽しさに目覚めてちょくちょく出かけたりしています。
 そんな私に降りかかった8月の大事件。鉄道で福井駅まで来たところで記録的大雨により上下線とも運休が決定。バスもホテルも空きがないのでその日はネットカフェに宿泊。
 翌朝7時発の高速バスに乗車。これで帰れると一安心したのも束の間、土砂崩れや陥没で高速道だけでなく一般道も各所で寸断されていたため途中で運行の継続を断念。結局11時に福井へ逆戻りし、またもネットカフェでの宿泊となりました。
 翌朝金沢方面の運転が再開したので富山まで出て高山本線に乗り換え、岐阜を経由してようやく愛知県に帰ってくることができました。
 旅慣れた人にとってはよくあるトラブルなのでしょうが、これほど交通機関が混乱したのは初めてで本当に焦りました。良い勉強をさせてもらったと思っています。



 「  道  」      満政

ブレーキを踏んで「どうぞ!」と道譲る
道譲りハザードランプで礼される
カタカナについてゆかれずついスマホ
★枯れ落葉わが人生ももうそこに
のんびりのはずの老後がああ!無常‼



  「天気予報に振り回されて」
               さくら


台風が週末ばかり狙いうち
  天気予報信じ出掛けず持て余し
    油断したつもりはないがゲリラ雨
  永遠に鉛の雨がのしかかる
    ★残された爪痕癒す助け合い



「 神無月 」     橘

因果などなくても事はただ起こる
父母のバトンは子らに渡せたか
今言ってどうなる意気地なしの理屈
★やっと今日終わった明日がすぐ迫る
「苦しくない?」問われ苦しさに気づく


  (随想2)  「パーキンソン病」  橘

 夫がパーキンソン病と診断されました。腰痛から歩きにくくなっているのかと八ヶ月ほどいろいろな病院にかかりましたが、原因不明と言われ、とうとう大学病院まで行って判明しました。
 難病とはいえ患者数も多く、寿命に直接関わる訳ではないと聞いています。原因不明の時はどうなるかと心細かったのですが、病名が確定したので、学びながら、楽しみを見つけながら、ぼちぼちやっていこうと思っています。


 



「  秋  」    菜っ葉

★不覚にも金木犀の香に涙
柿食めばふるさとの父懐かしき
秋桜のように優しき祖母なりき
千日紅日ごとに紅の鮮やかに



  「 居 眠 り 」   ぺ天使

    居眠りのよだれの君も可愛いな
  ★ランチ後の椅子で居眠る至福かな
うかつにも居眠りの顔撮られてた
  居眠って電車が下車の駅を出る
     徹夜して卓で居眠り箸落す

 


「  秋  」    瑞希

朝露がダイヤのように光る朝
ウオーキング秋の七草探します
手作りのランプの灯り秋の色
過ぎて行く日々の出来事織り込んで
★衣替え来年もまた会いましょう



 
・・・英人の20句抄・・・「四苦八苦」

       妻入院十日間の四苦八苦
     出産の時以来の長い留守
   言われてしたことはある家事なれど
  ゴミ出しも洗濯機もメモをする
         作り置きしていってくれた食事なり
         温める電子レンジの出番増え
         されども食事をする面倒さ
         日に三度食事間隔短すぎ
         一日に二食を試した日もありて
         食べなくてよい人間になれないか
      サイクルが狂い忘れる歯磨き
       干したものしまうことを忘れてる
         まねごとに少しはなったか主婦体験
              今年の妻五日十日と入院し
              五日と十日の違い感じた日
           家族を意識するいい機会なり
         近くに住む娘のあるありがたさ
        家族の中心はやはり母である
            妻退院これから始まる新生活
            あらためて知る妻命わが命



  「 剪 定 」  ぺ天使兄

   詫びながら柳の幹に鋸を当て
惜しみつつあまた芽のある桃を切る
 筋肉が衰え脚立怖くなり
  剪定の後の眺めが我のもの
    ★松の葉を整え終えて月を待つ

「 秋 空 」    くまちゃん

★雨予報外れ秋空体育祭


 


「 秋の日 」    桃華

ペダルこぐ風切る音がメロディに
物価高青空いつも変わらずに
起床時に手足振り振り元気出る
満月や君のがんばり見ているよ
★ふり返る事柄多い秋の空



・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。

 
◎靖坊
 十月最初の週末、自転車で遠出してきました。陽射しが強くても風が涼しくてサイクリングにはよい季節です。

◎橘
 友歩会も無事の開催、ほっとされたことと思います。お疲れ様でした。垂井町は行ったことがなく、歴女として関ヶ原とあわせて行ってみたい地の一つです。


◎さくら
 愛知県は「ジブリパーク」がいよいよオープンですね。私がアメリカから帰って来た時に愛知万博が開催中でした。万博には行きましたが、サツキとメイの家には行った事はないんですよね。また、人気が落ち着いた頃に行ってみたいと思います。


◎ペ天使兄
 近年,季節の変わり目の変化が急になったように感じます。今年も寒さが早くやってきそうです。





    (鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・ 

 
どこまでも行ける気がする秋の空(靖坊)    英人
  
どこまでも澄んだ秋の空、果てはどこにあるのだろう。そんな空を見ていると、自分もどこまでも行ける気がしてくる。自分で線を引く必要はありません。線は自ずからやってくる。行けるところまで行こう。

年重ね笑顔が語る生きた道(さくら)    英人
  若い時には渋い顔や暗い顔もあったでしょう。それを乗り越え、今ではそれも笑顔で語れる。過ぎてみれば人生すべてが思い出です。思い出は笑顔で語りたいものです。

衣替え来年もまた会いましょう(瑞希)   英人
  
寒くなりました。もう冬衣装に衣替えです。さて、しまった夏服は来年また使えるでしょうか。体型が変わったり、何事が起きるか分かりません。使えるとありがたいものです。いや、もっと若々しいものに買い換えた方が似合うかも知れません。

・松の葉を整え終えて月を待つ(ペ天使兄)   英人
  きれいな松葉越しに月を見る、風流な良い光景です。これもゆとりです。こうした時間を持ちたいもです。私もそろそろ松の剪定にかかりたいものです。私はその松にイルミネーションを吊すのが毎年の風景です。

あらためて知る妻命わが命(英人)   靖坊
  人生の半分ほどが一人暮らしの私にはなかなか味わえない心境だと思います。「失って初めて気づくありがたさ」なんて言い古された言葉ですけど、そのありがたさに気づけるほど仲の良いご夫婦なのでしょうね。ちょっと羨ましいです。これまで以上に奥様を大切にしてあげてください。

道譲りハザードランプで礼される(満政)   桃華
  こんな親切な運転手さんばかりなら、事故は起こらないだろうになあ、と考えてしまう。私もなるべく譲る方向で運転している。手を挙げて礼をされると嬉しくなる。譲り合う心が大切だと思う。

やっと今日終わった明日がすぐ迫る(橘)   桃華
  忙しいと一日は短いもの、あっという間に過ぎていく。そしてまた、次の日が来る。これが日常!でもこれがとても大切。入院すると一日は非常に長い。夜はもっと長い。眠れない時間も長くなる、辛い!! 健康で動ける自分に拍手を送りましょう。



投稿をお待ちしています。


    
       「川柳連れ連れ草」への投稿案内

             次の要領で川柳及び感想文を募集します。

  1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
    メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
    ください。課題の題は2)の通りです。
  
2)2022年「課題」
    (1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
    (5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
    (9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日 
    (12月)燃える

  3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
    (150字以内)も募集いたします。
  
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
    います。感想文もその句のページに随時掲載します。
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