so248
(せんりゅうつれづれそう)
第248号(R4年8月)
猩々草(しょうじょうそう)の章
(科目)トウダイクサ科 (花言葉)祝福、希望、良い仲間、
日本では春播き一年草として取り扱う。茎は直立し、高さ0.9~1メートル、上部で分枝する。葉は濃緑色で長卵形、浅い欠刻がある。花は小さく目だたないが、夏の開花期になると、小花を包む数枚の葉が赤く着色する。性状は半野生的で、生育も旺盛である。観賞期間は7~9月。
いろいろな疲れが最盛期に来る頃、まもなく涼しくなり、疲れも和らぐでしょう。ウイルス騒動は今までの経過を見ていると騒ぎ過ぎ、他の病気や交通事故と同じ、もう生活の一部と見た方がいいと感じています。注意しながらも、普通の気分で過ごしたいものです。 (★印は英人の推奨句)
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課 題 「 破 れ る 」
洋服の破れ隠したブローチ ペ天使
孫帰る障子の破れそのまんま ペ天使兄
約束を破ってしまった手紙あり ★ペ天使妹
殻破り変われる予感青い夏 ★さくら
限界を破って起きてる夏休み くまちゃん
靴下が破れて嬉し元気です 瑞希
破れてる障子の紙に歴史あり 満政
暑き夏戦い破れ拭く涙 菜っ葉
破れずにまだ続いている君と僕 靖坊
果たせない約束破った訳じゃなく 橘
破れたら直す力はまだありぬ 桃華
いくつまで破って破られ生きるのか 英人
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「 雨 」 ぺ天使妹
慈雨となり災雨ともなる夏の雨
★干し物の出し入れ忙し夏の空
夕立が残していった二重虹
雨待つか葉陰に動かぬアマガエル
街頭にマスク乱れる急な雨
「 扇風機 」 くまちゃん
★扇風機あつい空気が回ってる
「 葉 月 」 橘
コロナ禍も戦争もすぐ日常に
叩いてもいい人見つけ出す我ら
諦めず待つことだけができること
もがくのは諦めないから蝉時雨
★今日も生き伸びたと思う天の川
(随想1) 「コロナと畑」 桃華
5月末にコロナに罹り、夫も濃厚接触者で身動きができず、畑が放置された。草は伸び放題に伸びて手が付けられない。今少しずつ草を刈っているが、体が続かない。これも年齢のせい?と疑いたくなるが、怠惰も加わっているかも知れない。
特に地面を這うツルものはどこにあるか分からない状態である。そんな草の中に収穫物を見つけると、とても愛おしく、感じられる。よくぞこんな状態で生育してくれたものだと、感謝、感激である。良いことも悪いこともあって人生は過ぎていくのだなあ、と思うこの頃である。
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「福井で足止め」 靖坊
大雨に旅の行く手をさえぎられ
立ち往生上下線とも運休に
高速バス通行止めで引き返す
駅前のネットカフェにて二連泊
★時経てば笑い話の思い出に
「夏の甲子園」 さくら
爽やかなプレイで涼む炎天下
野球より吹奏楽が話題呼ぶ
応援歌流れを変える摩訶不思議
★アウェイ感強気の球で吹き飛ばす
諦めずドラマが起きる甲子園
(随想2) 「高校野球」 さくら
高校野球の夏ですね!愛知県は愛工大名電が41年ぶりにベスト8進出です。岩瀬投手の息子さんがいたりと話題ですね。
高校野球をTVで観ていると、「熱中症に厳重警戒」「最高気温 熊谷39度」そして「外出を控える事」「屋外での運動は控える事」…と注意テロップが出ていて、じゃあ炎天下で試合している高校球児は…?と首を傾げてしまいます。
ユニフォームも暑そうですし、何か良い対策はないのでしょうか?甲子園が聖地である事を考えると、空調設備のあるドームになれば良いなと思います。
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「 仲良し 」 ぺ天使
仲良しになったきっかけこのベンチ
誰よりも仲良くしている縫いぐるみ
仲良しの友達と行く小旅行
園庭で仲良く友と砂遊び
★寄り添って仲良し二人影絵かな
「 七十路 」 瑞希
★叱ったりあやしたりして七十路
夏風が作り出してる稲の波
最近は終活記事が目にとまる
できる事できる時こそチャンスです
この先も花は咲くよに生きている
・・・英人の20句抄・・・「花火ショー」
この頃は随分減った季節感 |
夏なれば花火を挙げる風物詩 |
眼前で花火見たのはいつのこと |
帰宅時の混雑恐く避けていた |
ふと目に留まったツアーに申し込み |
天候に左右される花火ショー |
気まぐれな天気予報に翻弄され |
不安な気持ちを抱いてバスに乗る |
会場に着いてみれば土砂降りで |
席取りに暗い気持ちでシート引く |
幸いに開始時に雨小降りなり |
雨止んでも霧立込める薄情さ |
花火師は一瞬の美に命かけ |
薄くなる霧に期待し時稼ぐ |
花火師の執念にただ拍手する |
主催者の苦労推し量り感謝する |
雨の日の花火ショーも良い体験 |
秋に向け秋の風物詩探す朝 |
コロナ下も旅行三昧で暮れていく |
ひとつずつ体験積んでいい老後 |
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「 江戸川 」 ペ天使兄
大雨なく江戸川ゆるり流れおる
江戸川の土手走る人顎マスク
★土手道をコツコツ渡る雉親子
川風になびく柳を見て涼し
コロナ下の矢切の渡し客の無く
「 八 月 」 桃華
★花活ける長く会わない友思い
終戦日祈りと願いする墓前
平和だなひまわり畑ではしゃぐ子ら
満月をみたいと思う日雨となり
パトカーが前の車を止めている
・・・ お 便 り 欄 ・・・
句と共にいろいろなお便りを頂くので、皆さんに紹介したほうが良いと
思われるものについてはここに紹介していきます。ご承知下さい。
◎靖坊
8月4日、北陸旅行に出かけたところ記録的な大雨で交通機関が大混乱。福井から出るに出られず大弱りでした。思い掛けないハプニングも旅の楽しみのひとつでしょうかね。
◎橘
コロナ感染拡大のニュースが日々入ってきます。直接の知り合いが罹患したとよく耳にするようになりました。2~3年で収まるだろうと思っていたのが甘かったようです。いまや罹りませんようにではなく、軽くすみますようにと祈る方が現実的かもしれませんね。
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(鑑賞文・感想文) 気ままに一言・・・
・大雨に旅の行く手をさえぎられ(靖坊) 桃華
人生いろいろ、本当になにがあるのか分からない。楽しみにしていた旅行も大雨でパーになり、その場で足止めなんて大変でしたね。私もツアーで出かけたが雨で飛行機が来ず、ホテルに一泊。これが自分払いなんて知らなくて大損した感じでした。何もない日常を残念がるのではなく、幸せに思うようになったこの頃です。
・孫帰る障子の破れそのまんま(ペ天使兄) 桃華
元気にあばれまくり帰っていった孫たち。元気な姿を見ているだけで楽しい日々だった。刺激のある生活は面白かったが、その後は・・・? 破れ障子が目に映り、仕事のみが残ったが、これも日常、良い思い出でよかったですね。
・満月をみたいと思う日雨となり(桃華) 靖坊
自分の思った通りに進まないことって多いですよね。孝行をしたい時分に親はなしと言いますが、三年前に母親を亡くしてからこの諺が身に沁みて感じられるようになりました。満月なんて毎月出るんだからいつでも見られるさ、なんて考えずに、見られる時にしっかり見ておけば後悔もしないのだろうなあと思います。
・約束を破ってしまった手紙あり(ペ天使妹) 英人
一瞬の怠け心や心の動きで約束を破ってしまう。誠実な人であれば、こういうことはいつまでも心に残るものです。そしてその手紙も捨てられない。私も不誠実でいろいろ心に残っていることがあります。
・今日も生き伸びたと思う天の川(橘) 英人
コロナに戦争に、経済に政治に、そして老いていく身に、全く不安が続きます。そして今日も生き延びた、夜空を見ながらそんな気持ちにさせれます。天の川?これも良く見ないと分からなくなりましたね。
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殻破り変われる予感青い夏(さくら) 英人
まだまだ脱皮し、新たな自分になる予感を覚える、こう思えるのは若さでしょうか。本当はいくつになってもこう思いたいもの。不安定な社会に夏バテでしょうか?少し意欲減退気味です。
・仲良しになったきっかけこのベンチ(ペ天使) 英人
どんなドラマがあったのでしょう。何となく隣り合わせたのか、その前に何か出来事があったのか・・・・。こうした思い出をあちらこちらに残し、人生は味わい深くなる。そんな思い出を訪ね歩くのも良いのかも知れません。
・叱ったりあやしたりして七十路(瑞希) 英人
本当に自分を叱ったりあやしたりして暮れていく、面白い表現ですね。落ち込んで励ましたり、有頂天になって叱ったり。本当にこの繰り返しで生きてきた、と言っても過言ではないでしょう。さあ、もう少しだ・・・。
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投稿をお待ちしています。
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「川柳連れ連れ草」への投稿案内
次の要領で川柳及び感想文を募集します。
1)毎月15日までに自由句を7句程度、課題句を2句程度
メール(下記)で送付してください。自由句には題をつけて
ください。課題の題は2)の通りです。
2)2022年「課題」
(1月)吹く (2月)飛ぶ (3月)命 (4月)いつも
(5月)月 (6月)知る (7月)手 (8月)破れる
(9月)作る (10月)笑顔 (11月)明日
(12月)燃える
3)「川柳連れ連れ草」を読んでいただいた人から感想文
(150字以内)も募集いたします。
4)発表は「川柳連れ連れ草」として本ホームページ上で行
います。感想文もその句のページに随時掲載します。
掲載方法は一任してください。
5)始めて投稿される方は「川柳観」をご一読下さい。
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